完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


③水稲の栽培(毎年更新) 育苗から田植えまでの覚書

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八ヶ岳と鎮守の森に見守られながら、今年もどうにか田植えを終えることができました。このあと補植と(終わりのない)草取りが待ち構えているのですが、田植えが終わるとなんとなくひと安心。
田植えは一年に一回なわけですが、最近は1年たつといろいろなことをすっかり忘れてしまってしまっていることも多く、覚書として来年のためブログに箇条書きで書き留めておくことにします。
「①稲の栽培の備忘録(毎年更新)浸種から催芽まで」はこちら

●2条植えの歩行型田植え機は、曲がりやすいのだけれど、トラクターで代(しろ)かきした方向と直行する方向で田植え機を走らせると曲がりにくい(たぶんトラクターの轍に車輪が入ることがなくなるからだと推測)。

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⇧トラクターによる代かきは写真の左右方向に、そして田植えは上下方向にしました。

●苗箱はなぜか、コメリの格安の稚苗用(たしかひとつ98円)が他と比べてどの品種でも成長が良かった。中苗用苗箱よりも節伸びもせずいい感じ。稚苗用なので、穴が小さく、穴の数も少ないのだけれど、もしかしたら床土の肥料分が潅水によって流れ出にくいなどの要因があったのかもしれない。
床土も市販のものの場合はやっぱりコメリがよかった。グラスウールの肥料の入ったマットなど(いただきものではあるけど)も試したが、違いが確認できるくらいに成長が良くなかった(古かったからかもしれない)。あ、これらは、種籾の播種は、稚苗用としては一番少ないくらいの量での話です。

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●苗の水やりは、朝あるいは夕方などと一定の決まりをつくらずに床土の様子を見て、乾いていたり気温が高かったら(昼間でも1日に2回でも)あげる,というのがいいように思う。ただし、(いつも湿潤ではなく)乾き気味の時間もつくるというのが大切なようにも思いました。

●田植え機をUターンさせるときの変速モードは、「移動」ではなく「植付」でOK。走行モード「植付」でも油圧モードを「植付」にしない限り、苗取りはされない。(移動でやってしまったので、Uターンがかなり大変だった)。去年は「植付」でやっていたのだと思うのだけれど、そのことをすっかり忘れていて糸魚川から薪割り機を届けてくださった五十嵐商店(農機具店)の社長が教えてくれた。
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⇧「移動」は高速、「植付」は低速の意味で、変速モードが「植付」であっても、苗が送られて植え付けられることはない。五十嵐さん曰く、「これは表示がオカシイですよ」とのことでした(「低速(植付)」として欲しかった。

●最後の外周は、田んぼの縁に沿って外側から2周し、中との接点は補植で調整するというのが正解(田植えのプロである小野田さんもそうされていた)。

●四角い田んぼを丸く耕し、角は田植え機が植付状態でカーブできるくらいのアールにしておくと、バインダーでの稲刈りの際、四隅を手刈りせずに済む。
田起こしや代かきの際も、ロータリーを上げることなくカーブすることができれば、田んぼの四隅が高くなることも防げる(でも高くなったら、レーキで均すのもそんなに大変ではないことが判明)。

●曲がらないためにはやっぱり、田植え機の先端部に目印があると便利(自作する) 。

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⇧木の棒で作った目安の棒が付いているのが分かるでしょうか?(隣の畝のラインをトレースする目印をつくりセットしておく)。


●外周2周分の目安は、棒を立てるくらいで十分。ヒモを引いたりそんなにカッチリやらなくても、どうせカッチリできないのだから、この部分は手作業でリカバリーすればいい(中山間地の大きくない田んぼの場合です)。

 

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●苗箱あたりの種籾の播種量が少ないので、苗取り量の調整は、少し多めでいい感じ。上の写真の位置で2~4本くらい植え付けられていた。苗取り量が少ないと寝も傷んでしまうのか? その後、葉が丸まってしまうものが多かった。


●田植え機に苗をセットする際、水で濡れている方が滑りが良くなる。乾いている場合は水をかけるといい。新しく追加した苗箱との継ぎ目をしっかり密着させることで、田植えの際の欠株を防げてその方が捕植するよりはるかに楽(時間的な余裕があれば補植も楽しいけど)。

●田植え作業終了後は、田植え機を水洗いし、可動部に浸透性の油スプレー(ノックスドール700)を吹き、燃料フィルターのコックを閉じ、保管庫(JRコンテナ)内でエンジンを全開にしてエンストするまでキャブ内の燃料を消費させる。最後にフロート室のドレンを引っ張る。エンストさせていてもキャブのフロート室内には若干ガソリンが残ることが分かった(これが蒸発してガム状物質によりキャブレタートラブルが起こる可能性はある)。

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⇧クボタの歩行型田植え機には、キャブのフロート室内の燃料を抜くためのノブが付いている。これを引っ張るだけでフロート室内の燃料を抜くことができるという親切設計。JRコンテナ内での保管であれば、燃料タンクの燃料までは抜かなくても大丈夫のようでした。

●同じ日に播種した場合、ハッピーチルドレン(バスバティ系香米)は成長が早く、コシヒカリと黒米は普通。モチ(ココノエモチ)は成長が少し遅い(節間が詰まり徒長しにくい)。同じ田んぼに同じ日に田植えする場合、播種日を調整するという方法もありそう。

●補植用の苗は、田んぼの外周を歩きながら、適所に適量を投げ込んでおくといい(したて投げで投げるときれいに根側から着地する)。

②水稲栽培の備忘録(毎年更新) (選別脱粒→播種→催芽→出芽→緑化)

量は少しなのですが、広島の秦さんからいただいたハッピーチルドレンという名前のバスマティ系香米を栽培しています。
ハッピーチルドレンは秦さんが、つくった品種。まだ形質固定がしっかりされていないので、千歯扱きを使って穂についているモミの状態を見ながら脱粒をしました。

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ハッピーチルドレンは福岡正信さんのハッピーヒルと、香り米の交雑種。ハッピーヒルの子どもたちということで「ハッピーチルドレン」と名付けられたのでした。
広島から白州に渡ってきて、4~5世代目だと思うのですが、収穫したお米はこんな感じです。長粒系、短粒系、色の濃いもの薄いもの、いろいろな形質のお米が混ざっていてこのまま食べても美味しいのですが、品種固定をするため、穂を選んで播種しています。

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これらすべてがハッピーチルドレンなわけですが、ウチではその中から、色の濃いきつね色をしたものを選り分けています。
(広島の秦さんは、どのタイプを残しているのだろう? もしかしたら広島のハッピーチルドレンと山梨のハッピーチルドレンとは違ったものになっている可能性があります)。

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手前が子孫を残す方の穂。奥は美味しくいただきます。

その後、温湯消毒。
種モミをお湯に漬けることで、いもち病、ばか苗病、立枯れ細菌病などの種菌を殺すことができると言われています。農薬を使うよりも効率もいい、との説も。

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種モミを入れたときに急激に温度が下がらないように、大鍋をかまどにセットし、温湯消毒を行いました。

一般に60度で10分、58度では15分などと言われていますが、今回は平均して59度くらいだったので、12分くらい漬けこみました。ただしモチ米(ココノエモチ)は、温湯に弱いとのことなので10分できりあげました。
このとき注意したいのは温度計の精度。
温度計は意外と誤差が大きく(特にバイメタルや放射温度計)、最低でも二種類の温度計をセットし、併用するのが良さそうです。

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温湯消毒が終わったら、次は水に種モミを浸け込みます。10度以上、13度未満の温度の水に7日~9日間、浸種します。このあたりのデータについて詳しくはこちらを参考にしてください。
いつもは玄関に置いているのですが、今年は暖かく13度近くあったので、半地下の作業場で浸種を行いました。

4月16日、7日間の浸種を終え、催芽に移りました。
催芽というのは、種モミに暖かな温度刺激を与えることで、発芽に向けて一斉に目を覚まさせる作業。手植えのときは半月から一ヶ月くらいかかって植えていたので、成長の早いものから植えることができたのですが、田植え機での田植えでは、一日で田植えが終わってしまうので、芽の出方を揃えておく必要があるのです。

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催芽は、コールマンのクーラーボックスの中に熱帯魚用のヒーターをセットし行いました。水温を30~32度に保ち、20時間行うとちょうどいい状態になるといいます。いまどきの熱帯魚用ヒータは1500円くらいのものでも、サーモスタッド付きで温度設定ができて優秀です。

30度前後のぬるま湯に20時間前後浸けると、種モミは鳩胸状に膨らみ、ほんの僅か、白い芽(たぶん根)が出てきます。

白い根が0.5ミリくらい見えたら播種のベストタイミング。そのため20時間後が夜中にならないようにタイミングを見計らって催芽を始める必要があります。

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催芽が終わったら苗箱に土を入れ、冠水した後、タネを蒔きます。

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この日は、ミツバチの採蜜などとも重なり、大忙し。
今年は苗箱で22枚、播種しました。ウチは自給用のため1反ちょっとで、一箇所あたりの植え付け本数も少ないので、苗箱の枚数は少ないのですが本格的な農家は数百枚播種、などというところもあります。


その後、床暖房のある、母の家に苗箱を移動。苗箱と苗箱の間にスペーサーとして木をはさみながら積み重ねて加温します。

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下からは床暖房、上からは電気アンカ+サーモスタットの組み合わせで加温しました。

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キャンプ用の断熱シートで覆い、温度をできるだけ一定にして出芽を促します。25度~30度くらいがいいとのことで、適温を保つことができると2日半(60時間)くらいで1センチ程度目が顔を出すと言われています。今年は、なぜかなかなか温度が上がらず、最初の日は20度弱で少し低めでした。

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そして3日後、上の箱はまだあまり芽がでていませんが、下の方はかなり出ていたので、これで終了。
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土も市販のものやガケ土、コンポストで作った自作倍淀などいろいろに変えて実験をしています。上の写真では右が市販の床土で左は自作品。
ちょっと失敗だったのは、途中で、上下を組み替えることをサボったこと。上の方はまだまばらなのですが、下の方はかなりしっかり出芽していました。

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これくらいに出揃ったら、積み重ねを解除し、苗箱を地上に並べます。去年までは路地にビニールトンネルだったのですが、昨年、ビニールハウスをいただいたので、今年からはハウスの中で育苗。

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それまでは暗闇で育ていたので、一気に、強い光に当てると生育障害がでることがあるとのことで、圃場にあった緑のメッシュを掛けることにしました。
ということで、やっとどうにか、出芽までたどりつくことができました。ほっ。
でも実は去年は、このあと、苗を強い日差しで焼いてしまい、大失敗しているので、このあとも気を抜けないのですが……。

ということで、お米づくりは、手間はかかるけれども、なんとか身のまわりにあるものを駆使すればお金はあまりかかかりません。2年目からは、タネも買う必要はなく、前年に収穫したお米がそのまま来年のタネになります。
家族が1年間食べる分のお米+醸す分のお米、それに豆があってそれらをうまく醸せば、ご飯とお味噌汁をいただくことができるのです。
そしてなにより、お米づくりは楽しい! 日本の地方はいま、高齢化が進んでいて休耕田や耕作放棄地が増えています。いまは「大変」なときですが、大変は「大きく変わる」とき。自分が食べるお米を自分でつくるこの楽しさをもっとたくさんの人が味わうことができるような世の中になると、いいなぁ。

お米づくりに関して、この先の作業は、また少し季節が進んだらアップしたいと思います。



 











2020年、春

ウメとアンスは終わってしまったけれど、いまは、サクラとモモが満期。
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そして野良坊菜の最盛期。

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この季節が巡ってくるたび、毎年、いまが最高! と言っていたのだけれど、
今年は、言えません。

 

それでも季節の進行により、今年もいつものように田んぼの準備が始まりました。

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種モミの浸種と催芽が終わり、きょうからは播種の作業。

 

虫たちの活動も活発になってきました。

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玄関の前ではコツバメが待ち構え、人が通るたびに周囲を飛びまわって歓迎してくれます。


ミツバチたちの活動も活発になり、冬を越せなかった群れの採蜜と並行して、蜜蝋用に蜂の巣を蒸し、きょうは分蜂用待ち受け板を4つ吊るしました。

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この軒先のすぐ下に巣箱があります。

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こちらは、ハチたちが止まりやすいように、木を剪定してしまいました。人の都合のいい場所にネット付きの集合板を吊るし、もう一箇所は、いかにも蜂球を作りそうな幹の周囲の枝を切り落として目立たせると同時に、木の高いこづ枝に集合できないように、木の上部をバッサリ。自分の家の木だからできることとはいえ、モミの木には申し訳ないことをしてしまいました。

断崖の七里岩の雑木林たちがなんとなく全体に少し赤みを増してきました。芽吹く直前、落葉樹たちの芽は、少し赤みを帯びたつぼみのように色づきます。
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虫やヘビやクマのことが好きではない人もいるだろうし、自然とお隣り同士の暮らしはお金では解決できないことも多く、「足るを知る」、あるいは「不便を楽しむ」というくらいの心意気が必要だったりはするので、誰にでもオススメ!という生き方ではないかもしれないけど……、でもヒトは、もう少し分散して棲息した方がいいような気もします。

煙突ボックスの補修2

補修工事の途中で煙突が崩壊し、下敷きになって死んでしまったのではないか? と心配している人もいるかも知れないので「煙突ボックス補修1」の続きを紹介します。まだ、どうにか生きてます。

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⇧なんだかブカブカする、ということで表面のサイディングを剥がしてみたら、構造用合板と主柱であるツーバイ材は溶けてなくなっていた……という煙突ボックスの補修作業の続編です。
キツツキがあけた無数の穴から雨水が侵入し、木材腐朽菌により材が醸されると同時にシロアリの餌食となり、なくなってしまったものと思われます。

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⇧崩れて落ちてこないようにとりあえず単管パイプを添わせ、唯一残った石膏ボードの上に構造用合板を二重に貼って補強。二重であれば石膏ボード側からビスを打ったとき、コーススレッドの効きがいいのです。

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⇧補強後、どこまでウエハースが続いているのか? サイディングを切り取って確認します。サイディングや屋根材は下から貼るのが基本なので、はがすときは本来は上からなのですが、足場を撤去してしまったので上からはがすことはできず、仕方なしにビスが打ってあるであろうところをカットして、下から強引に剥がしました。いろいろやってみたけど、金属サイディングのカットは、丸ノコにチップソーが一番いいようでした。とはいえ、4m以上の高さの脚立の上で、薄板とはいえ金属板を切るのはかなり厳しい作業でした。

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⇧サイディングを1スパン、取り除いた状態。ようやくウエハースではないツーバイ材が現れました。もうこれ以上は届かないということもあり、ここまででどうにかすることにしました。

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⇧一気に柱を入れ替えたいところなのですが、それをやると崩壊の危険性があり、傷んだ部分を少しずつ切り取っては健全な材と入れ替えるという方法で作業を進めます。13尺(4m)の脚立の上で……。

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⇧全部壊して、ゼロから作ったほうが早いんじゃないだろうか? という思いと戦いながら、地道な作業が続きます。

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⇧一気に削れないので少し削っては、新しい材と入れ替えます。ところによっては、見えなくなってしまうのがモッタイナイような複雑な寄木細工の壁になりました。

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⇧ひとりで作業をしているので、助っ人はパンタジャッキ。強力な助っ人なのですが、相手がウエハースの場合は、力を込めるとドンドンめり込んでしまうのが難点。

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⇧こんなクサビをたくさん作り、隙間にそれらを打ち込みながらの地道な作業。

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⇧でも、手を動かしていれば少しずつは進みます。

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⇧4mの脚立の頂上付近で、無我夢中でコーススレッドを水平打ちしていると、壁が自分から離れていくことがあります。壁は動かないわけで、動いているのは人間側。つまり脚立が倒れようとしているのでした。どうにか倒れずにすんだけど、かなり危ない瞬間でした。それ以降は面倒でも長めのコーススレッドを打つときにはなるべくした下穴を開けることにしました。

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⇧石膏ボードに添わせて合板を2枚打ってしまっているので、壁の厚みの関係もあり、ツーバイフォー材を横にして貼り付けるようにして格子を重ねていく作戦にしました。素人ならではのちょっとヤリ過ぎの感があります。

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⇧格子の中にはグラスウールを詰め、合板でフタをします。

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⇧北側の壁の剛性が確保できたところで、西側にも取り組みました。

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⇧こちらも土台から材の入れ替えが必要でした。

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⇧床組の外側の2✕10材はほぼウエハースでした。

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⇧内側の2✕10材にも菌は進行していましたがその部分はグラインダーでていねいに削り取ります。

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⇧CCAの2✕10材がたまたまあったので、それを組み込みます。

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⇧自分へのご褒美を兼ねて今回の工事用に買ってしまったマルチツールと呼ばれる電動工具。薄い歯が振動することで入隅部の切断が可能という製品。コードレスでもあり、なかなか画期的な道具でした。

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⇧西側の壁は煙突ボックスメインテナンス用に扉をつけることにし、マグサを入れます。
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⇧マグサが入ったところで内側の石膏ボードをマグサぎりぎりで切り抜くのですが、市販されているジグゾーの刃では石膏ボードに届きません。そこで……。

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⇧金鋸の刃の端の部分を改造して長い刃を自作。手前はマキタ純正の刃。取付け部をマキタの刃に似た形状にグラインダーで削ってあげると、たいていのものを取り付けることができます。

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⇧切り抜くことができました。ところで煙突ボックスのこの部分、奥のグレーの壁(ケイカル板)との間にスペースをつくって、そこにパッシブソーラー用のパイプを通していたのですが、この部分、人が入ることができず、掃除ができずに困っていました。しかもこの部分は薪ストーブのすぐ裏にあたるので綿ぼこりが貯まるとそれに火がついてしまう可能性があるのです。そのため薪ストーブ側にメインテナンスホール(白い部分)を作っていたのですが、そこからでは完璧な掃除は難しく……そんなわけで外から掃除ができる扉を作ることにしたのでした。

 

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⇧西側の壁の上部。こちらは、石膏ボードに当板をしていないので、ツーバイフォー本来のやり方に近いかたちで補強することができました。

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⇧グラスウールをぎっしり入れ、構造用合板でフタをします。

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⇧やっとどうにか安心できるようなカタチになってきました。

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⇧二度と木材が濡れることがないように、入念に透湿防水シートを貼ります。

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⇧そしてその上から、サイディングを貼るための支えとなる1✕4材を貼りました。

サイディングを横張りして仕上げの予定なのですが、その場合、角の部分の雨仕舞をどうするか? 悩みどころだったのですが、ちょうどありがたいことに半端者の定尺サイディングがあるとのこと分けていただくことができ、入隅も出隅も1本ものでそれを縦張りすることができました。

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⇧溝のあるサイディングを縦張りすることでラビリンス効果も期待できるのではないか? との思惑もあって下地を縦張りしてみました。でも貼ってみたら案外スマートで、もうこれで仕上げで良かったのではないかとも思ったのですが、1本もので取れるものの数が限られていたので、やはり地道にこの上に横張りすることにしました。

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⇧いただいたサイディングはガルバリウムの薄板の下にウレタンが貼られているもので、ウレタンに切れ目を入れることで、入隅用は簡単に加工ができました。
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⇧一方、出隅はこんな感じ。内側のウレタンを四角くそぎ取り曲げました。金属には弾性があるので、直角に曲げる場合は、一度直角以上に曲げる必要があり、そぎ取るウレタンの量も直角以上が必要。それに気がつくまでなかなかきれいに曲げられず、ちょっと苦労しました。

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⇧メンテナンス用の扉の付く部分にはあらかじめ水切りを入れて起きます。

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⇧一気に下張りを終えたいところだったのですが、半端なサイディング材がでたらそれらをパッチワークするようにして下張りすることでゴミも出ないので、下張りと仕上げばりを並行しながら作業することにしました。

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⇧さすがに専用品。よくできています。上に重なる凹の奥にはパッキンが入っていたりします。

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⇧サイディングの切断ですが、当初は木工用の使い古しチップソーを使っていたのですが、途中から、金属も切断可能というチップソーを購入。

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⇧切れ味は劇的には変わらなかったのですが、付属品としてついてきたこのスポンジボールが逸品でした。写真の位置に取り付けることで、金属切り粉が顔めがけて飛んでこなくなります。

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⇧朽ち木の寄木細工修復と比べると、サイディング貼りは捗るし楽しい作業でした。ただ問題は、すでに貼られているサイディングとの接続部分をどうするか。クランク型の水切りを挟み込むのが定石で、当初はそのつもりでいたのですが、すでに貼られている上のサイディングも、これから下から貼り上げるサイディングもウレタンの肉のあるものなので、このウレタン部分を削り取ることで上のサイディングの下に下からのサイディングを挟み込めるのではないかと試してみることにしました。

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⇧結果、こんな感じで約10センチほど、入れ込むことができました。

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⇧角の出隅の部分は、同質のサイディングをL形に曲げ、平ワッシャーとコーキング材を組み合わせ、コーススレッドで外側から取り付けました。コーススレッドの軸の部分にコーキング材を付け、ある程度のスピードでコーススレッドをねじ込むと遠心力でワッシャーの周囲をきれいにコーキングできます。

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⇧メンテナンスホール用の扉も同質のサイディング材作りイリコになるようにしてはめ込みます。

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⇧そして、ようやく完成! 
サイディングも半端ものや誤発注品とのことでいただきものだし、合板と1✕4材以外は家にあった中古材や廃材なので、手間はかかったけれども、お金はあまりかからずにどうにかなりました。

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今回の作業でしみじみ思ったのは、家は平屋に限る、ということ。特に自分でメインテナンスしようと思っている人は、平屋で屋根の傾斜もあまりきつくしないほうがいいように思います。
それと同時に思い出したのは、最近ときどき耳にするタワーマンションの雨漏りの話。外壁のコーキング剤が劣化したり、微振動で外壁に亀裂が入るなどしてタワーマンションでも雨漏りをする物件があったりするそうです。脚立はもちろん、足場も掛けられないだろうからタワーマンションの外壁補修とか、どうやるのだろう? ゴンドラ? 想像しただけでも身のすくむ思いなのでした。










 

電動軽トラ(ミニキャブミーブ・トラック)の亀マークから満充電までに必要な電力量の測定

ISOLAの有安さんから、電動軽トラの駆動用電池が空の状態から、満充電までどのくらいのkwh入るのか、機会があったら測定してみて欲しいとの依頼があったので、測定してみました。
一番大変だったのは、電池を使い切ることでした。
ガソリン自動車のように携行缶を持って走ることができないので、最後は家の近所を走りまわったとはいえ、電量計の目盛りがゼロになり、その後さらに「亀さん」マークが出るまで走りきるの
にはちょっと勇気が必要でドキドキしました。

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⇧そしてようやく現れた「亀さん」マーク。チャージゾーンの下にあるオレンジ色のマークなのですが、分かるでしょうか? このマークが出るとエアコンやヒーターが使えなくなります。一説には電池容量が15%を切ると、「亀」が出現すると言われています。

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⇧雲が流れてきてしまったりで途中で途切れてしまうと測定が複雑になってしまうので、今回は(車庫の屋根の太陽光発電ではなく)商用100V交流電源で、三菱純正ケーブル(AC100Vは公証10A))を使い充電してみました。

 

■充電開始■

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⇧空なので小さな電力量でも入りやすいのか830W前後で充電が始まりました。

■途中経過1■
3時間38分後、インパネの電量計では、4目盛りの位置まで充電されました。
ワットモニターによるとここまでの電力は3.09kWh。充電電力値は850Wでした。

■途中経過2■
5時間24分後、インパネの電量計の目盛りは、6目盛り。
ワットモニターの電力は、4.55kwh。このときの充電電力は830W前後でした。

■途中経過3■
7時間42分後、電量計の目盛りは、9目盛り(半分よりひと目盛り上)。
ワットモニターの電力は、6.50kWh。充電電力は852Wでした。

■翌朝(最終)■
19時間21分後。熟睡してしまい、すでに満充電になっていたのに途中で起きることができませんでした。

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インパネの電力量計は、満充電(16目盛り)の状態。走行可能距離(航続距離)は90㎞を指示。

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この時点での電力量は、11.58kWhでした。

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ただ、この時点でもなぜか満充電によるオートシャットオフは起きておらず、なぜか18Wが通電されてしまっていました。

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ということで、三菱純正AC100V10A充電ケーブルを使用して、商用電源である充電した際の空から満充電までのワットモニターによる計測値を大雑把に算出すると、
途中経過3のデータ(9目盛りで7時間42分=462分)から、1目盛りあたりは約51.3分必要で、満充電である16目盛りまでは、51.3✕16=約821分(830Wで充電したとすると830Wh✕821分÷60分/時≒11357Wh)で、

翌朝、19時間17分=1157分で11.58kWhだったので、

翌朝計測した1157分よりも51.3分✕16目盛り=約821分後満充電になっていたはずで、翌朝計測した1157分よりも、1157分-821分=336分前に満充電になっていたと思われ、その間、18Vが流れていたと仮定し、その分をマイナスすると、

亀さんマークから満充電までに必要になった電力は、11580kWh-(336分÷60分✕18w)≒11480=11.48kWhということになりそうです。
電池の空き容量によって充電に必要な電力は一定ではないと思うけれども、ざっくり計算すると、ミーブの電量計は16目盛りなので、ひと目盛り分充電するのに必要な電力量は、11.48kwh÷16目盛り≒0.7kwh/目盛りくらいでしょうか。

ちなみに、この電動軽トラの駆動用電池は、東芝の10.5kWhのSCiBリチウムイオン電池です。

 

■追記■2020年3月17日
Facebookの「EV for Earth」のグループでブログを紹介したところ、同じミニキャブミーブ乗りであり、リーフバッテリーをオフグリッド用バッテリーとして流用して使っている坂本耕太郎さんから、以下のようなコメントをもらい、EVオーナーの参考になりそうなので貼り付けさせてもらいます。

わたなべさん、丁寧な報告をありがとうございます。メチャ面白いです。


色々計算してみました。

まず、SCiBの10.5kWhをどう考えるか。

2.25V×117セル×40Ah=10.53kWh

ただ、SCiBは2.1?〜2.8Vあたりの電圧帯で使うみたです。 なので、満充電になるまで入る電気を計算すると
2.8V×117(直)セル×40Ah=13.1kWh


そして、ミーブ が放電ストップした値を15%として差し引くと

13.1kWh×15%=1.961kWh

13.1-1.961=11.135kWh入った?としたら、計算としてこの度わたなべさんが充電した電力量と似たような数字が出るかなと。



リーフバッテリーも3.5V〜4.1Vあたりで使ったと仮定して、4.1Vの満充電まで充電しようと思うと

4.1V×98(直)セル×65Ah=26.1kWh入る計算になります。 が、実際はデフォルトの3.75V×98セル直×65Ah=23.88kWhで24kWhという表記。

でも、満充電にするためには26kWhくらい必要。

という計算と理解があっているのでしょうか。

 

 







 

トイレットペーパー、怖い!

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⇧我が家のトイレにも一応トイレットペーパー、あることはあります。

 
            ・         ・

我々日本人はね、「紙でお尻を拭くから、ないと困るんだよ」ってインドで言ったら、「ウンコを紙で尻にこすりつけて始末するのか? なんと不潔な!」と笑われてしまいました。
インド料理は激辛スパイシーなものが多いので、紙で拭くと端的に症状が現れます。
お尻のしまりがなんだかオカシイ感じで、周囲も辛さでヒリヒリしたりするのでした。そんなわけで我々もインドを旅するようになって少しして水で洗うようになりました。


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⇧ドイツ人とキャラバンを組み、ラクダに乗って二泊三日の旅に出たジャイサルメールでは、遮るものがなにもない砂漠の真ん中で、朝、皆でそろって用を足しました。そんなときでもドイツ人は、トイレットペーパーを使っていたのが印象的でした。我々はすでに(貴重な)水を使わせてもらっていました。

夫婦して2か月ほどインドを旅したあと、日本に帰ってきてトイレットペーパーに戻した途端、夫婦で痔になりました。体の中にまだ強烈なスパイスや強力な腸内微生物たちが残っていたようです。
私の方は深刻で、緊急の応急手術が必要なくらいの状況でした。「痔ろう」という恐ろしい病気で、お尻に穴がもうひとつできてしまうといういま思い出しただけでも身の毛がよだつ悲惨な病気でした。
親友の結婚式にも行けず、雑誌も発売予定日を延期してもらい、痔の専門病院として有名な松島病院(横浜)で、若い看護婦さんに剃毛していただくという、恥ずかしくも楽しい人生初の大部屋入院生活を送っていたのでした。痔になるだけあって、大部屋の連中は皆アルコールが大好きで、ひと足先に退院した先輩が、お見舞いにやってきて、密かにウイスキーのボトルを差し入れてくれて、こらえきれずにみんなで飲んだら出血が止まらなくなってしまったり、麻酔が効かなくなってしまったり……先生や看護師さんに怒られたなぁ。


松島病院では手術の翌日から、お風呂の底から泡の出るお風呂(いまでいうジャグジー)に入り、お尻を清潔に保ちます。病院で勧められたこともあり、それ以来、もうかれこれ30年くらいトイレットペーパーは使わず、用を足した後は、水(正確にはウォシュレットだから多くの場合、お湯)で洗っています。

まず、ウォシュレットの水流で穴付近の汚れを落とします。その後、(インド人曰く)不浄の左手で周囲をゴシゴシよく洗います。ジャブジャブ十分に洗った後、専用のタオルで水気をしかり拭き取ります。もしもタオルが汚れるようであれば、それは洗い方が足りない証明。しっかり洗えばタオルも汚れません(でも、一回使ったらその都度、洗濯機で洗ってはいます)。
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⇧我が家のトイレの壁面。扉がたくさんあって、お尻拭き用のタオルだとか、いろいろ収納できるように成っています。

 

これは扉の中にある備品のひとつ。

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⇧インド人御用達の水入れです。
かつてインドの田舎では、これに水、またはお湯を入れ、タオルを手に、朝、おもむろに景色のいいお気に入りの場所に向かい用を足していました(インドは悠久の地だからたぶん田舎は今もそうだと思う)。
そうそう、この水入れは、比較的最近、マハさんに買ってきてもらいました。いまもあるということは、使っている人がいまもいる、ということですね(マハさん、その節はありがとうございました)。

でも、いまの日本にはウォシュレットがあります。
外が気持ちのいい季節は、水入れとタオルを持ってお気に入りの場所に向かうのですが、冬はボタンを押すとお湯のでる快適さに負け、いまの季節はウォシュレットを愛用させてもらっています。

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⇧1万円前後の後付タイプの安いウォシュレットなので、センサータイプの瞬間給湯式ではなく、トイレに人がいない間もずーっとお湯を作り続けてしまうので、トイレに入るたびにお湯を最高温にセットして使っています。

 

そして、トイレットペーパーは浄化槽に棲む微生物たちも苦手だったりするので、もし使う場合も、トイレに流さず、お客さんにもこの箱の中に捨ててもらうことにしています。

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⇧トイレットペーパーを浄化槽に流さなくなってからというもの、もう20年以上、浄化槽の汲み取りをしたことがありません。トイレットペーパーさえなければ、濾過槽の詰まりもなく、浄化槽の微生物たちは雑排水をかなりきれいに浄化してくれるのです。
浄化槽に棲む微生物だけでなく、土壌の微生物たちもトイレットペーパーの分解が苦手なので、できれば外でする場合も、水やお湯で洗うことをオススメします。

ということで、まかり間違うと、お尻の穴がふたつになってしまうこともある恐怖のトイレットペーパー、最近は日本のスーパーでも見かけることが少なくなっているようなのですが、インドでもかつてはあまり見かけませんでした。
それでもどうしてもこすりつけたい、という人には、桐の葉がオススメですよ。

縁の下の力持ちの補強

明日(24日)の0時33分が今冬最後の新月
そんなわけで、きょうは煙突ボックスの補修を中断して、朝から新月伐採の予定だったのでした。
ところが猛烈な強風。
以前、伐採の際の突風で大失敗をしているので、今年は2月の新月伐採をあきらめ、煙突ボックスの他にもうひとつ気をもんでいたリノベ中の中古住宅の方の作業、ジャッキアップとツカの入れ替えなどをしました。
室内の壁にヒビが入ってしまっていて、ジャッキアップして補修してからでないと、内装の漆喰塗りなどができない状態だったのでした。

以下は、その際の要点の覚書です。

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⇧大きなダルマジャッキが必要かと思いましたが、それほど大きくなくても家は持ち上がることが分かりました(2トン程度のものであがりました)。下に敷く板はブロックなどよりも大きめの切り株が安定感があり、いい感じでした(持ち上げている状態で傾いで倒れたりしないことが大切)。
一気に上げるとかしげるので、何箇所かを少しずつ上げるといいようです。
それなりにきしむので、サッシ(引違い戸など)は、戸車を調整し、クリアランスを多めに取っておくと良さそうでした(それをしなかったのでガラスに負担がかかった状態で、ちょっと焦りました)。
ジャッキを受ける部分はできるだけ広い面積で受けないと、木は柔ないのでくぼんでしまいます。近くにあった鋳鉄の灰皿で受けることにしました。凹型だったのでまるで専用品のような使いやすさでした。

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⇧当初、鋼製の束(つか)で受けようかと思っていたのですが、この部分、本来はデッキの根太が左右&前後に伸びていて、アウトリガーになっており、ぐらつきを防いでいたのですが、それがなくなってしまっていたので、傷みの激しいツカを入れ替え、合板でガゼットして、ぐらつきをなくすことにしました。

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⇧基礎のすぐ脇に溝が掘られ(食品保存などをしようとしたいた模様)、そのために基礎が傾いだり下がったりしていたのでした。写真は溝を半分以上埋めた状態で、当初は人が立って歩けるほどの深さの溝が床下に二箇所あったのでした。それなりに便利そうではあったのですが、それらを埋めるのも結構大変な作業でした(娘がほぼひとりでやった!)。
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⇧古いツカは、ジャッキアップしてみたらグラグラ。そしてボロボロ。そのあたりにあった廃材で新しく?作り変え、合板でガゼットすることにしました。
土台の上に少し縁があるので、将来的にはここに根太をかけて補強することもできそうです。

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⇧三箇所ジャッキアップし、スペーサーを入れて起こしました。

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⇧嵩上げ用のスペーサーには市販の基礎パッキンを使用。最終的には20ミリも嵩上げしたのですが、それくらいでちょうどいい感じでした。

そしてさすがは「縁の下の力持ち」。

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⇧基礎が下がってしまっていたことで、室内の壁にヒビが入ってしまっていたのですが、ジャッキアップしたら隙間がほぼ閉じました。そこでヒビ割れ跡を補修。ガラス繊維のメッシュテープを貼り、その上からジョイントセメントを塗りました。最終的には漆喰で仕上げる予定。

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⇧最後に、ホウ酸入りの自家製塗料を塗ってとりあえずは完成。
新月伐採はできなかったのですが、気になっていたジャッキアップ&ツカの入れ替え、そして内装のひび割れ補修ができたので、結果オーライです。
ソノウチ、時間ができたら、根太を拡張し、デッキを追加してアウトリガーとしたい、と、この家を主体的にリノベーションしている娘は言っているのですが、果たしていつのことになるのか?

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百姓には、やることがいろいろあって、「バケモノ」と「ソノウチ」はなかなか現れないのです。