食べたことないし、どんなキノコなんだろう? という好奇心から、植菌してみようということになったヤナギマツタケ。
いろいろ失敗(本伏せが6月下旬では遅すぎ)もあって、また同じ過ちを繰り返さないために備忘録を書いておくことにしました。
はじまりは2022年の3月16日。
原木をドラム缶で釜茹でしました。
今回使った原木は、カキ、クヌギ、ソメイヨシノだったような……。
(大切なことなのに、すでに記憶があやふや)。まずいなぁ。
ネットで調べてみたら、原木は、ネムノキがいいらしい。
1996年度~2003年度(国補・地域バイテク)
ニュータイプきのこ資源の利用と生産技術の開発
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/286085.pdf
に書いてありました。
でもネムノキの原木が手に入ることなんて、少ないように思われます(でもこの表を見ると、手に入ったらぜひ植えてみたくなりますよねぇ)
また、ヤナギマツタケは街路樹に発生することが多く、ポプラがいいとの噂もあります。
ところで、2022年はヤナギマツタケの他にも、マイタケ、ヤマブシタケなど、原木の殺菌が必要なキノコを多めに植菌したので、原木を殺菌袋に入れる頃にはすっかり日が暮れてしまったのでした。
翌日、温度が下がってから再度開封し植菌を行うので、セロテープではなく、洗濯バサミで封をしました。これは正解。
また、呼吸穴付き耐熱ビニール袋は今回、サイズ中を選択したのだけれど、サイズ大で2個ずつ入れるというのもコストパフォマンス&石油由来製品の削減という点では優れているかも。
呼吸穴付きの耐熱ビニール袋は、富士種菌から調達しました。
植菌は翌日、原木の温度が下がってから。
2日前から納豆断ちし、前の晩には入念に入浴し、体内も入念にアルコール消毒。
場所は使っていない漆喰壁の空き部屋をアルコールスプレーなどで殺菌し培養室とすることにしました。
⬆写真は光よけのシートを取った状態で、実際には遮光のため、モスグリーンのシートを掛けておきました。
2022年6月25日、なんだか梅雨が開けてしまったような暑さ。
群馬では最高気温が40度Cを超えたとのこと。
これはまずいかも、と、田んぼの草取りや畑の草刈りなどを後回しにして、少し離れたところにある培養室の換気に行きました。
で、袋の中を除いてみたら凄いことになっていたので、慌てて急きょ、本伏せを行うことに。
電トラの荷台に原木ほだ木を乗せ、本伏せするカエデの林に移動。
中はこんなでした。
すでにキノコが発生してしまっていてカオスな状態。
よく見ると食べられそうなものもあったので、せっかくだし、なんとなく食べられそうなところを見つくろって収穫し、食べてみることにしたのでした。
⬆これとか、なんか食べられそうでしょ!
キノコの味わいを知るため、お肉などの食材は入れずに、オリーブオイルとバター少々と、お醤油を少し垂らしてオーブントースターでホイール焼き。
マツタケという名称の付くキノコですが、マツタケと近縁であるというわけでもなく、それほど期待していなかったのです。
が、あまりの美味しさに、これはうまくすると高く売れるかもという皮算用、そして、次回もこんな失敗をしてはいけない! という思いと共に、いまこのブログを書いている……、という次第です。
ということで、ひとつ分かったのは、本伏せは6月中旬では遅すぎ、その前から袋の中を確認し、菌がひと通りにまわっていたら本伏せしてしまったほうがよさそうでした。
ヤナギマツタケの本伏せはどうしたらいいのか?
ネットで調べてみたのですが、情報が見当たらず、
天然のものは地面ではなく、木の上に生えるキノコなので、
ジョレンで草を削ったカエデの林床にただ並べて置いてみました。
縦がいいのか横がいいのか?も分からないので、一部、太めの原木は横にしてみました。
手前の赤っぽいのはヤマブシタケ。
そして奥の白っぽいのがヤナギマツタケです。
秋には原木ならではの傘が大きくて香りがつよく旨味の強い子実体が、たくさん発生してくれたりするのだろうか?
もしも出たら、また追記します。
2022年7月12日追記、
おととい2022年7月10日、あたりから発生してくれました。
タモギタケの加湿用スプレーミストがかかってはいたけれども、きっかけは雨だった感じ。2022年7月12日(午後から雨)で一気に大きくなったので(傘の直径が10センチ以上のものもあったので)、夜暗くなってから収穫(そのため林床の写真はなし)。
フライパンいっぱいのキノコを天白のごま油でとりあえず、炒めて保存することにしました。
⬆キノコが大きいためにフライパンが小さく見えます。
⬆タモギタケも急な雨で、一気に出ました。
おかげで、家中、いい香り。