Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


廃材で薪用の玉切り台をつくりました。腰をかがめずに使えるのがポイント。きのこのほだ木づくりにも使えそうです。

愛用していた(薪用)玉切り台がだいぶ傷んできたので、補修するとともに、新しくもう一台、(廃材でですが)新調しました。

30年以上、薪ストーブを焚く生活をしているので、玉切り台も少しだけど、進化しています。

これが初期の玉切り台。新品のツーバイフォー材、しかもCCA材を使って作ってあります。細枝を切る際、チェーンソーのチェーンに引きずられて、引っ張られてしまわないための加工などが施されていますが、いかんせん、高さが低いのが欠点。これだと腰にかなり負担がかかります。

 

こちらは次世代の玉切り台。高さを軽トラからスライドさせられる高さに合わせたことで、腰への負担も少なくなりました。でもいろいろと弱点も露呈し補強や改修がされています。ひとつはXの部分の角度が緩く開きすぎていること。細い丸太は、これだとチェーンで引っ張られやすく、また重い薪を載せたときの耐力の上でも不利だったりします。

田舎暮らしを30年くらいやっていると、廃材などがそれなりに集まったゴミ屋敷になるので、「そこらでアルモンデ工作」が比較的楽にできるようになります。

今回もそこらにあった廃材がメイン。買ったものは、コーススレッドと塗料くらいかなぁ。それらを買ったのも何年も前のことではあるけど。

接地面は斜めに切りました。切り落とした端材も捨てません。

切り落とした端材は補強を兼ね、こんな風に使ってみました。

Xの交点はコーススレッドで固定しているのですが、この部分に一番力がかかるので、長め&太めのコーススレッドを使い、突き出た部分をハンドグラインダーで削ることにしています。ツーバイ材用の鋼鉄釘を使ったこともあったのですが、釘の方が釘自体の強度はあるのですが、使っているうちに、緩みが出てしまいます。あとから気がついたのですが、せん断力が働かないXの交点のセンターはコーススレッド、せん断力が働くオフセットした場所にツーバイ用の鋼鉄釘が正解だったかもしれません。

ふたつのXを渡す板は、(格好はよくないけど)強度的にはある程度の幅のある合板がよさそうです。無垢の垂木の方が美しいのですが剛性が足りず、壊れやすかったりしました。

ざらしにされることも多く、地面との接地部の傷みが進みがちなので、接地部には、タイヤを切った切れ端(薪割り腹巻き製作時にでた端材)をステンのコーススレッドで取り付けました。

端材があったので、さらに補強。写真のくらいのXのハサミ角であれば、細い丸太もチェンソーのチェーンに引っ張られずにきることができます。また、手前と奥で、Xの突き出し長さを少し変えています。

そしてほぼ完成。

ざらしにされることも多いので、被膜ができるタイプの水性塗料で塗装。これで完成です。

どんな風に使うのか? というと、こんな感じ。運んできた丸太を軽トラの荷台からスライドさせて玉切りします。この高さだと腰をかがめる必要がなく、腰への負担も少ないのです。

玉切り台がふたつあると、こんな感じでセットでき、作業性が向上します。また旧タイプ(写真左)と今回作ったもの(写真右)ではXの角度が異なることが分かるでしょうか? 新しいタイプの方が、チェーンで引っ張られて、丸太が暴れることが少なかったりします。

今回つくったのはXがふたつのタイプですが、Xが3つのタイプも以前、作りました。でも、丸太が接地するのはたいてい2箇所なわけで、ふたつのタイプの方が丸太は安定するように感じました。また、金属製も使っていたのですが、丸太が切断される最後にチェーンソーが振られ、金属に刃が触れてしまってチェーンソーの歯が欠けてしまうトラブルが多く、薄めの木製がいいように思いました。
今回使った材は、ツーバイ材よりもさらに薄く、使いやすいです。薄めですがこれくらいの幅があれば直径30センチ以上の丸太を載せても安定していて、セット位置が高いので、チェンソーの重みを有効に使うことができ、手は添えるだけのような感じで、かなり楽に玉切りができます。

で、玉切ったあとの丸太は、こんな風に、廃タイヤの腹巻きを使って薪割りしています(素性のいい丸太であれば、薪割り機よりもタイムパフォーマンスにも優れています、体も暖まるし、体力もつく?)

●こちらは力まかせの年寄り編●


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●軽い斧をつかいテクニックで割る若者編●


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