Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


小麦とパン

麦類の温湯処理(温湯消毒)と麦のタネまき(前年の結果を含め毎年書き足すこと)

麦、特に大麦とライ麦の場合、怖いのは麦角。麦類のカビ毒を見くびってはいけないように思っています。特にライ麦の場合、無農薬栽培のものやポストハーベストされていないものは、(粉ではなく)玄麦の状態で仕入れ、自分で目視で確認しながら製粉した方がい…

ライ麦の収穫 ( 毎年、更新の予定)

ブログを長らく休んでしまいました。Facebookと比べると写真のアップロードが面倒で手軽にアップできない、というのが一番の理由でした。長く休んでいしまったので健康状態などを心配してくれた方もいらして、ありがとうございました。コロナ禍をいいことに…

麦の連作障害とバインダーの裏ワザ?

梅雨の間の晴れ間、きょうはみごとに晴れあがりました。 おかげで小麦の刈り取り日和。 お隣の猿吉農園さんもコンバイン全開で刈り取りをしている様子。 ウチも急きょ、麦刈りをしました。 このところ、連作障害が出て、麦畑なのかスギナ畑なのか分からない…

麦のタネをまきました。

おいしいパンをいただくために、麦のタネまきをしました……。 なーんて書くと大げさだけど、実のところ、ほとんどの大事な部分は、植物や微生物たちが勝手にやってくれます。ヒトはほんのちょっと手助けさせてもらうだけ。 ↑お湯につかってふっくら膨れたコユ…

小麦の刈り取りとハサガケの備忘録

「今晩から雨」との天気予報を見て、急きょ、麦の刈取りをしました。 パンやうどん、それにお醤油を自給する上で、欠かせない小麦ですが、でも、麦の栽培には博打的な要素があります。というのも、日本の場合、刈り取り時期がちょうど梅雨時に重なり、下手を…

抜けるような青空の下で。

宇宙の奥行きの深さを表すかのような青い空の下、エノキの枝先が黄色く色づいてきました。このところ、空気は澄み、雲ひとつない快晴が続いています。 やっとのこと、小麦とライ麦のタネまき終了。鋤きこんだ草の残渣に苦戦したけど、どうにか10月中のタネま…

酒粕豆乳ヨーグルトパンの作り方

「パンを焼く」という一番面白いところはやらせてもらっていますが、それまでの下ごしらえは、我が家の奥様、さとみさんがやってくれていて、パンの下ごしらえのことを私はよく分かっていません。そんなわけで、酒粕豆乳ヨーグルトパンのレシピをさとみさん…

薪ストーブで美味しいパンを焼くための備忘録

冬は外の石窯ではなく、家の中の薪ストーブでパンを焼いています。酒かす酵母のパンが美味しく焼けたので、忘れないうちに記録しておきます。 今回使用した酵母は「にぎり酒の酒かす酵母(写真左)」と「酒かす豆乳ヨーグルト酵母(写真右)」の合わせワザ。 発…

冬枯れの畑に雨が降り、やっと麦たちが顔を出しました。

栄枯盛衰。三ヶ月前まではあんなに元気だった植物たちがいまは、こんなはかない姿に変わってしまいました。しかしそれにしても、植物は枯れゆく姿まで美しい。こんな風に政治の世界も、盛者必衰であって欲しいものです。 そんな冬枯れの中、新しい芽生えがあ…

収穫した麦を持ち寄り、みんなでワイワイ脱穀…「緑の党」の候補者たちはこんな幸せの形があることを知っているのだと思う。

きょうは一年に一度の麦の脱穀の日でした。晴れてくれてありがたかった。 みんながそれぞれに育てた自家用麦穂を持ち寄り、脱穀します。 まずはライ麦、その後、ユキチカラ、シラネ、ナンブ……と続きます。 そして……、写真はお昼、持ち寄りごはんの風景です。…

真夏の太陽の恵み

8月だというのに、まだニイニイゼミが全盛。高周波のようなニイニイゼミの声のスキマから、ジリジリジリジリというアブラゼミの声がどうにか聞こえてくるという感じです。たぶんいつもの年より半月くらい、季節の移り変わりが遅れている感じ。ところが、白州…

小麦の脱穀、やりますよぉ。

つゆがあけると同時に、ハサガケしていた小麦がカラカラに乾きました。麦畑にはえていたカラスムギ(エンバク)やムギセンノウ、それにハルジオンなんかも、一緒に刈られていて、なんとなくちょっといい感じ。 というわけで、そろそろ、小麦の脱穀をやろうかと…

収穫の喜びをかみしめながら……。

麦秋の白州、つゆの晴れ間に麦の刈り取りをしました。本州だと、麦の収穫期はちょうど梅雨時にあたってしまいます。いつ収穫するかが重要なのです。きょうは雨がかなりしっかり降っていて、この次の晴れ間を狙ってしまったら、ちょっとヤバかったかも……。 収…

秋の雨

秋の雨があがって畑では、麦がツンツン、地面から顔を出しました。 霜がおり、地面が凍って、もうすぐあたり一面、枯葉色になるというのに……、 こんなときに麦たちは芽を出します。そして、初夏の一番暑い頃、むせ返るような緑の中、 麦たちは一気に黄金色に…

小麦のタネまきと、センスオブワンダー

午前中、雨が本格的に降り出す前にあわてて、麦のタネまきをしました。去年まではお風呂に漬け込む「風呂湯浸水法」(古くからの消毒方法として知られています)だったのですが、今年は時間がなかったこともあって、「温湯浸水法」を採用しました。 55度Cのお…

小麦のタネまきと権兵衛

北からジョウビタキが渡ってきました。ジョウビタキはムギマキ同様、麦播きの生物指標として知られ、「ジョウビタキが渡ってきたら麦をまくといい」と言われています。今年こそは遅れないようにタネをまこう……と、心にかたく誓っていました。昨年はタネまき…

図解おいしいパンの焼き方(石積み式石窯編)

材料の用意が終われば、あとは30分もあれば製作可能な石積み式・いい加減・石窯の使い方です。作り方に関しては、石釜のつくり方編1と作り方編2を、参考にしてください。 今回焼いたパンは、(今年は小麦の出来が悪かったので)小麦粉500gに対して裏山で拾…

追い炊き可能な石積み式石窯(作り方編2)

30分で組み立てられる「石積み式・いい加減・石窯」(作り方編1)の続きです。当初、使っていたのは上の写真のような石窯でした。平屋です。火床で焚き火をして石を加熱し、その後、火を掻き出して、そこにパンを入れて焼く、というもの。ただしこのタイプだ…

簡単だけど意外と高性能な石積み式石釜の作り方編1

材料さえ用意できていれば、ほんの30分で作れてしまうという、かなりいい加減だけど、でも意外と高性能な石釜です。当初、本格的な石窯を作る前のプロトタイプとして実験的に作ったのですが、これが意外と使い勝手が良くて、改良を重ねているうちに性能もあ…

梅雨あけ?と穂発芽

やっと雨があがりました。きょうからニイニイゼミの合唱に「ジー」という野太い高周波のエゾゼミが加わりました。ルリボシカミキリもいっせいに羽化。足を広げたユーモラスな格好でアチコチを飛びまわっています。 エノキやサクラの薪を温存するので、家人に…

麦から育てるパンづくり

昨年はほぼ、パンが自給自足できました。今年は、発芽してすぐのときにカラスに見つかり麦芽を食べられてしまったので、小麦の量が少し心配ですが、ライ麦は1年分足りそうです。 ↑手前が南部小麦で、奥がライ麦、その奥が八ヶ岳です。広島の秦さんや埼玉のパ…