Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


「コードレスチェーンソー Powered by 太陽」作戦

 お気に入りの作業着である、国鉄の頃の紺色のナッパ服(←もらい物)で丸太を伐るお嬢さんが手にしているのは電動のチェーンソー。しかもコードレス。そんなのオモチャみたいなもんでしょ! と思っていたら、これがなかなか優れなものなので驚いているところなのでした。

 薪を運ぶ軽トラも電動ケットラになり、セレナに続いて軽トラの燃料にも化石燃料を使わず、太陽光または天ぷら廃油の発電機でどうにか動かすことができるようになったのですが、とはいえ、薪を刻むのに燃料が化石燃料のエンジンチェーンソーを使っていることになんとなくちょっと抵抗があったのでした。そんなときに登場したのがこのコードレスのチェーンソー。そして同時に「あれねー、かなりいいらしいよ!」っていうウワサがいろんな方面から流れてきたのでした。

 実は……マキタの御曹司が高校のときの同級生で、彼の話をいろいろ聞いていて「ああ天皇家のようなところに生まれなくて良かったんだなぁ」などと、お金の不自由はないけど自由がないことの辛さを意識することができるようになったのだけれど(生前退位は特例ではなく、せめても引退制は制度として決めてあげなければいけないと私は思っています)、
 そんなこともあって社会人になってからも、いちおう影ながらマキタの電動工具を応援していたのでした。そんなわけでインパクトドライバーはマキタの18V。コードレス丸ノコやサンダーなども、バッテリーが流用可能なマキタのコードレスチェーンソーを手に入れたのでした。メーカーの思惑通りにしっかり囲い込まれている、とも言えなくもないのですが。

↑そのマキタのインパクト用18Vリチウムイオン電池をこのチェーンソーは2個直列に接続し、36Vで使用しています。とはいえスペアのバッテリーセットは中国製の格安の偽物(マキタ、御免!)。チェーンソー本体はネットで安い店を探し、バッテリー別で2万8000円+税で手に入れました。バッテリーはマキタ純正だと1個1万円前後(ちなみにマキタ純正はベトナム製)。中国製の互換バッテリーは4000円程度で手に入ります(が、私が手に入れた中国製は同じアンペアhのものでも使える時間が純正よりも短いように感じられます)。でもまあ、純正を充電している間の時間稼ぎ、ということではスペアのバッテリーセットがあるかないか、が大切なわけですが。

↑電動チェーンソーを手に入れてもそれを化石燃料で発電された電気で充電してしまっては電動を手に入れた意味がないわけで、なんとか太陽光をメインに充電したいと思っているわけですが、当初これらのバッテリーは、DCACインバーター(写真の中央)を介して交流100V用の充電器で充電していました。ところが急速充電による充電電流値が大きいことと、直流のバッテリーを充電するのに一度交流に変換するロスもあってかこのサイズのソーラーパネル&鉛バッテリーでは直射日光の元でも満充電に達しないことが多くありました。

↑ソーラーシステムの方をもっと大きなシステムに変更すればいいのですが、直流のソーラー発電からの変換ロスをなくすため以前から欲しかった直流12Vから充電できる充電器(DC18SE)を購入(マキタの純正品で1万円弱でした)。コードの先端にシガプラグが付いている方が直流12V用(自動車用)。右の交流100V用充電器(DC18RC)は入力電流が410Wなのに対して、直流12V用は70W。当然、出力電流(充電電流)も交流100V用が9Aに対して、直流12V用は2.6Aと小さいので満充電までの時間はかかってしまうのですが、インバーターによる変換ロスなどがなくなるためにこれだったら比較的小さなシーラーシステムで充電可能です。

↑5Wパネルをチャージコントローラーなしで、12V38Ahの制御弁式鉛蓄電池のリユース品に蓄電、そこから12V用の充電器でマキタの18V5Ahのバッテリーを充電します。充電時間は約2時間。どうにか満充電できるようにはなりましたが、これだけだと毎日の充電はちょっとつらい感じ。日が当たっている時間は、前の家の屋根にのっている4キロWのパネルからの電気が系統に流れているので、それと併用して使っています。

↑なにより便利なのはエンジンチェーンソーと違って次の丸太を切るまでの間、アイドリングさせておく必要がない、ということ。そして木の上でもスターターロープを引く必要がないので楽ちん。スイッチがオフであれば誤ってスロットルレバーを引いてしまってもチェーンは回転しません。エンジンチェーンソーと違ってかかりが悪いとか、アイドリングが安定せずに作業の合間にストールしてしまうなどいうこともないわけです。強いていうと低回転でのトルクが大きいので、チェーンの回転がゆっくりのときに木に当てると本体を持っていかれることがあること。でもそれも回転をある程度あげてから木に当てれば解決する問題ですぐに慣れたし、いまでは手放せない道具になってしまいました。


そんなこともあってか、リチウムイオンバッテリーの普及とともにどうもチェーンソーはコードレスの電動チェーンソーが普及しそうな雰囲気です。マキタにつづいてエンジンチェーンソーの老舗でもあるSTIHLでもコードレスの電動チェーンソーを発売

↑36Vのバッテリーと充電器がセットで、バー長さ30cmのモデルの定価が3万9,800円とのこと。マキタのインパクト用バッテリーを持っていない人はこちらがかなり魅力的に思えてしまいそうです。


 また海外ではすでに、コードレスチェーンソーがかなり普及している模様で、こちらのモデルはガイドバー長さ18インチ(約46cm)の本格仕様で、バッテリーの電圧はなんと80V。

しかも値段は249ドルとのこと。80Vのリチウムイオン電池はたぶん飛行機には載せられないので輸出が少々面倒そうだけれど、値段を含めてちょっと手に入れてみたくなるスペックなのでした。

詳しくはこちらからどうぞ。しかしそれにしても、直流80Vのリチウムイオンとかって、アークや感電の危険はないのだろうか? またこのシリーズにはチェーンソーの他、刈払機や自走式の芝刈り機などもあり、今後も増えていきそうな予感。
「昔はねぇ、チェーンソーも草刈り機もエンジン積んでた頃があったんだよ」なんて言われるようになるのだろうか?