今年2024年はイラガの発生の多い年のようです。
柿の木のイラガは、チェックしていたのですが、クヌギにこんなについているとは思いませんでした。
イラガは若齢幼虫のウチは集団で固まっているので、捕まえやすかったりします。8月上旬に、カキ、カエデ、ブルーベリー、クヌギなどを観察し、若齢幼虫の食痕を見つけるのが最も効果的な対策のように思います。
写真は、クヌギで見つけた若齢幼虫の食痕。葉脈が残った状態です。
これだけたくさんある、ということは相当に時間が立ってしまっている(若齢を過ぎている可能性も高い)ということ。できればこうした葉脈のみ残った白い歯が2~3枚のうちに見つけましょう。
こちらはカキ。もう葉脈を残さないくらいに成長してしまっていますが、でもまだなんとか集団でいてくれます。葉脈の残った葉を目印に探すと、こうした集団をみつけることができます。
見つけたイラガの幼虫は可哀想だけど、踏み潰して殺しています。殺虫剤を使ってしまうとヤママユとかほかの虫たちにも影響が出てしまうので、できれば誰かに食べてもらうのがベストですが、ウチでは可哀想だけど個々に踏み潰しています。
以前、ニワトリにあげたことがあり、喜んで食べてくれたのですが、その数秒後、死にそうなくらいに苦しそうで、酷いことをしてしまいました(でも死にはしませんでした)。スズメバチやアシナガバチはイラガの幼虫を食べても問題ありませんが、ニワトリにはあげない方がいいです(マユの中の幼虫は釣りのエサとして有名なので、いじめ抜いて毒液をすべて出させてしまえばニワトリのエサにもなるのかもしれないけれど)。
余談ですが、ヒトが食べても美味しいのに、なぜかモンクロシャチホコの幼虫もニワトリはそれほど好きではなく、恐る恐る食べています。一方、生ゴミ堆肥の中のアメリカミズアブの幼虫(つまりはウジ虫ですね)をザルにとり、洗ってからあげると、猛烈な勢いで食べます(洗わなくてももちろん食べますが……)。
話をもどします。イラガでした。
でも、刺されてから存在に気がついたり、大きくなって目立つようになって見つかる、ということもあります。それでもイラガはあまり大きくは移動しないので、その枝を丹念に探すとたくさんの幼虫を見つけることができたりします。終齢幼虫になってもある程度は集まっていることが多いです。
⬆️きのう、クヌギで見つけたたぶんヒメクロイラガの幼虫。
刺されるとアシナガバチに刺されたときのようにバチッと来て痛いので、幼虫は枝ごと取り除いています。毒毛と違って毒針タイプなので、幼虫のいる枝の下を通っても幼虫が落ちてこない限り問題ありません。
採集にはキャッチ付の高枝用ハサミというのがあって、それを使うと便利だったりします。
刺されたりカブれる恐れのある虫を枝ごと移動するのに、あるいは柿や杏などの収穫にキャッチ機能付きハサミは便利で、田舎暮らしの必需品かもしれません。
この枝はちょうど顔の高さくらいにあったのですが、夜など、あやまってもし顔で受けてしまったりしたら、大変なことになります。田舎暮らしをより楽しむためにも、イラガの幼虫には、注意してください。
ところで、同じ枝に、こんな風に黄色くなって死んでいる?と思われる集団もいたのだけれど、エントモファーガ(昆虫寄生菌)だろうか? ご存じの方がいらしたらぜひ教えて下さい(中実なので脱皮殻ではなさそうでした)。
脱皮直後に何かアクシデントがあって、死んでしまった、ということなのだろうか?