Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


トラクター・ロータリー(ヤンマーRS1300)のオイル漏れ修理(オイルシールとベアリングの交換)の備忘録

ヤンマートラクターYM1700に付いているロータリーRS1300のオイルシールとベアリングを交換したのでその備忘録です。


オイルシールやベアリングの交換だけであれば、それほど大変な作業ではなく、正味の作業時間は1~3時間ほどではないかと思います。
が、ヤンマーのサービス部門の対応がよくなくて、ネットで部品番号や在庫や値段を教えてもらえず、代理店なので出向いてください、とのことだったので、なんとか汎用部品で切り抜けてやろうということで、とりあえずバラし、実測して、モノタロウなどから汎用品を取り寄せることにしたので、正味の作業時間は短かったけれども、時間は少しかかってしまいました。

■まずはチェーンケース内のオイルを抜きました■


整備書があるわけではないので、まず何をしたらいいのか? 考えながらテキトーに作業をはじめました。
まずは、チェーンケース下部にあるドレンボルトを緩め、チェーンオイルを抜きました。

■回転軸を外すためシャフトを固定しているボルトを緩めます■


作業しやすいようにロータリーをあげた状態でシャフトを固定しているソケットサイズ19ミリのボルトを緩めておきます。ロータリーの回転速度を一番遅くして、ギアを入れて置くと空回りしにくくて楽ちんです。歳と共に楽をすることを覚え、レンチの柄にはパイプを延長してしまいました。

■回転軸の脱着■


内側ボルトを緩めたら、ロータリーの下に廃タイヤを敷き、その状態で油圧を緩め、廃タイヤの上にロータリーをそろーっと降ろしてから、緩めておいたチェーンケース側のボルトを外します。
次にチェーンケースと反対側の取り付けボルトを外します。このボルト3本(上の写真の7マークボルト)は外側から外せるので回転軸(ロータリーのメインシャフト)は比較的簡単に取り外せるのでした。

■チェーンケース内のスプライン軸を抜きます■


チェーンケースにある点検窓を開けると、そこにはロータリー軸の先端部がありました。サークリップ(スナップリング)が見えたので、まずはそれを外します。

スナップリングがあったということは反対側に押せば抜けるのではないか? と推測し、ソケットをあてがいハンマーで軽く叩いてみました。

⬆スナップリングを外した後、ハンマーで手を叩かないようにソケットとレンチをセットし、ハンマーで叩いてみました。


⬆シャフト端部、スプライン部はあっけなく抜け落ちました。

オイルシールの取り外し■


チェーンケース内側のシャフト側にあるオイルシールをマイナスドライバーでこじって外します。再使用はしないつもりだったので壊すつもりで外しました。


オイルシールのサイズ測定■


この部分のオイルシールは、外径62、内径40、幅14ミリでした。
手元にあったヤンマーの部品早見表には、QLN35.62.11Yとあったのですが、なぜかサイズが異なっています。
いろいろ迷ったのですが、ダストシール付きで全周がゴムで覆われた回転用の似たサイズの(早見表のデータよりも幅が3ミリ広く、その他は実測値と同じである)、武蔵オイルシールのUE型40.62.12(モノタロウで369円だった)を選択。


反対側にも同じサイズが使われていたので、オイルシールは369円×2個。

■ベアリングの取り外しと測定■
チェーンケース側のベアリングはこれまでオイルの中にあって大きくは傷んでいなそうだったのでそのまま使うことにしました。
反対側のベアリングは完全に固着してしまっていたので、交換を前提に寸法測定します。


サイズは35.72.17(内径.外径.幅)のようでした。
この部分はグリスでの潤滑だと思うのですが、田んぼ作業などで水が入りやすく、開放型をそのまま使うのはよくないように思い、両側接触のシール型に変更することにしました。
ベアリングには開放型、シールド型金属プレートでベアリングの転動体を潤滑剤とともに密閉したもの)、シール型(ゴム製シールで密閉したもの)の大きく3種類があり、その中でも、内輪がゴムシール板で両側とも接触シールされているもの(NSKでいうところのDDU、モノタロウの2RSタイプ)が防水性や防塵性に優れていると言われています(その分、摩擦抵抗は大きくなるのですがトラクターのロータリーの場合は問題なしと判断)。
汎用品なんで、開放型との値段の差もそれほどないので、ギアオイルによる潤滑のないこちら側は最も防塵防水性の高い密閉シール型にしました。
これもモノタロウからの購入で、サイズは35.72.17、6200番台のボールベアリングで2RS(両面接触ゴムシール型)で、最も性能に優れた高価ベアリングとは言え汎用品なのでひとつ499円(品番6207-2RS)。
そしてこれらは、(なんだかモノタロウの宣伝のようだけど)、15時までにネットで注文をし、(合計金額が3500円以上なら)送料無料で翌日には自宅まで届けてもらえるのでした。今回は田植え前のシロカキ中に壊れてしまったので、すぐにバラしだしたこともあって、純正部品をヤンマーから取り寄せるよりもはるかに早く、しかも格安で部品を入手できたように思います(おかげで5月中に田植えが終わりました)。


両側接触のゴムシール板型ボールベアリングと純正で使われていた開放型ベアリング。


ただ、問題は、ベアリングが固着してしまったがためにすり減ってしまったシャフトをどうやって修理するか、です。
この部分の修理に関しては、ページを改めて紹介したいと思います。

⬆右端が正常のサイズ、かなりすり減ってしまっているのでした。

■オイル漏れの原因■
チェーンケースと反対側のベアリングケース内に水が侵入し、ベアリングが固着し、シャフトを削って摺動してしまっていたために、シャフトのフレが大きくなり、反対側チェーンケース側のオイルシールにも負担がかかり、チェーンケース内のオイルも漏れてしまったというのが原因と推測。
ということで、削れてしまったメインシャフトも修理したのですが、その模様はこちら(スミマセンまだアップできてません)を御覧ください。