「■てんてこ舞い日記1■ユンボの修理」の続きです。
ユンボが動くようになったのでいよいよ、サクランボの木の移植! といきたいところなのですが、このサクラの木、家に密接しているので、その前にテラスの一部を解体する必要があるのでした。
ユンボが動くようになったのでいよいよ、サクランボの木の移植! といきたいところなのですが、このサクラの木、家に密接しているので、その前にテラスの一部を解体する必要があるのでした。
サクランボの木が大きくなったら2階の窓やテラスの屋根からサクランボを収穫できたら素晴らしいじゃないか! というのが当初の目論見。そんなわけで、木は建物に沿って順調に大きく育ったのでした。
ところがサクランボは木全体にネットを被せない限り、サクランボの収穫はほぼゼロ。毎朝、群れでやってきた鳥たちのレストランになる、ということを知り、ネットを被せやすいように近年は小さめに剪定していました。とはいえ、ネットを被せていても完熟になると、ハクビシンがネットを噛み切って中に入り、食べ放題のビュフェ状態になり、ヒトの口に入るサクランボはゼロ、なんて年がこのところは続いていました。
バールと金槌でテラスを解体後、ユンボで恐る恐るテラスの基礎を探ります。地上に出ているボイド管の柱は簡単に取り除けた(折れてしまった)のですが、その下のフーチンが思いのほか大きく、ユンボのバケットですくったら、ユンボが前のめりに持ち上がってしまうほどの重さ大きさでした。
その後、井戸水の配管をよけながら、サクランボの木の抜根。研いだスコップで根を切りながら掘り進みます。
と書くといかにも順調にことが進んだかのようですがさもあらず。サクラの木を軽トラの荷台から植え穴に落とす際、木が転がってしまい、(冷静に考えれば到底無理なのに)それを支えようとして抱えてしまい、人もいっしょに転がり落ちてしまうという大失態。
頭から土を被ってしまったくらいで幸いにもケガはなく、サクラの方も枝が少し折れたくらいだったので助かりました。
百姓は体が資本。ケガや病気には十分な注意が必要です。出社時間も退社時間もなく、通勤時間もない自由業は気楽な商売ですが、有給休暇も労災や保証もないので、体や精神が健康であることがとても大切だったりします。
障害物がなくなったので、いよいよ井戸水の配管にアクセス。土の中の配管を壊してしまうとヤッカイなので、ユンボから降り、この先は手掘りです。
地表から60センチほど掘り進んだところで井戸からの配管を発見。でもこのパイプ、呼び径「13(ミリ)」でも、「16」でもなく、もっと太い「20」でした。13だったらひと通りのジョイントをストックしてあり、16→13の変換アダプターもあったのですが、20はエルボくらいしかありません。万事休す。
いつもだったらネットで取り寄せるのですが、年内になんとか終わらせたかったので、隣町にある長野県富士見町のホームセンターへ(往復で25㎞以上もあるのですが、ここが一番近いのです)。
年末12月30日のホームセンターは駐車場が満杯なくらいの大混雑でした。こんなにたくさんのヒトを見るのは久しぶり。みんな、なんとか年内に作業を終わらせようと、ホームセンターにやってきた者同士のように見えて、なんだか妙に嬉しくなってしまったのでした。
蛇口をひねると水が出る、という当たり前なことへの感動。
この感動はインフラの整った地域に住んでいる人たちにはわからないだろうなぁ。そこらを走りまわりたくなるような喜びだったりします。
■お知らせ■
実は……、拙著「自給知足な暮らし方」ですが、納戸の床が抜けそうなくらいまだ(1000冊以上)在庫があります(にもかかわらず出版社は重版をしたので「虫草農園」の在庫は売れなくなり、ちょっと困っています)。自分で言うのもなんですが、116ページ全ページカラーで、貧乏くさいけれどもかなり面白いノウハウがギッシリ詰め込めこまれたいい本だと思います。出版社経由でamazonなどからも手に入りますが、もしもよろしければ、虫草農園のSTORESからお買い求めいただけるとありがたいです。(あんまり安くできなくて申し訳ないのですが)業販も承っています。よろしくお願いします。