Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


④水稲の栽培(毎年更新) 田植え以降、除草や水管理などの覚書

■トンボの羽化と土用干し■
2022年8月2日
出穂前、草取りに行ったら、未熟色である茶色のイトトンボがたくさん稲に止まっていた。去年もそうだったのだけれど、今年もアキアカネよりもひと足早く、まずはホソミオツネン(イトトンボ)が羽化した模様。しかし抜け殻は見つからない。
田植え前の代掻きの回数を稼ぐため、田植えをできるだけ遅くするのは草の管理ということでは正解で、それだけでなく、土用干しを遅くできるので、トンボの羽化を待つ、ということでも有効そうに思えた。でももう数日で出穂しそう。


⬆2022年5月30日撮影。代掻き後、わずかに残ったスズメノテッポウなどの残骸に産卵していた。ホソミオツネンは水に卵を流すのではなく、水面に出た植物の茎に産卵するようなので、代掻きの際、スズメノテッポウは少し残してあげるといいのかも。
約3か月後の8月2日にはたくさんの茶色の未成熟の成虫がいたので羽化したものと思われる。
●追記:調べてみたらアキアカネの羽化は遅くとも6月中下旬のようだった。昨年と同じくらいの量のアキアカネが羽化したとすると、毎日水見には行っているので、それを見落とす可能性は少ないので、去年はあんなにたくさんのアキアカネが羽化したのに今年はほとんど羽化しなかったという可能性がある。
代掻きの回数を増やし、雑草防除のために田植えギリギリにも代掻きをしてしまったからだろうか? あるいはエンジン田車がよくなかったのか?とも思ったけれども、さとみさんや沙羅が草の管理をしている区域は、それぞれデッキブラシ(さとみ)、人力田車(沙羅)なので、その影響ということはなさそう。今年はマイマイガもキアシドクガもほぼゼロというくらに発生しなかったが、年によってそうした増減がある、ということなのだろうか?


⬆ウチの田んぼは最上流であることもあり、入れる水を暖めるためのヌルミを作っているのだけれど、そのヌルミの土手に生えているセリにはたくさんのヤゴの抜け殻が付いていた(田んぼの中の稲にはイトトンボの抜け殻はあっても中型トンボのものはひとつも見つからなかった)。
尾端の形状、一対の尻尾の左右にも大きめの突起があるので、シオカラ系ではなく、おそらくアカトンボ系であると思われる。田んぼの中では羽化できない何かがあったということだろうか?

■田植え後の補植は案外、大切■
このところ草取りをしていて思ったこと。
間が空いていると、そこは光が入りやすく、雑草たちの格好の生育スペースになってします。その部分の草取りをするよりも補植の方がはるかに楽なので、収量をあげるためではなく、草取りの手間をできるだけ軽減するために空きスペースを作らない(補植)が大切なように思った。

■オーバーフロー■
もしも、水を止め忘れてしまったときのために、早苗を浮かしまったり水没させてしまわないためのオーバーフローを排水側につくっておくこと。
ただ、今年は一度、水を止めるのを忘れてしまい、苗を水没させているのだが、そのためか? これまでのところヒエはかなり少ない感じ(これからかもしれないけれど)。

⬆目立つところに吊るしておくこと。

■草取り■

やっぱりできるだけ小さな内、または発根した状態で芽はまだ見えないくらいのときにしっかりやっておくのが有効かもしれない。
コナギは大きくなってしまうとよく研いだ株間トールで切ったとしても、水の中で発根し再び付いてしまうようだ。
さらに、雑草が大きくなってしまうと、それを取るのも大変。手に豆ができてしまうくらいに力が必要で、大汗をかくことになってしまう。土をなぜるようにするだけで除草ができるうちにやっておくのがやっぱり正解(と毎年、この時期思う)。
大きくなってしまった場合、株間トールよりも、よく研いだ小型の半月ぐわが有効かも。

■出穂(しゅっすい)■
2022年は、8月2日だった。
この時期は「花水」とも言われていて、植物としての稲が水を多く必要とする時期なので、水を切らさないように注意する。
また、寒冷地で、幼穂形成期以降、特に穂ばらみ期(出穂前14~7日)に低温が心配な時は、幼穂が水面下となるように深水に管理するといいとのこと。

(https://www.jeinou.com/benri/rice/2008/06/170936.htmlより)

出穂後、登熟期は間断灌漑をして、根の活力を維持する。

■刈り取りのための落水■
●排水性の良い水田では、出穂後30日頃、排水性の悪い水田でも出穂後25日頃を目安に、落水する。
ただし、早すぎると、お米の品質が落ちてしまう。また、掛け流しによって地温を下げると、品質低下の度合いを減らせるとのこと。
●刈り取り作業のしやすさを優先して落水時期を早めすぎると、登熟歩合や品質の低下を招きやすくなる、とのこと(クボタ提供「みんなの農業広場」より)。