Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


引きずりタイプ除雪板、大成功でした!

「明日、大雪が降る」とのことで、慌ててつくった引きずりタイプの除雪板。
予報通りに雪が降ってくれたので、さっそく試用テストしてみました。

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なぜか雑木林の臨床に埋まっていた、サビサビのガードレールを掘り起こし、それを使ってつくりました。
製作の過程は、以下のブログを参考にしてください。
雪が積もりだしたのでさっそくテスト。
このときはまだ雪が少なかったのですが、もう少し積もってからでも大丈夫そうでした。逆に、重いガードレールではなく、4寸柱などつくる場合は早めの雪かきが必要かもしれません。←でも、柱材や枕木だと雪の上に乗ってしまうとの指摘あり。
重いコンダラ風に、大型のタイヤを引いて除雪、というのもいいかもしれません。


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⇧同じ道を2回通る場合、クルマをオフセットして走らせることで、除雪幅を広げられないか試してみたのですが、それも可能でした。
もしかしたら、左右のロープ(鎖り)の長さを故意に不等辺にすることで雪を寄せならの除雪も可能かもしれません。

ひと筆書き走行が基本ですが、行き止まりでUターンする場合は、軽トラのアオリを降ろしておき、鎖を持って、そこに立て掛け、木の横板を持って荷台に持ち上げ、その状態で切り返しをするというのが良さそうでした。

始終、後ろを気にしていて、何か異音があると後ろを振り向くので、首を傷めてしまいました。寒い時期だし、準備運動は必要かもしれません。バックモニターがあると良さそうです。

■追記■
V字型であれば、セルフセンタリングされるのだけれど、幅広く掻きたいというときには、このタイプが良さそうです。ステーは片側リジットで片側クサリ、そして、タイヤで重量調整? ある程度のスピードで走ることも雪をより外側に投げ出せるコツ名のKも知れません。


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■そしてこれも良さそう。排雪板、ひょっとして合板?


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軽トラ「引きずりタイプ」の除雪板を作ってみました。

長野や岐阜の山間地で、雪が降ると大活躍する除雪車があります。
それらは行政が業者に委託する専用の本格的な除雪車ではなく、山里の住人(民間人)が生活路を確保するために運転する民間除雪車なのでした。
本格的な除雪車との大きな違いは、除雪板をクルマの後ろにセットしている点。
「引きずりタイプ」なのです。牽引車には主に軽トラが使われ、三角形の除雪板をロープなどで引きずってい走ります。

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⇧森本さん、事後承諾でスミマセン、写真、勝手に借りました。

なるほどなぁ、と思うことがいくつかあるのですが、そのひとつは、押しタイプではなく、ワイヤーや鎖で引っ張る「引きずりタイプ」であるというこころ。
4駆&スタッドレスが当たり前の雪国で、大雪でクルマが動けなくなる原因は「亀」なのです。
「亀」というのは、クルマの下に雪が入り込み圧雪され、車体が浮き、タイヤが浮き上がってしまい駆動力を失ってしまうこと。甲羅が持ち上がってしまった亀が両足(駆動輪)をバタバタ必死に動かすけれど、空回りして動けない、という状態から「亀」と呼ばれるようです。
専用の除雪車の場合、除雪板を押すタイプが一般的ですが、押すタイプは装着が大変で、専用の除雪車であればいいけれど、引きずりタイプであれば、雪が降ったときに比較的簡単に取り付けることができます。
そしてさらに、道路にある障害物(寒冷地ではマンホールなどが路面よりも出っ張っていたりすることがあるのです)を引っ掛けてしまったときのダメージなどを考えると、「押すタイプ」よりも柔軟な「引きずりタイプ」に軍配があがるのでした。

もうひとつ、さすが、と思うのは、使用するクルマがたいてい軽トラである、ということ。
ジープとかランクルとかジムニーとか、オフロードに強いと言われる4輪駆動車はいくつかあるのですが、車体サイズが大きくて日本の山道では不便だったり、4駆であってもデフロックやプロペラシャフトロックが車内からできなかったり……。
一方、軽トラは、荷台に重しを載せることで駆動力を確保可能で(しかも軽トラダンプはフロントとリアの荷重配分をワンタッチで室内から変更可能)、チェーンを巻くのも簡単だったり、4駆、デフロック、ペラシャフトロックの切替えはすべて室内から可能で、さらには、たいていの4駆のマニュアル軽トラには副変速機があって、10段変速だったり、スーパーローがあったりするのでした。

ということで、南岸低気圧が発達し、「明日は大雪」との天気予報だったので、急きょ、引きずりタイプの除雪板つくってみることにしました。

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⇧材料として使用したのは、なぜか雑木林に埋まっていたサビサビのガードレール。

これを鈑金して、除雪板に作り変えることにしました。

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⇧まずは鈑金。大ハンマーで叩いて、なんとなくそれらしい形にしていきます。この作業がしんどくて、なおかつうるさかった(近所のみなさまお騒がせしました)。

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⇧半分までなんとか終わったところ、上側は平らに延ばし、下側はマンホールなどを引っ掛けないように、内側に折り込むことにしました。

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⇧折り曲げるセンターはV字型の切り込みを入れ、折り線グラインダーでなぞって曲げやすくします。とはいえ、ガードレールは厚みがあって、かなり頑張ったのだけれど、人力だけでは曲げることができませんした。

どうしたことか……、悩んでいた目線の先に、ユンボ発見。

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⇧センターの折線ピッタリに排土板の下面を当て……、

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バケットですくって、そーっと持ち上げます(もっと早く気がつけば、この肩こりと筋肉痛はなかったのに……)。

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⇧マンホールを引っ掛けてクルマを傷めないように、下側は内側にアールを付けることにしたのですが、排土板で抑えながらやるととても楽なことを(いまさらながら)発見。

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ユンボさまさま。こんな感じに曲げることができました。

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⇧あとは、引っ張るためのワイヤーを取り付ける鎖を取り付け、開き止めのステーを取り付けて完成。(アイボルトがなかったので、M8のボルトナットと基礎用の四角いワッシャーで短い鎖を取り付けました)。

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⇧タイヤにチェーンも巻いたし、荷台に重しを積んだし、準備万端!
あとは夜、雪が積もってくれるのを待つばかり……はたしてうまく作動したかどうかはこちらのレポートを参考にしてください。

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スウェーデンのテレビドラマが原作という『ヒューマンズ』(英語版日本語字幕)、いろいろ考えさせられました。そして素晴らしかった。

多くの人に、先入観なしで見て欲しいので、なるべくネタバレしないように書きます。

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ヒトは自分の遺伝子とパートナーの遺伝子を混ぜることで、こどもに、より多様な遺伝子を残し、その後、自分は死んでなくなることで個体数の調整をし、氷期などの大きな環境変化に、種として(あるいは個の遺伝子として)対応することで生き延びてきた哺乳類のひとつ、のように私は思っています。

テーマは「シンギュラリティ」です。死と共に意識とともに知識をも失ってしまうヒトという生きものではなく、細胞のような組織だけでなく知識や意識が劣化せず、情報の処理能力がヒトよりも格段に早いAIが、さらに優れたAIを作り出すようになるとどういう世界が考えられるか? というひとつの疑似体験でもあります。


ヒトの場合、生まれてきたばかりのこどもには、知識はほぼなく、経験によって多くの知識と知恵を脳に蓄え、そして長くても100年くらいで死んでいきます(少なくとも現状では)。


一方、コンピュータのデータは、劣化しません。
フロッピーディスクと現行のマイクロSDを比較するまでもなく、情報の蓄積量は驚くくらいに増えました。それと同時に、データの処理能力も天文学的に向上しました。そしてそれらはいまが最終地点であるとは思えません。加速度的に発達していく可能性が高いように思えます。
そしてこれらのデータや処理能力には老化はなく、物理的に壊れない限り壊れません。ヒトの細胞のように劣化するというプログラムが組み込まれていないので、壊れても修理して使い続ければ、ほぼ永久に使い続けることができてしまうわけです。


そんなことは受け入れられない、というヒトもいるとは思うのですが、私はこう思っています。
ヒトの脳の中に収納されている「知識」や「情報」などと同様に、ヒトの「意識」(「心」や「精神」のようなもの)も、やはり脳の中のシナプスなど電位差や電気信号などから生まれているものであると。
臨死体験などを輪廻転生の証拠のように言う人もいますが、処理能力が不安定な状態とも言える「睡眠中」に見る「夢」と同様、不安定な状態でのデータ処理装置の混濁、俗っぽい言い方をすれば、バグの一種のようにも、私には思えてしまいます。

虫好きとしては、ヒトと虫の違いは、そのあたりの処理能力や処理方法の違いだけなのではないかと。


「意識」を持った当初は未熟であるけれど、「経験」や「学習」によって、どんどん変わっていくシンス……というのがヒューマンズの中では描かれています。(←何を言っているのか、分かってしまうとこれから見る人にとっては面白くなくなってしまうので、見てない人にはわからないようにちょっとボカしてみました)。

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パンデミックもそうだけど、もしもそうしたことが起きた時、どういうことが起こる可能性があるのか? あらかじめ想定しておくことは、(私のような情報記憶能力も、それの処理性能にも劣る脳の持ち主には特に)大切なことのようにも思いました。


こうした状況に陥ったときの「国」という組織の描き方も秀逸。
「神」や「ホモサピエンス」の描き方も。
テレビドラマにもかかわらず、それらを描きすぎたためにシーズン3で終えることになってしまったのではないか? などとも勘ぐってしまいます。

古いクルマや道具を愛してきた者としては、オールドタイマーであるオディの描き方も心に響きました。

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原作もテレビドラマなゆえ、視聴率を意識する必要もあり、もう少していねいに脚本を書きたかっただろうなぁ、と思う部分もないわけではないけれど、展開も早く、いやぁ、面白かったなぁ。

ぜひ、ぜひ、ぜひ、多くの人に見て、そして考えて欲しいテーマでもあります。
私には宮崎駿ナウシカ(映画ではなく漫画版の後半)と通じる「意識」や[命」に関する大切なテーマを描いているようにも思え、衝撃を受けました。
戦争などの絶望的な経験の記憶さえも時間とともに、あるいは世代交代によって劣化させてしまう暴力的で野蛮なヒトではなく、AIが搭載され記憶や経験からの知恵が劣化しないアンドロイドの方に惹かれてしまうという「ヒトのこども」の描き方も、秀逸でした。


プライム会員であれば、amazonのプライムビデオで無料で観ることができます。

電気自動車の充電に太陽光発電が使える一番簡単な方法を探る。

「電気自動車の充電に太陽光発電が使える一番簡単な方法」というのを模索していたのですが、それはこの方法かもしれない、というのがひとつ見つかったので紹介します。

材料させ揃えておけば施工は半日~1日でOK。充電ケーブルなどをお持ちであれば、ソーラーパネルなどの材料を新品で揃えたとしても3万円以下から始めることができそうです(とはいえ3万円のシステムでは太陽光発電100%ではなく満充電まで時間もかかってしまうのですが)。

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電気自動車をすでにお持ちの方で、手持ちのソーラーパネルで充電しよう思ったことのある方はお気づきのことと思いますが、電気自動車の駆動用電池を太陽光発電で充電するというのは、意外と難しかったりします。
スマートフォンやマキタの電動工具用充電池などを太陽光で充電するのは簡単なのですが、残念ながら電気自動車はそんなに簡単にはいかないのです。
マキタなどの充電池を太陽光発電で充電する方法に関してはこちら↓を参考にしてください。

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電気自動車を太陽光発電で充電しようという場合、問題点はふたつあります。
(いま私が知る限り)最も小さな電力で充電できる充電ケーブルはトヨタハイブリッド車用(100V6A・詳しくはこちら)で、それを使ったとしても、最低でも600W以上の電力を安定して供給し続けないと、充電することができないのです。
変換ロスなどもあるので、それには1000W程度のソーラーパネル+パワコン(の停電コンセント)、もしくはソーラーパネル+100V600W以上を(ある程度の時間)出力できる蓄電池+インバーター、などが必要になってしまいます。設備も大掛かりで費用も嵩んでしまうのでした。

 

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もうひとつは「晴れ時々曇り」問題。
充電するときがいつも雲ひとつない「快晴」の日であればいいのですが、「きょうは晴れて気持ちのいい日だね」というくらいの日でも実際には「晴れ時々曇り」であることが多く、一瞬でも太陽に雲がかかってしまうと発電はストップしてしまいます。
道具の組み合わせによっては、その後、自動リセットされることもできたりはするのですが、それでもインターバルタイムがセットできない場合、リレー接点などを傷めてしまう可能性があります。
(パワコンの停電モードを使った電気自動車用太陽光発電についてはこちらブログを参考にしてください)。


とはいえ実際には電気自動車は、下り坂での回生発電などで小さな電力であっても、充電できる仕組みを内蔵しているわけで、「100Wくらいのソーラーパネルからユーザーが手軽に充電できるジャックをぜひ設けて欲しい」と、ことあるごとに声をあげているのですが、どこのメーカーも採用してくれません。いまや自動車メーカーは、株主の顔色を伺い利益をあがることが最優先で「電気自動車を使うことで地球環境をよくして行こう!」などとは、もしかしたら本心からは思っていないのかもしれません。
メーカーが考えている以上にEVユーザーの意識は高いです。太陽光パネルをつなぐことのできるジャックを回生発電の経路から分岐するというこてで特許を出願し、市販車に付けたりしたらそれは多くのEVユーザーに喜ばれることだし、売れるだろうから儲かるとも思うんだけどなぁ。

 

話が逸れました。スミマセン。
そんなわけで現在市販されている電気自動車を、太陽光発電を使って充電使用するのはかなりの覚悟と費用とある程度の技術が必要なのでした。でもここで紹介する方法であれば、かなり簡単。
ポイントとなるのは、グリッド・タイ・インバーター(GTIと略す人もいるようです)というちょっと変わったインバーターを使うことです。

グリッド・タイ・インバーターは、英語で書くと「Grid-Tie-Inverter」。送電網(Grid)につなぐ(Tie)ことのできる直流交流変換器(Inverter)です。この機械はかなり賢くて、送電線を通して電力会社(ウチの場合は東電)から送られてくる電気の電圧を監視しています。そして、それよりも少し高い電圧で太陽光発電でつくった電気を家の中の回路に正弦波の交流で流してくれるというもの。
たとえば東電から交流105ボルトという圧力で電気が家の中に入って来ているのが分かったら、太陽光発電でつくった(直流の)電気を交流107ボルトくらいの圧力で家の中に向けて流すことで、太陽光発電でつくった電気を(家の中で)優先して使える、という賢いインバーターなのです。

今回使用したグリッド・タイ・インバーターはほぼこれと同じタイプ。


私が買ったときは最大許容出力が500Wでもう少し高かったのですが、いまは600Wで1万4149円だそうです。
写真のものは最大60V出力のソーラーパネルをつなぐことが可能。600W出力のグリッドタイインバーターで、もっと安いものもあったりするようなのですが、ソーラーパネル側の許容電圧が低く、電圧の高いソーラーパネルをつなげなかったり(あるいは並列でつなぐ必要があったり)するので、太陽光発電の大きさをある程度確保したいというひとは、そのあたりにはちょっと注意が必要かもしれません。

このグリッドタイインバーターに今回は、以下のソーラーパネルを組み合わせました。

www.solar-off.com
開放電圧49Vの単結晶445Wのソーラーパネルで、お値段は税込み送料込みで2万4200円でした。実はこれ、ミニキャブ・ミーブ(軽バン)の屋根の上に乗せて使おうと思って買ったもの。軽バンの屋根に載せるにはこのサイズくらいがギリギリなのですが、しかし最大445Wでは電力が足りずオフグリッドでは(サブバッテリーを使わないと)充電できなかったのです。

そしてそこに組み合わせることにしたのが、グリッド・タイ・インバーターでした。
オフ・グリッドではなく、グリッド・タイになってしまうのですが、これだと445Wでも電気自動車が充電できます(100%太陽光というわけではないのですが)。

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⇧当初はこのグレーのミニキャブ・ミーブの屋根に右の軽トラ荷台の445Wパネルを載せ、パタパタと左右に3枚展開、なども考えていたのですが、企画としては面白そうだけど、実用性や安全性に問題がありそうに思えたのでした。

ところで、グリッドタイインバーターを使用する場合に、ひとつ気になることに逆潮流の問題があります。グリッドタイインバーター側からの出力が大きく、家庭内で使う電気の量が少ないと、余った電気が送電網側に流れ出てしまう可能性があるのでした。
そのために、グリッドタイインバーターを日本で使う場合は、(CTセンサーを使うなどして)逆潮流を起こさないような仕組みを組み込んだりしている方もいるようです。
ただ、今回のようなシステムで電気自動車を充電しようという場合、グリッドタイインバーターにはスイッチがあるので、通電可能な充電ケーブルのアンペアよりも少ない量のソーラーパネルをセットし、電気自動車を充電するときだけ、手動でグリッドタイインバーターのスイッチをオンにし、太陽光+商用電源で充電するという使い方であれば逆潮流は防ぐことができます。


ところで、グリッドタイインバーターはかなり安くなってきていて、最初に3万円未満でも可能、と書きましたが、安価であることを追求する場合、こんな組み合わせがあります。
グリッドタイインバーターはたとえばこれを選びます。なんと9999円(←amazon時価なのでときどき値段が変わりますが)



それにこの1万2650円の220Wパネルを組み合わせます。

www.solar-off.com220Wのソーラーパネルが、送料&税込みで1万2650円というのは、10年前から太陽光発電をやっていた人たちからすると驚異的な値段だったりします。
この220W、1万2650円のソーラーパネルは開放電圧が31.5Vなので、9999円の600Wグリッドタイインバーターの許容最高開放電圧32Vにギリギリ収まります。
合わせて2万3000円弱。
とりあえずはこのあたりからはじめて、パネルを(並列で)少しずつ増やすことで太陽光の割合を増やしていく、というのもいいかもしれません(将来、増設を考えるのであれば、グリッドタイインバーターは許容電力の大きなものを選んだほうがいいかもしれません)。

ウチで手に入れた445Wのパネルは、廃車の軽トラの荷台に取り付けました。

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TOP側は、軽トラの鳥居にアングル材を固定し、それに蝶板で固定。
季節によってパネルの角度を変えやすい仕様です。

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⇧取り付けやすさ優先で、ミニのように蝶板はアウターヒンジ。先に蝶板でパネルとアングルを固定し、最後に軽トラの鳥居にアングルを固定するという順番で施工すると、取り付けやすいと思います。

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⇧グリッドタイインバーターはパネルの下に置きました。

はたしてこれで太陽光はどのくらい使えているのか?
簡易電力計を使って測定してみました。
まずは、グリッドタイインバーターのスイッチを切った状態(太陽光のアシストなしの状態)で送電網(東電)からの電力を測定。
充電ケーブルは三菱純正(矢崎の)100V用。箱の裏には100V10Aと記載されています。
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828Wでした。

そしてこの状態でグリッドタイインバーターのスイッチをONにして、太陽光パネルを家庭内回線に接続してみます。
1月下旬なので南中高度は低く、それに追従できるほどパネルは切り立ってはいませんが、天気は晴れ。

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573Wでした。
828W-573W=255W。
445Wのパネルですが、グリッドタイインバーターを使って家庭内回線に流した場合は、この程度のアシスト電力になるようです。
もっと、パネルを増やした場合や、南中高度が上がってきたとき、どの程度の変化があるのか? 楽しみに測定を続けたいと思いました。
今回は100V用のグリッドタイインバーターを使用しましたが、Aliexpressなどを見ると、200V用で大きな出力に対応できるものもあるようです。

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電気自動車をなるべく太陽光発電で充電するということを考える時、この手のグリッドタイインバーターを使う方法もありそうです。

また、パワコンの停電モード流用と違い、この方法のいいところは、状況に合わせて、充電電流値を自由に選べる点。

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⇧中国製の高性能なこの手の充電ケーブルは、100Vでも200Vでもひとつの充電ケーブルでどちらも使え(プラグはアダプターで変更)、8A~16Aまでボタンを押すことで任意の電流値を選ぶことができます。

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⇧これは200V、16Aで充電中のデータ。バッテリー温度22度Cで、モードは16Aモード。充電経過時間は2分24秒で、これまでの充電電力量は0.088KWh。現在14.3A2.9kWで充電中という細かなデータを知ることができます。

これにより、同じアイミーブの駆動用電池でも、GSユアサのものと東芝のものとで、充電効率が大きく違うということなども分かってしまいました……。

また、最初期型のアイミーブのように、充電ボックスなしの充電ケーブルでしか充電できないタイプ(つまりは100Vの場合15Aになってしまうもの)でも、グリッドタイインバーターを使った充電方法であれば、比較的少ない費用で太陽光発電で充電できます。
ひと昔前までは、太陽光による充電方法に費用を掛けても、賦課金なしではそれを回収するのが厳しかったりしたのですが、いまは器具の値段もさがり、たとえばそれらに中古のソーラーパネルなどを組み合わせることで、比較的手軽に再生可能エネルギーで電気自動車を走らせることができるようになってきているように思います。

2022年4月6日 追加情報
従来型のグリッドタイインバーターの場合、電気自動車の充電や、消費電力の大きな電化製品や工具などを使用する際にオンにし、逆潮流させないように使用する必要がありました。でも、最近はリミッター付きというものが中国では開発されていて、電力会社からの電線にクランプ式センサーをはさむことで、逆潮流を自動的に?抑えてくれるものもあるようです。
以下のタイプがそれかなぁ?と思われます。しかもこのタイプ、バッテリーもつなぐことが可能で、グリッドタイインバーターも5つまで接続可能で制御してくれて、パネルからの最大許容電圧も高いので直列での接続が可能そうです。

ja.aliexpress.com



備忘録「1月にやること」


⬆2024年元旦

●元旦、タネまき。
日にちを覚えやすいので(ハウスや室内で)元旦にタネまきする(朝は氷点下になるのでハウス内のジョウロの水が凍ってしまうほど冷えるけど、種類を選べば発芽する)。

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2022年は、元旦にハウスの中に蒔いたタネたち、かなり時間はかかったけれども、満月(2022年は1月18日)が近づいてきた頃から芽を出し始めてくれた(暖かな季節だったら3~4日で発芽するものが15日くらいかかった)。

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⇧最初に出たのは、わさび菜。

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⇧ディルも揃って発芽した。
その他、キャベツなどのアブラナ科、レタス類などが1月20日までに発芽。

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⇧12月に蒔いていたので元旦には蒔かなかったが、春菊も育っている。

2024年も元旦タネまきをした。
・ディル ・ルッコラ ・(花忘れ)大根 ・コリアンダー ・ベビーリー

 

●確定申告のための準備
・棚卸し
遅れる場合には新年になって入荷したものの数を記入しておくこと。


・クレジットカードやネットバンクなどの入出金明細をCSV出力し、スプレットシートにダウンロードしておくこと
(12か月以上経過するとできなくなってしまうものがあるので3月では遅い。もしも前年1月分が出力できなかった場合、仕方がないのでその分だけ手入力する)

・ペイペイなど電子マネーの明細ダウンロード
なぜかペイペイは入出金明細などの履歴をCSV出力できないようにしているので「履歴出力 for paypay」というアプリを使って前年度分をテキスト化し、パソコンに転送してスプレットシートに出力しておく。

・現金用の領収書入れの仕分け
新年度分が混ざってしまうと面倒なので、入れる場所を分ける

備忘録「12月にやること」

●梅の剪定枝を温室に入れる
12月中旬には温室に梅の花を入れること。2021年は12月29日になってしまったので、お正月にはぜんぜん間に合わなかった。

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⇧このくらいになるまで最低でも5日くらいはかかる感じ。

2023年は12月21日に家やハウスに取り込んでみた。
家の中(居間)に入れた梅はちょうどいい感じ(紅梅はもう少し遅くてもよいくらい)だったが、ビニールハウスの梅はどちらもお正月にはまだツボミは固めでした。


⬆2024年1月1日、居間のカウンターの上の紅梅と白梅。


■冬野菜の保存■
大根などは掘り上げ、土手の下の土に埋めたり、ハウスの中に植えたり、温度変化の少ない車庫などに保管する。


⬆2022年はこの方法(南向き斜面の下の土に埋める)がうまくいったが、その年の冬によって違うので、いくつかの方法を試すといい。


●ネギは路地でも冬を越えるけど、傷みが激しいので、ハウスに浅く植え直しておくといい。

 



●30日までに、松飾りをつくる
31日だけだと一日飾りと呼ばれ、縁起を担ぐ場合はよくないらしい。

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⬆2023年12月30日の夕方に慌てて作った玄関飾り。なんとか一夜飾りにならずに済みました。

●落ち葉かき
12月でなくてもいいけど、雪が降る前、地面が凍る前、風で飛ばされてしまう前がベター。

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■確定申告のための作業■
・12月31日、棚卸し&ペイペイ残高を移行しておく。
売掛金計上が面倒なのでヤフーオークションの売上金を銀行口座に振込んでおく(いわゆる現金主義で申告)。ところが、12月31日に新生銀行に振込登録をしたら振り込まれるのは1月5日になってしまった。ペイペイ銀行でないと大晦日では遅い。
・ネットバンクは問題ないけど、クレジットカードは1年分しか集計できないものがあるので、CSVファイルに落としておく(少なくとも前年の3月分まで)




備忘録「11月にやっておくこと」

●葉枯らし、新月伐採
この時期(樹種によって10月もしくは11月)の新月に伐採すると、落葉樹であっても春まで葉をつけた状態で葉枯らしでの新月伐採ができる。

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●路地作物のハウスへの取り込み
ディル、パクチールッコラ、大根、ナスタチウムなどなど、寒さに強い作物も、そろそろ路地では限界。ハウスに取り込んでおく。ビニールトンネルは風で飛ばされたり、寒暖の変化が大きく、傷みやすいので、ハウスがベター。

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●凍ってしまう前に、ダイコンやハクサイを収穫する。
2021年、大根の葉の浅漬けが美味しいので葉っぱを温存すべく、畑(露地)でダイコンの上にシートや寒冷紗や段ボールなどをいろいろ掛けてみたが厳しかった。特に地上部は凍っては溶け、凍っては溶けを繰り返されることで腐ってしまった。葉っぱはあきらめて、氷点下にならないところ(一階の土間など)に温存したほうが良さそう。

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⇧上の写真は、以前(2000年頃?)試してみた方法で、土の中にドラム缶を縦に埋め、その中に籾殻を入れて、そこに大根をしまっておくという方法。取り出しやすいように大根はヒモで縛り、ジャガイモなどはネットに入れてヒモを付け、引っ張り上げやすいようにしておいた。それぞれのヒモにはラベルを付けた。まあまあ良かったのだけれど、春先、何かひとつ腐ってしまうと、ドラム缶の中のもの全体にその臭いが付いてしまい失敗だった。さらにその後、放置してしまったので酷いことになった……。

ユンボがあるのであれば、大根がたくさんある場合は、農業用コンテナなどに小分けして箱などに入れ、ユンボで掘った竪穴深くに入れて置くなどがいいのかも。

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●土が凍る前に、小屋の基礎や地中の水道配管など土工事を中心に作業を行う。

スタッドレスへの交換

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