朝、目を覚まし窓の外を眺めて、息をのみました。
遠くには雪を冠った南アルプスの山々、手前には黄緑や淡い萌木色がグラデーションで広がる山肌。
見渡す限り家はなく、ウスバシロチョウが妖精のようにふわり、ふわりと舞っています。
「こんなに美しい山里に移住はしたものの、果たして本当にやっていけるのだろうか?」
「この景色にも関わらず過疎が進むということは、どこかに大きな落とし穴が隠れているのではないか?」
――そんな不安とともに始まった田舎暮らしでした。
けれど結局、ちょっとつまづくことはあっても、落とし穴はありませんでした。
それどころか、想像以上に刺激的で楽しい日々が待っていて、あっという間に時間が過ぎていきました。
そうして少しずつ、自然と共に生きるための知恵やコツも身についてきたように思います。
そんな中、自給的な暮らしの楽しみやアイデアを綴った『dopa』での5年間の連載をベースに、本を書かせてもらいました。
移住当初は何かと忙しく、収入は激減。
にもかかわらず、一番の心配ごとだった経済的な不安はなぜ消えていったのか?
完璧な自給自足をいきなり目指すのではなく、「少しずつ自給率を高めていく」という過程そのものにある「おもしろさ」。
お金に依存しすぎない生活がもたらす、精神衛生効果――。
今度の本では、そんな私たち虫草家族の実践的な試行錯誤を紹介しています。
例えば──
中古のソーラーパネルと中古の電気軽自動車を組み合わせることで、ガソリン代をゼロ円にする方法。
里山の手入れや薪集め、あるいは薪ストーブをつかった料理のおもしろさとおいしさ。
きのこや菌類、米麹など微生物との付き合い方。
自作コンポスト図鑑や虫草農法と称する「ぐうたら農」のこと、などなど。

2025年10月8日ごろ発売予定で定価は税込2,420円です。
Amazonでも予約がはじまっていますが、
虫草農園のSTORESでも販売します。
(送料無料、ご希望があればサイン入りのチラシなども添えてお送りします)

虫草農園STORES
よろしくお願いしまーす。
#自給知足
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#わたなべあきひこ
#自給知足がおもしろい
#山里暮らし
