寒さが本格的になると同時に、気になっていたことがありました。
井戸のこと。凍結が心配なのでした。
洗濯やお風呂など、水を大量に使うとスカスカスカ!と音がして水がでなくなってしまう症状(井戸の水量が足りない)があり、いろいろやったのだけれどダメで、仕方なく町の上水道を接続させてもらいそれを使っていたのでした。
対応策はふたつあって、ひとつはポンプや配管などを井戸から外してしまう方法。でも水量が減ってしまったとはいえ、水自体はとても美味しい水なので、このまま放棄はしたくありません。
井戸水は暖かいのでちょろちょろでも使っていればいいわけで、冬までにはなんとか使えるようにしたい、と思いつつも気がついたらもう冬。まずいなぁ、という状況なのでした。
井戸用の独立した水栓をひとつ立ちあげよう! と心の中では決まっていたのですが、重い腰がなかなかあがりません。というのも、それをやるにはその前にやらなければいけないことがいろいろあるのです。
水栓を立ち上げるためには既存の不凍栓の近くに凍結深度以上の穴を掘る必要があります。
そのためには、不凍栓のすぐ脇に植わっているサクランボの木を移植する必要があります。サクランボの木は、いつの間にかかなり大きな木に成長してしまっていて、サクラを伐根するには、テラスの一部を壊さなければならず、テラスの一部を壊したらそれを支えていた独立基礎の撤去も必要になります。
汎用品のラジエターホースが届いたので、こんな年末ギリギリになってまずはユンボの修理にとりかかったのでした。
ああー、どうかお願いだから、土が凍りつくような寒い日が、どうかまだ、来ませんように。
突然、水蒸気を吹きあげ、水温計の針を見たら100度オーバー。 エンジンカバーを外してみたら、ラジエターのアッパーホースが破れていたのでした。 そしてこの頃はまだ周囲の木々は緑色をしていました。このところ時間は加速度を増しながら過ぎていきます。
ラジエターホースを外してみたら、なぜ破れたのかが判明。このユンボ、ラジエターとエンジンが違っていて、エンジンにあわせた太いホースをワイヤータイプのホースバンドで強引に締め付け、細いホース口のラジエターにつないでいたのでした。
エンジン側にあわせた太めの汎用ホースを購入。 大野ゴム工業では、この手の曲がり付きの汎用ホースを扱ってくれていて、純正が廃番になってしまっている旧車の修理に重宝するのでした。
大野ゴムの汎用品データ、自分の備忘録を兼ねて貼っておきます。 左端の「品番」と「大野ゴム」で検索すれば、amazonで見つかると思います。
細い方のホース口には自己融着テープを巻き、太さを稼ぎました。最近はブチル以外にもシリコンなどの自己融着テープがあり、柔らかすぎず使いやすかったりします。
ホースは安い汎用品ですが、ホースバンドだけは、スウェーデン製のABAのホースバンドをおごりました。ホースとの接触面に穴や凹凸のなく緩みのすくない角ネジを使ったホースバンドで、接地面にもアールが付いていてゴムを傷つけない構造。とはいえこのサイズでもひとつ200円台で購入できます。
エンジンを始動してみたところ、漏れもなく、水温計も安定。これでやっとスタートラインにつくことができました。
■年末、てんてこ舞い日記2■に続きます。