Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


備忘録「6月にやるといいこと」

●冬キャベツ(雪中甘藍など)のタネまき。
夏至の頃に行うといい、とのこと(安曇野の吉田さんより)。
大東さん(白州)もその頃に播いて、いい感じに育ったとの報告あり(2023年)。

写真は、即席香取線香、というか焚き火。
廃フライパンに小枝で火を起こし、その上にヨモギの生葉を載せて煙を出す、というもの。

この時期、林の木かげで食事をするときなどに最適。



 

備忘録「7月にやっておくこと」

カリフローレのタネまき(上原ダイスケさんより)
7月15日頃にタネまき。白菜よりも1か月早く蒔くとこの時期(秋)に大きく育つ、とのこと(本州中部・標高750m)
写真は、12月2日にいただいたカリフローレ。何度か強い霜が降りているけど、霜げた感じはまったくありませんでした。肥料も普通、とのこと。
11月に行ったカゴメのレストランでは、カリフローレをスープに仕立てていた。
ちなみに、冬用キャベツは夏至の頃に蒔く(安曇野・吉田さんより)。

廃タイヤの土留め その後

廃タイヤを使った土留めがその後、どんな感じか? 問い合わせをいただきました。写真を探したついでで、ここでも紹介しておきます。
最終的には7段積み、タイヤの天端は台上の土地とほぼフラットになりました。お陰でこの部分は斜面がなくなり刈払いも楽になりました。
写真の白い花は、カモミール。夏にはイワダレソウやナスタチウムが垂れ下がり、タイヤはほぼ見えなくなり、いい感じになりました。
そして冬枯れのいま、再びタイヤが見えていますが、枯れ草と共に周囲の景観に溶け込み、違和感はあまりありません。
「自給知足な暮らし方」という本に、廃タイヤを積む際の重心の取り方や土の詰め方など、廃タイヤを使った土留めの技術的なことを紹介しています。また、これからのような低成長時代、制度として必要なのは(サーマル)リサイクルではなく、リユースなのではないか? というあたりのことも書きました。地球にやさしい暮らしの参考になればうれしいです。

⬆手前の白い花は、ジャーマンカモミール。奥のブルーは、ヘアリーベッチ。初夏の頃にはヘアリーベッチが旺盛になり、タイヤはほぼ見えなくなりました。

 

地温度を高く保つことができ、また下側のタイヤのサイドウォール内側に雨水などがたまるためか、レタスなどの生長も普通の路地ものより早い感じでした。

 

 



廃材ニワトリ小屋とパレットの解体方法

金網と木ネジ(コーススレッド)以外は、ほぼ廃材で作っていたニワトリ小屋がやっとなんとか完成しました。
トリたちは、広くなった居住スペースを楽しそうに探検しています、が、もっと早くに完成の予定が晩秋になってしまったので、夜は寒そう。
日が暮れると産卵室の中に入り、キツネやクマに見つからないように、じーっと息をひそめ寄り添い合って夜を過ごしています。

このニワトリ小屋、材料はほぼ廃材。

金網と木ネジと屋根材以外は、廃パレットを解体した材を多用してつくりました。
木製パレットを小屋の材料として、そのまま使う方法もあるのですが、私のような素人には難易度が高く、手間はかかるけれども、解体して野地板や桟材として使っています。
パレットの解体に、パンタジャッキを使う方法をかなり前、オールドタイマー誌で紹介したことがありました。
が、最近のパレットは上板と下板のスキマが小さな物が多く、「ジャッキが入らないものが多いよね」との指摘があったので、その場合の対処方法を紹介します。


ひとつの方法としてジャッキのセンター部分をグラインダーで切ってシャコタンジャッキにする方法もあるのですが、もっと簡単な方法があります。
ジャッキのアーム部分を差し込んで解体する方法です。

⬆こんな形のクサビ型の木片をガムテープで貼り付けてやれば完璧。でも、こんな小細工なしでもバラすことはできます、が、木片がないと力が集中する部分ができてしまって材が割れてしまうことがあります。
パンタジャッキのアームの部分を使うと、こんな感じで簡単にバラすことができます。


www.youtube.com


もうひとつのポイントは、パンタジャッキにインパクトドライバーを組み合わせることなのですが、これも昔、ラチェットレンチのソケットを溶接する方法をOT誌で紹介しました。でもいまは、溶接が使えなくても「接続アダプター」なるものがamazonなどで市販されています。

 

インパクト接続アダプター

 

ウッドショック以降、野地板などの値段が高くなっていることもあり、それに、貴重な資源をリユースする上でも廃パレットの活用、楽しいし、お金もかからないし、オススメです。

 

ディル、ルッコラ、パクチーをハウスに移動。

 MOOK本を書くに当たって一番大変だったのは、写真を見つけることでした。その際、意外と重宝したのがブログでした。ブログには単語検索機能があり、写真を探すに当たり、ブログで単語検索すると、その写真が何年の何月に撮影したものだかが分かるのです。それを手がかりにすると、縮小されていない元原を見つけやすいのでした。

 ということで日々の出来事をなるべくブログにあげることにしようと思いつつ、きょうまでできずにいたぐうたら人間です。
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このところ強い霜が降りる日があり、ようやく、ハキダメギクアメリカセンダングサ、クズ、が、霜げてくれました。

霜げたハキダメギク

霜げたクズ

いずれは霜げるから、とハキダメギクなどを放置しておくと、強い霜がおりるギリギリまで、かなり旺盛に生育するのでやはり早めに抜いておいたほうが良さそうです。

一方、冬野菜や越冬系のハーブ類は、寒さに強いとはいえ、路地だとかなり傷み、出荷はできないので強い霜にあたり、ダメージを受ける前にハウスに取り込んであげるといいことをここ数年で学習しました。
ビニールトンネルは厳寒期、昼間の早朝との温度差が大き過ぎて、結局はだめになってしまうのでなるべくハウスに入れておいた方がいい、というのがここ何年かでわかったことでもあります。

路地からの掘り上げ。

ハウスに植え付けたところ

ハウスないは湿度を保ちやすいためか、意外と根付いてくれます。
ナスタチウムなどは、根っこが出ていなくても、根付いてくれることも多く、少なくともツボミは開花してくれます。

こちらは少し前に、移植したりタネまきしたり、(ハウス内で花が咲いた野菜たちの)こぼれ種を生かした箇所。

強い霜が降りる前、まだ路地の野菜たちが元気なうちに移植してあげたほうが、いいようではあるのですが、締切仕事と同じで、切羽詰まらないとなかなか取り掛かれないぐうたら人間なのでした。
スペースに余裕があれば、大根なども、ハウス内に穴を掘り活けてあげるのが、鮮度も落ちずいい感じでした。ただし春になってもそのままだと抽苔してしまいます。

まだ、移植したい路地野菜もいくつかありますが、とりあえずはこれで今年の冬も、大雪でハウスがつぶれるようなアクシデントがない限り、なんとか青物野菜類の自給はできそうです。

「自給知足な暮らし方」、町の本屋さんからも取り寄せ可能です。(重版により売り切れ解消しました)

■2023年7月3日追記■
おかげさまで増刷が決まり、書店をはじめamazonなどにも再び、配本されはじめました。いまはamazonから送料込みで定価(1980円)で購入可能です。ありがとうございます。
よろしくお願いします。

 



■2023年4月26日追記■
ブログのタイトルの件、八重洲出版にも在庫がないみたいで、町の本屋さん経由の取り寄せはできなくなってしまっているようです。スミマセン。

ただし今回、著者は1000部買取りだったので、ウチ(虫草農園)にはまだまだたくさん在庫があります。
しばらくは送料無料で税込1980円で販売しています(クレジットカードやPayPay、銀行振込、コンビニ払いなどに対応しています)。
よろしくお願いします。

musikusa.stores.jp


以下は2023年4月20日に書いた記事です。

せっかく多くの方に紹介いただいている、「自給知足な暮らし方」ですが、amazonは在庫切れのままで、クリックできない状態が続いていて、マーケットプレイス(送料有料)に誘導されてしまうようです。(出版社は販売にそんなには熱心ではないみたいだなぁ)。

そんなわけで、送料無料で購入できる方法として、町の本屋さんにお願いして「取り寄せる」という方法があり、それをオススメします。
(インボイス制度のことなどもあり、いま小さな本屋さんはどこもかなり厳しい状況にあるので応援したいということもあります)。

ところで、「自給知足な暮らし方」はどんな本であるか?というと……目次はこんな感じ。
 

AIがAIを創るようになると、AIは飛躍的に進化し、知的な仕事はもちろん、今後はクリエイティブな仕事まで、さまざまな仕事がAIに置き換わっていく可能性が高いと思っています(世界的な写真コンテストの最優秀受賞作品が、AIが生成した画像であったり)。
こうしたことにより、知識の詰め込み量をテストを使って競争させることで、管理しやすいヒトをつくりあげるような教育は意味をなさなくなる可能性もあります。

ヒトがAIをじょうずに使いこなすことができれば、ヒトの暮らしを助けてもくれるとも思います。ここまで文明が進んだのだから、毎日のようにお金稼ぎをしなくてもいいのではないか? という思いもあります。
そして、AIにできない唯一のことは、自分たちの暮らしを自分たちでつくって、それを楽しむ、ということ。これからの生き方として、そこにまた面白さも集約されているようにも思うのです。
できることなら、AIはもちろん、自然の生態系などとも共存し、多様性を尊重し、気持ちよく生きることができる平和な社会になるといいなぁ、などと思いつつこの本を書きました。

そんなわけで(売れると印税が入っているわけではないのですが)、多くの人に読んでいただきたいという思いがあります。いー加減でテキトーだけど、組織に属さず、こんなやり方でもヒトは生きていける、ということも知ってもらいたいとも思いました。
小さな字でいろいろな情報を目一杯、詰め込んであります。どこからでも読める構成なので、時間ができた時にゆっくり読んでいいただけるとありがたいです。ありがとうございます。



また、本屋さん以外でも「自給知足な暮らし方」は、以下の場所でも置いていたいています。

シャンティクティ (長野県安曇野)、
https://shanthikuthi.com/
一里野高原ホテルろあん (石川県白山市)
https://www.facebook.com/ichirino.roan
mountain bookcase (長野県富士見町)(←あ、ここは本屋さんです)
https://www.facebook.com/mountainbookcase
mountain*mountain(山梨県長坂町)(←多国籍料理のレストラン)
https://www.facebook.com/mountainmountainjp
風と土の自然学校 (長野県富士見町)
https://www.facebook.com/wind.on.earth/?locale=ja_JP
cafe.yusan(山梨県高根町)(←terroir愛と胃袋の敷地内にあるカフェ)
https://www.facebook.com/cafeyusan1296/
熊鰹商店(山梨県甲府市甲府駅の近くにあるオーガニック食材店)

また、通販で送料無料で購入できるサイトとして「虫草農園の通販サイト」も紹介させてもらいます(クレジットカードやPayPay、銀行振込などで購入可能です)。

「自給知足な暮らし方」というMOOKが2023年3月31日に発売の予定です。

わたなべ家族の「ビンボー臭い暮らし方」じゃなかった「お金になるべく頼らない暮らし方」を紹介した「自給知足な暮らし方」というMOOKが3月31日、八重洲出版から発売されることになりました(いままだ必死につくっている最中ですが)。
MOOKというのはBOOKとマガジンの中間的な存在の本で、オールカラー116ページで税込1980円の予定。
表紙と裏表紙はなんとか出来上がっていて、こんな感じです。

⬆実はこれ、マボロシの表4(裏表紙)で、最終的にはちょっと変更しました。お楽しみに!(というほどのことでもないけど)。
サブタイトルは、「面白くて抜け出せない『Neo貧乏暮らし』の沼」。これは販売部からの要請で「お金をかけなくてもこんなにお得」というようなキャッチーなコピーを付けて欲しい、とのことでのギリギリの選択でした。

でも、これだけでは、ちょっと悲しかったので、ゴミのような小さな字でいいから、と入れさせてもらったサブサブタイトルは「あるいは、グローバルな資本主義経済を卒業し、戦争のない平和な社会を取り戻す方法!」。

中身の記事も大量生産&大量消費を前提に作られたモノはなるべく買わないほうがいいんじゃないか、っといった内容のものが多く、広告も入りにくかったようで広告部も苦労されたようでした(表4に広告が入らなかったのは著者としてはありがたかったのですが)。

中身をちらっと紹介すると、

  

全般には、暮らしを自分でつくること、をテーマにしています。
上のコーヒーの話もそうだけど、お金を払ってできあがったものを飲むんじゃなくて、どうせなら飲むまでの工程をも楽しみましょう! という提案で、そんなにお金をかけなくても楽しむことはできるし、そうすればそんなにお金を稼がなくてもいいし、そうなれば、時間ができるのでますます暮らしを自分でつくることができる、。そしてそれが楽しい、ということを紹介しています。そしてそれが唯一、大金持ちの資本家たちに貢がないですむ方法で、それが戦争のない世界につながるのではないか? と。(ちょっと飛躍してますが)。

戦争はいつもプロパガンダによって善良な市民の心の中に危機感がつくりだされ、敵はいつも常に悪者で、こちらは正義「正しい」という論理で始まるわけで、そうやって、われわれが汗水たらして稼いだお金を吸い上げられ、それで自衛のためと称して大量の兵器を買わされ、傭兵を雇われ、軍需産業だけがガンガン儲かる、下手をすると本当に戦争が始まってしまうという仕掛けなわけで、それだと軍需産業への経済の依存度はますます高くなってしまって、いつまでも戦争が必要な世の中が続いてしまうのではないか? 
 それに対抗できる方法のひとつとして「暮らしをつくる工程を自分で楽しむことで必要以上にお金に頼らない暮らしをする」というのがあるのではないか? 
得意不得意はあるから、みんながそれをする必要は必ずしもないけど、そうしたことに興味を持つ人がもう少し増えてもいいんじゃないか? というようなことをいくつかの実例をあげて書いてみたつもりです。
 発売はもう少し先ですが、読んでいただけるとうれしいです。

amazonでも予約注文が始まったようです。

町の本屋さんでも予約はできると思います。