完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ライ麦の収穫 ( 毎年、更新の予定)

ブログを長らく休んでしまいました。
Facebookと比べると写真のアップロードが面倒で手軽にアップできない、というのが一番の理由でした。長く休んでいしまったので健康状態などを心配してくれた方もいらして、ありがとうございました。コロナ禍をいいことに引きこもり度はあがっていますが、家族全員元気に暮らしています。

この間、Facebookに「自給知足のアイデアチップス」や「EV for Earth」などというグループを作って、そちらに情報をあげたりしていました。
でも、検索機能やカテゴリーで分類できることなどを考えるとHatenaブログの方が過去に書いた記事を見つけやすく、ひとつの記事に書き足して情報を補足することできたりもするので、作業関連は備忘録を兼ね、やはりこちらに書き溜めていくことにしようと思い復活させることにしました。

 

梅雨の晴れ間。
久しぶりに太陽が顔を出してくれたので、2021年はきょう(7月7日)、ライ麦の刈り取りをしました。それまでも、通路に倒れて邪魔になってしまっているところや新しく畝を立て直したいところなどの株は手刈りし、まだ未熟で小雨の中での作業だったので、はさ掛けしていました。
自然ばえ(こぼれ種栽培)なので、バインダー(刈取機)は使いにくく、ノコギリ鎌での手刈りが一番あっているようです。

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小麦と違い、ライ麦は草丈が2mくらいあるので、穂先30~50cmくらいで刈るのが比較的ラクなのです(立ったまま腰をそれほどかがめずに刈り取りできるので)。
その後、屋根下にはさ掛けする予定だったのですが、玄麦を確認してみたところ、意外と乾いていて、これならこのまま脱粒もできるのでは?ということで、急遽ハーベスタ(脱穀機)を引っ張り出してきて試しに脱穀。未熟なものも混ざってはいましたが、機械の中で潰れてしまって通路を詰まらせてしまうこともなく脱穀できることが確認できました。

はさ掛けをしないのであれば、刈り取った麦を束ねる必要がないので刈り取り作業ははかどります。稲や麦の手刈りでは、鎌で刈り取る作業よりも、それらを束ね、ヒモで結ぶ作業の方が時間的にはかかってしまうのです。束ねて結ぶという工程を短縮できるので、脱穀までの全体の作業量はかなり減った感じがしました。

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↑この脱穀機は、お米と共用で使っているのですが、麦で使う場合はお米よりもよりエンジン回転をあげ、唐箕の風量を稼いで使用しています。いまやコンバインが主流なので、この手の脱穀機はかなり格安で手に入れることができます。これは10年以上前に5000円で譲っていただきました。

手刈りが必要な自然ばえの畑の半分くらい収穫を終えたところできょうの作業は日没のため終了。
湿りがちな株もところどころあったのですが、なんとかきょうのところは途中で詰まることなく作業を終えることができました。ただし、脱粒したライ麦はまだ乾燥が足りず湿りがちで、このまま袋に入れたままだと発酵してしまうので、屋根裏部屋に運び、シートの上に広げて干すことにしました。
これは少々手間なのですが、はさ掛けをしているとその間に、ハトやネズミに食べられてしまう分がかなりあるので、部屋の中で乾燥できることのメリットもあります。

そしてこの乾燥した玄麦の状態で1年くらい保管し、その後、粉に挽き、家宝のようにして育てているライサワー種を混ぜて焼くと、こんな感じのパンになります。

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↑これは去年、収穫したライ麦で焼いたロッゲン・ミッシュ・ブロート。
麦は酵素の働きを弱めるため、玄麦の状態で1年くらい保管し、その後、挽きたてをパンに焼くと美味しいと言われています。

忙しい毎日……、じゃなかった、充実した毎日が続いています。ありがたや。

いまという時代を生きることができる幸せについて

作業は何もせず、きょうは本でも読んで過ごそう、と思い新型コロナが出まわる前に書かれた感染症の本を読んでいたら、やっぱり「生きもの(ヒトを含めて)」は面白いなぁ、ということなってしまい、気がついたら、まだ何も植えていなかった新しいハウスの中に野菜たちのタネを蒔いていました。


共にこの星に棲む生きものたちと、あと何年、関わっていけるのか分からないけれども、いろいろやってみたいことはたくさんあります。
昼は30度を超えるけど、夜は氷点下になってしまうハウスの中に、元旦に野菜のタネを(少し濃い目に)蒔くとどうなるのか? というのを楽しんでみたくなったのでした。
農的な暮らしは、毎日が楽しい実験とともにある暮らし。
植物も、微生物も、昆虫も、その多くは、氷期のような大きな環境変化を何回も乗り越えていまにつながっています。

 

ヒト(ホモ・サピエンス)は、この星に棲む生物たちの中にあって、真主齧上目(「しんしゅげつじょうもく」と読み、その中にはネズミ目、ウサギ目、ツパイ目、ヒヨケザル目、サル目があります)に属しています。イヌよりもネズミに近い、その中のサル目にヒトは分類されています。
「ヒトという生きもの」もこの星に棲む生物で構成される自然の生態系の中のひとつの生きものなわけで、ほかの生きものたちと同様、生態系の一部を構成するいち生物として生きていけたらなぁ、と思っています。

 

もし、ヒトによる概念としての「進化」(他の生物の場合には「淘汰による変化」であると思っているのだけれども)というものがあるとすれば、

「軍隊を税金でまかない戦争などという愚かなことが行われていた頃があった(軍隊は災害救助専門の組織に移り変わった)」

炭酸ガス濃度が高かった三畳紀の頃の植物残渣化石を燃料として使うことで経済が回っていた頃があった」

「仮想経済や通貨、あるいはマネーゲーム(FXや株も含む)による不労所得でお金を増やしている人たちに貢ぐ形で99%の人の実労対価があったことがあった」
などということを過去のこととして振り返ることができる世の中が一刻も早く訪れてほしいと思います。


ということで、こんな不安定な世の中ではありますが、ありがたいことに、また新しい年を迎えることが出来ました。

あけましておめでとうございます。
ことしもどうか、よろしくお願いいたします。

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虫草農園 用務員わたなべあきひこ

「小屋大全」がおもしろい!

「小屋大全」の西野弘章さんが訪ねてきてくれたのでした。
いやぁ、小屋大全も面白いのだけれど、西野さんも素敵な方でした。
初めてお会いしたのに初めてとは思えないほどいろいろなことが分かり合える、というか似たようなことをやってきているので、なにか伝えたいことをちょこっと口にしただけでもその奥の奥までわかりあえる、なんというか、別々に生きてきた分身のような感覚でした。
単管パイプにツーバイ材をしっかりと安価で固定する方法に、ここまで共感してもらえる人がこの世にいたことに嬉しくなってしまったのでした。

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いま手づくりキャンパーフェスがとても面白いことになっているのですが、それと同じくらいに魅力的で面白そうだと思ったのは、「小屋大全」に出てくる「3畳小屋」。
構造用合板3枚をプラットフォームにして2バイフォー工法でつくるというもので、それだったらDIY初心者や女性にも作れそうで、独立した籠もり小屋としてウチにもひとつ作ってみたくなったのでした。
過疎化が進む地域で安く土地を手に入れ、あるいはお借りして、とりあえずは3畳(あるいは4畳)程度の小屋を作り、不便とミニアムを(人口密度の低い場所で)楽しむというのは、もしかしたらいまの地球の生態系の流れにも沿っているといえるかもしれません。

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⇧こちらが3畳小屋。
ホームセンターで簡単に手に入る市販の材料を使用することで(コストは少し掛かってしまうけれども)、なにより誰にでも作れる、そしてとりあえずそこに泊まれるようになれば、その先、発展性も秘めたミニマムおもしろハウスなのです。

一方、コストをしっかり意識したこんな取り組みも紹介されています。

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⇧小屋づくりをより楽しくするものに「アルモンデ」あるいは「片付け建築」という手法があります。材料が不均一だったりするので時間はかかるけれども、その分それは楽しみの時間であったり、市販のものだけを使ってつくるのとは違って、その人のセンスや個性が引き出されるのが、廃材建築の奥義でもあるように思うのです。

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⇧そして、作業工程を追ったページには、アイディアチップとも言えるような囲み記事があって、それらがまたとても魅力的な情報なのでした。
言われてみればなるほどなのだけれど、ツーバイ材を2枚重ねて使用する場合は、木表を合わせるといいなんて知っていましたか?

いやぁ、長く生きるといいことたくさんあります。楽しみましょう!

■追記■
目次ページのテキストが合ったので以下にコピペします。
ようこそ! セルフビルドの世界へ!
第1章 スモールハウスからはじめよう!
「ツーバイ構法」なら簡単! 3~10日で作る小さな家の5つの実例

第2章 「軸組み構法」でセルフビルドに挑戦!
プロの大工も顔負けの技術を簡単にマスターする方法

第3章 10万円でつくる12坪のマイ工房
限りなく“安く、速く"つくる「掘っ立てスタイル」のマルチ小屋

第4章 憧れのログハウスを作ってみよう
「ハンドカット」も「マシンカット」も魅力たっぷり!

第5章 100万円で作る憧れの「木の家」
軸組み構法のログハウスを家族と仲間だけで作ってみたぞ!

第6章 仕上げ工事を楽しもう!
天井、壁、床、階段、下屋の仕上げ術

第7章 関連工事マニュアル
キッチン、風呂、トイレ、給排水、浄化システム、電気配線、ほか

第8章 家づくりの計画と施工管理術
土地の法律、素人でも描ける設計術、工具と部材の運び方、用語事典、ほか

■追記2■

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⇧ちなみにこれが単管パイプにツーバイ材を固定する方法。垂木止めクランプは手軽だけど強度はコーススレッドの強度に依存してしまいます。そこでツーバイ材にボルト穴をあけ、固定に普通の直交クランプを使うと安価でしっかり固定できるのでした。しかも廃材にありがたいな「ひねくれた材」も、クランプを2個使用し、万力などで矯正しながら固定することでヒネクレを修正することができるのでした。
詳しく知りたければ、こちらも損耗にして下さい。


種苗法改正に関しての追加情報です。

鹿児島の小岩さんから、品種登録された品種を検索できるサイトがあることを教えていただきました。ありがとうございます。

品種登録迅速化総合電子化システム


和名で検索できるので農水省のサイトと比べるととっても便利です。
ところが、このサイトを使ってみて分かったのですが、たとえば稲で検索し、コシヒカリを探すと何ページにも渡りさまざまな種類のコシヒカリがでてきて、しかも品種の特徴が目で見ただけではどうも分からないようなのです。
登録にあたって特徴は、いもち病抵抗性推定遺伝子の型がPi-zか否か、などと記されています。
登録品種の自家採種が禁止になった場合、10年以上前に譲ってもらい自家採種してきたコシヒカリ(と称する)稲が品種登録されているものなのか? つまりは「いもち病抵抗性推定遺伝子Pi-zを持っているか」といったことをどうやって調べたらいいのでしょうか? 少なくとも小規模農家にはそうしたことを判別できないと思われます。

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⬆写真は、まだしっかり品種固定されていない(つまりはまだいろいろな形質が現れる)ハッピーチルドレン(長粒系の香り米)。

それともうひとつF1品種はF1なわけだから(1代雑種なわけだから)、それがたとえ品種登録されていてもそこから自家採種したF2は、異なる遺伝子で登録品種と異なる特性を持つこととなるわけで、つまりは自家採種が可能ということなのでだろうか?

無農薬でお米づくりをしている人を励ましてくれる虫の本、あり〼。

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今年の新米も思いのほか美味しかったのですが、でも、今年のお米づくりは大失敗でした。収量はたぶん例年の4分の1程度。


初期の頃にヒエが大量に発生してしまったので深水で管理したのですが、深水にしたら草取りをしなくてもヒエが弱っていくことに驚き、ホウネンエビやミジンコも大量に育っていたので調子にのっていつまでも深水にしていたらヒエだけでなく稲まで元気をなくしてしまい、その後、水を落としても、いくら草取りをしても稲は元気を取り戻すことなく、畝間の雑草たちだけが勢いをどんどん増すという最悪の状況でした。


稲作に限らずこれまでずーっと無農薬でお米や野菜を育ててきたのですが、お米の収量がこんなにも少ない年は初めてで、さらには田んぼの草取りがこんなにも大変だった年も初めてでした。

そんなわけで無農薬でのお米づくりに関して自信をなくし、来年も今年みたいなことになったらどうしよう……などとちょっと弱気になっていたのですが、山口進さんのこの本を読んで励まされました。それと同時に、迷うことなく来年からも除草剤や苗箱処理剤は使わずにお米を育てよう! と決意したのでした。

この本はそれくらいに、無農薬で稲作をしているひとたちにとって励みになります。
ノンフィクションでありながら、読み物としても面白いし、(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)「万葉の頃から長年行われていたヒトによるお米づくりに、虫たちは少しずつ寄り添っていたのですが、ところが効率化のために近年になって突然はじまった農薬による稲作に虫たちの生態が大きな影響を受けている」ということに驚かされると同時に、農家だけでなく消費者の方にも「アキアカネがいなくなってしまっている現実と、それがなぜなのか?」をぜひ具体的に知ってほしいと思いました。

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ナツアカネと違って、盛夏に群れで高山に登り、避暑に出かけるアキアカネは、暑さに弱い分、寒さには比較的強いと言われています。
すでに何度か氷点下の日があった11月下旬なのに、いまだに玄関の前、朽ちたテラスのひだまりでアキアカネがその姿を見せてくれるのでした。



種苗法改正案とこぼれ種

このところ、ありがたいことに、散歩のたびにカボチャの数が増えています。
強い霜が何度か降り、草が枯れ、草葉の陰に隠れるようにして実っていたカボチャたちが発見される季節になったのでした。

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虫草農園では、生ゴミ堆肥を愛用しているので、カボチャが圃場のアチコチから勝手に生えてきてくれるのです。
そんなこともあって、圃場を散歩する際は、下ばかり見ています。
でもなかなか見つからず、さすがにそろそろオシマイだろうと思って、ふと顔をあげたら……、

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こんなところにも!

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空中カボチャは、ミバエの幼虫(ウジ虫のくせにピョンピョン飛ぶ可愛いヤツ)による被害も少なく、色や形も美しいので、虫草農園製カボチャとしては高級品に分類されます。

いまの季節は他にも、意図せず、こぼれ種で育ってくれた野菜たちが元気になる季節でもあります。

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↑これは通路脇にこぼれ種で勝手に出てきてくれたニンジン。

 

ところできょうの午後、種苗法の改正案(改悪案?)が、衆院の農水委員会で可決されてしまいました。
このあと、本会議で可決され、参院でも可決されると、今後は品種登録された野菜に関して、自家採種や自家増殖ができなくなります。

でもね、品種登録という行為はヒトが勝手に行っているもので、言うなればたんなる概念。
遺伝子組み換えにしてもそうですが、組み換えであって、ヒトは「無」から生物を作り出すことはできないのです。
これだけ文明が発展しても生物に対してヒトにできることはわずかで、ヒトが働きかけることで他と少し違った性質をもった植物が育てることができたというだけのこと。
複雑に絡み合った生態系の中で生きる生物は、多様性によりその生態系を常により強固なものにしようとしていて、ヒトは品種改良などと称して、その性質をちょっと利用しているだけ。

品種登録された野菜であっても、野菜は植物なわけで生きものなのです。ヒトが働きかけずとも、多様性をもった次世代へと増殖しようとする賢い意思をもっているのです。

だからそれが野菜であっても、花を咲かせ、タネをこぼれ、次の世代へと命をつなごうとします。ヒトの営利のためにそれを止めることはできないのです。

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↑タネを蒔いてもいないのに、ネギの畝上に自然発生した謎のアブラナ科の植物。

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↑低い位置から見てみたらなんとダイコンでした。

植物であり生物だから、たとえダイコンであっても、次世代を残すために多様性と共に勝手に育ってしまうのです。そしてそれらは挿し木などのクローンでない限り、厳密にはそのどれもが新品種でもあるのです。

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↑こちらはパクチーことコリアンダー。手前の白い枯れ枝に丸いタネ(コリアンダーホール)がついているのが分かるでしょうか? これがこぼれて、まるで絨毯のように、たくさんのパクチーが勝手にでてきてくれるのです。

効率最優先の大規模農業では、収穫が終わるとすぐにその畝は耕してしまうので、花が咲くことはないのですが、不稔処理がされていない限り、たいていの野菜はそのまま放置すると花を咲かせタネをこぼし、次世代が生えてきます。

海外への持ち出しを防ぎたいのであれば罰則とともにそれを禁止する方が効果的に思えるし、自家採種や自家増殖を禁止しても、登録品種の海外への持ち出しが防げるとは思えません。
そうなるとそれは建前で、登録品種の自家増殖を許諾制になり登録品種が増えれば、農家の多くは毎回タネを買わなければいけなくなり、品種登録が可能な大手の企業にだけに恩恵があり儲かるという、そのための法改正(改悪?)のように思えてしまいます。

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↑この畝はディルを蒔いたのですが、なぜか野良坊やターサイ系アブラナなども出てきてくれています。

担当課である農水省の知的財産課に問い合わせをしたところ、

「今回制限を受けるのは登録品種のみで、登録品種は公知となっている品種と比較栽培等を行って審査し、広く流通している品種と明確に区別できることが確認できた品種でなければ登録できず、既に広く流通している一般品種が新たに登録されることはありません」との確約をもらいました。
「仮に一般品種と知りながら、品種登録した場合には、種苗法第68条(詐欺の行為の罪)により罰せられる可能性があります」とのこと。
「他の農家が栽培している登録品種と自然交配したとしても、一般的には登録品種と異なる特性を持つこととなりますので、登録品種の育成者権が及ぶことはありません」とのことでした。

とりあえず我々、小規模農家にできそうなことは、一般品種として公知された品種を増やし、それらは一般品種だから品種登録できない、ということをネット上などで広報し記録していくことではないかと思われます。

 
登録品種について検索できるサイトを小岩さんから教えていただき、以下のブログで追加情報として紹介しています。

musikusanouen.hatenadiary.jp

 

 

農作業道具の必須アイテム「風呂イス」……、の塗装。

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渋滞がなくなった真夜中の首都高、八丁堀の出版社から横浜の自宅まで何分で帰れるか? なんていうのを楽しみに仕事をしていた頃がありました。
愛車は1963年式という当時でもかなりオンボロなスポーツカー。走っている最中に全電源喪失なんていう恐ろしいこともあったりしましたが、帰路の横羽線はコンビナートの間を縫うように走る区間があって、トノカバーから顔だけ出して、ブレードランナーの世界に浸りながらいい気になって走っていたりしました。

ひとりで走るのが好きでした。
仲間と一緒に爆音をたてて走りたいとは思わなかったけれども、真夜中のコンビニにたむろっている彼らや彼女たちの姿には幻想というか、ちょっとした憧れを抱いていました。

足首の関節が硬いからだろうか? 実は私「ウンコ座り」がうまくできないのです。
しようすると後ろに倒れてしまいます。もしも、いたしていたときに倒れてしまったりしたらオオゴトです。
では、洋式便器が登場する前はどうしていたか? というと和式便器にはそうした人用にたいてい前方につかまり棒あったのでした。
でもないこともあり、つかまり棒がない和式トイレでは、そこらにあるもの、たとえば水道のパイプとかを握ったり、和式便器の丸膨らみをかかえながら用を足しておりました。
昔のボットンタイプの和式便器にはこんな素敵なデザインのものがあったりもしたのです。

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でもね、山を眺めながら傾斜地でキジ撃ちをしたときに発見したのでした。
傾斜地で谷に向かってしゃがみ、かかと側が少しあがれば、つかまり棒がなくても、自立してウンコ座りができるということを。
つまり平坦な場所でもかかとに木の枝とか根っことかをかませば、私にも出来るのです、憧れの「ウンコ座り」。
で、先日、コンビニにたむろっている彼らをよく見たら、彼らの中にも、縁石にかかとを載せている人がいたのでした。
うれしかったなぁ。


いかん、いかん、脱線しすぎました。
風呂イスの話でした。
そんなわけで、私の場合、畑で座って農作業をするとき、風呂イスがあるととても快適なのです。それはまるで洋式便器のように。
でも、畑の真ん中に白い風呂イスがあるというのはなんとも異様。あんまりかっこいいものではないのです。

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ということで、窓枠を塗ったペンキが余ったので、風呂イスを塗装してみました。
そしたら意外、風景に溶け込んでいい感じ、という(だけ)のお話なのでした。

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⇧タネまきや土かんなによる草取りなどのとき、(足首の硬い人にとって)風呂いすはとても重宝します。自動車のタイヤ交換(寒冷地では1台に付き年2回もあるのです)の時にも便利。風呂イスに座っていれば「足首ジャッキ」を使ってタイヤを上下できるのです。


好きな色を決めて、畑の中のいろいろなモノをその色で塗装すると、もしかしたら統一感が出てそれもまたいい感じかもしれません。

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⇧今回使用したモスグリーン(ツヤ消し)は、窓枠用塗料として23年前に購入したもの。粘度は少し高くなっていましたが、でもどうにか使えました。当時は外国製塗料でないとこうしたシックな色の水性塗料はなく、わざわざ取り寄せ塗装していたのでした。

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⇧手前のフォークは、デザインが気に入ってかなり昔に手に入れたもの(たしか英国製)。サイズといい、角度といい、生ゴミ堆肥をかき混ぜるのにとても便利。だっただけれど、金属部分はステンレスで雨ざらしでも錆びないのだけれども、柄の部分はFRPで、紫外線で樹脂が劣化し、最近では握るとガラス繊維が手に刺さるという状態だったのでした。
ざっくりサンダー掛けし、その後、浮き出てしまっているガラス繊維をPOR15で固め、その上に密着剤を塗布し、水性塗料を塗ったもの。とりあえず、水性塗料も剥がれることもなく、ガラス繊維が刺さることもなくなりました。

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⇧ついでに生ゴミ堆肥に混ぜる米ぬかを入れている一斗缶のサビたフタも塗装(本体も塗りたかったところだけど塗料足りず)。フタだけでもまあまあ、いい感じになったのでいいか。

ところで、風呂いすに変わるもうひとつ、隠れた農作業用便利グッズがあります。それはひざ当て。
最近の100均には目を見張るものが多くて、こんなマイナーなものまで100円で手に入るのでした(正確には110円ですが)。

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⇧一日中、ヒザをついて畑仕事をするようなときにはかなり便利なグッズです。ただ、装着した姿はストライプレスのブラジャーをヒザに付けたみたいでちょっとユーモラスでもあるけど。


一方、ウチで普段愛用しているのは、梱包材料として送られてきた黒いスポンジを細長くきったこんなもの。

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⇧普段は木にぶら下げてあります。何と勘違いしているのか、これを吊るしてから、キジによる農作物の被害が少なくなったように思います(このあたりのカラスは優秀で、しかも余裕があるので農作物に被害をあたえるようなことはありません)。

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⇧こんな風に地面に置いて使います。この上に、ヒザをついて作業します。腰への負担がかなり軽減できます。

でも、機能性に富んでいる、ということでは、これが一番かもなぁ。

 

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おわり。