耕運機の爪を幸運爪に交換。

「ここまで使い込んだ耕耘爪、初めて見たよ!」と近所の農家の方から呆れられるほどに摩耗し、チビてしまったトラクターの耕耘爪の交換作業をしました。その備忘録です。

 

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はてさて、これ(下の写真)が問題の耕耘爪。
黒くて少し曲がった「ネクタイ」のような形のモノが新品の耕耘爪で、その上下にあるフック船長の「フック」のようなものが、燃える男の赤いトラクター(そんなこと言われてももう誰も知らんよね)にきのうまで付いていた耕耘爪。
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⇧トビや、木まわしや、ログトングを作ろうと思ってここまで使い込んだ、というわけでは(残念ながら)ありません。

ところで、トラクターの耕耘爪は規格統一がされておらず、種類がいくつかあります。コメリで売っている安い耕耘爪(1枚298円税込)が合うといいなぁ、と思いつつもサイズを図ったら、取付部の幅24ミリ、厚み8ミリ、までは合っていたのですが、取り付け端部からボルト穴の端までの距離(下の写真のノギスの位置の寸法)がコメリオリジナルは19ミリ。一方、虫草農園の燃える男の赤いトラクターに付いていた刃は15ミリ前後だったのでした。

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⇧この距離(爪の端から穴の端まで)が付いていたものとコメリの廉価品とは4ミリも異なるのでした。

そんなわけで仕方なしに、ヤンマーのロータリー、RS1300用純正品を購入(正確には純正品と互換性のある社外品を購入)。
そして届いた刃を見て、驚いてしまったのでした。新品はこんな形だったのかぁ、と。

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⇧フック船長のフックとは、まるで別物のように思える形態。

と同時に届いた爪はヤンマーの純正品と互換性のある爪、とのことだったのですが、測ってみたら、端部から穴端までの寸法は19ミリでコメリの格安品と同じ寸法だったので、ここでも驚いてしまいました。
ええー、コリャまずいなぁ、と思いつつ、とりあえず取付部に挿してみたのですが……、4ミリも違うのだから合いません。でも取付部には土やゴミが入っている感じがあったので、マイナスドライバーで掃除してみることに。

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するとどうでしょう! (ボルト穴までの距離)19ミリの耕耘爪でも、ちゃんとに入るではありませんか! 
良かったぁ! ホッとして、なんだか幸せな気持ちになったのでした。 
こんな些細なことでこんなにも幸せな気分にしてくれるなんて、素晴らしい!
さすがは、「幸運爪」。 

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⇧これは結構、ナイスなネーミング。

 

 ところで幸運爪は、ボルトの軸径10ミリ、スパナサイズ17ミリのかなり頑強なボルト&ナットで取り付けられているのでした。その部分にあらかじめ浸透潤滑剤を塗布し、浸透するまで少し時間をおいてから作業を始めたのですが、しかもそれでも2分の1角の普通のラチェットハンドルでは回せないくらいに固着してしまっているものも多く、ラチェットハンドルの柄にパイプを延長して作業を行いました。

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しかしなかには、ねじ切れて折れてしまうものも。
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爪の固定はボルト&ナットで、本体側に六角の溝が切られていてそこにナットがハマり、まわり止めになっている構造なのでボルトが折れても、外すことはできるのですが。
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この部分がスタッドナットだと困るけど、ボルト&ナットによる締結なので、爪がはずれないわけではなく、その点では親切設計と言えそうです。

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⇧こんな感じでボルトが折れても雌ねじ側も外れてくれます。

なぜ、ボルトがネジ切れてしまうのか? 原因はなんとなく分かっています。
コレです。ボルトの首下長さが長すぎて、ボルトのネジ山がナットから出っ張ってしまっているのです(以前の交換の際、汎用の長めの固定ボルトを使ったのではないかと推測)。

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⇧この手のボルト&ナットを外すには、突き出ているボルト軸に浸透潤滑剤をスプレーし、その後、ワイヤーブラシでガシガシやってサビを除去してから作業をするのが定番。しかしこの部分、石などが跳ねて当たるためか、よく見るとネジ山が変形してしまっています。ナットからボルトの軸が突き出てしまっているので、その部分がサビやすく、しかも土や石や草で擦れる部分なので、ネジ山が変形し、雌ねじ部分を通りにくくしてしまっています。クルマの下回りなど錆びやすい部分でもナットからはみ出てしまう長すぎるボルトの使用は要注意です。

で、対策をしてみました。中古品ではあるけれど、軸の短いボルトに変更。

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⇧こうなっていれば、ゆるめる時にネジ切れることはまずありません。

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ちょうどいい長さのボルトが見つからないときには、こんな風にワッシャーを多めに入れて調節するという裏技もあります、が、ロータリーの爪の固定でやると、この部分に草が絡みやすいのであまりオススメではないかなぁ。

閑話休題
トラクターや管理機(小型の耕運機)などの爪の部分に糸巻きのように巻き付いた草たち、これらを取り去る際、「まわし挽きノコ」があるととても便利です。百均でも売っていて、それでも十分。鎌などを使うよりもかなり楽ちんにとれます。

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⇧ノコの背側(ギザギザのない側)を耕運シャフトのキワ、絡んだ草の中に突っ刺し、その後、ノコギリで木材を切断するように外側に向けて切っていきます。この方法だと、ノコ刃とシャフトや爪が接触せずに済むのでまわし挽きノコも傷みません。



ついでにもうひとつ、耕運爪の取り付けナットの角が舐めかかっていて空回りしてしまう場合の対処方法。

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⇧貫通タイプのマイナスドライバーを隙間に打ち込みます。これ、古い車のレストアをやっている人の間ではよくやる方法。なめたナットと六角メガネなどのレンチの間に刺す方法もあります。

耕運爪は取り付け方で耕運の形状を変更することが出来ます。今回は、標準的な平面耕にセットしました。

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追記:
とにかく平らにしたい、という思いばかりが先行してしまい、平面耕しか考えが及ばなかったのですが、「わざと溝を作るこんなやり方もあるよ」と教えていただきました。これでうまく排水路を確保してあげると、稲刈りのときの水切りも効率良さそうです。気が付かなかったなぁ。なるほどねぇ。

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⇧こんな感じで、半分、フックというでもいいのではないか? などとケチくさいことを思いながらも、一応、全部交換しました。

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⇧ある程度緩んでしまえばあとは、こんな感じのアングルアタッチメントがあるとスピードアップがはかれます。

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⇧見違えるような光景。交換前の写真を撮っておくべきだったなぁ。

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⇧トビや木まわし、ログトング、ティンバージャッキなどがたくさん作れそう。刃物にもいいかも(たくさんあるので欲しい方、さしあげますよ)。

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⇧そして復活した「燃える男の赤いトラクター」天ぷら廃油仕様。
2駆だけど、デフロックが付いているので、畑はもちろん、水を張った田んぼの「代掻き(しろかき)」にも使えます。このくらい古いトラクターだと、10万円以下、うまくすると4~5万円くらいで手に入ります。しかも構造がシンプルなので、素人にも修理もしやすいというメリットもあり、古いディーゼルエンジンなので天ぷら廃油で走らせることも容易、オススメです。
自給的な暮らしは何をやるにもそれぞれに時間がかかる暮らし方で、多くのことに自給的に取り組むには(残念ながら)それぞれの効率を考える必要があって、すでにこの世に存在し廃棄されてしまいがちな中古の機械をうまく上手に使う、ということも、大切というか、重要なことなのかもなぁ、なんていう思いもあります。
うまく機械を使うことで時間が節約できた分、その時間を使って別のことを自給的に行うことができるわけで……。

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⇧公道を走ることもあるので、いちおう(脱税にならないように)2タンクで燃料配管をラジエターの中を通すなどの熱交換器付きに改造してあります。でも、田んぼや畑専用機だったら天ぷら廃油と灯油の混合燃料でOK。
天ぷら廃油仕様への改造に関して詳しくは、こちらを参考にしてください。

musikusanouen.hatenadiary.jp

ユキヤナギとレンギョウの剪定

春一番に花が咲くユキヤナギレンギョウは、花芽の分化が早いので、剪定をする場合、花が終わったらできるだけ早めに切ってあげるのがいい、と言われています。
去年、おととしと剪定ができず大株に生長していたユキヤナギレンギョウの剪定をしました。

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⇧ヒトの背丈ほどにもなってしまったユキヤナギの大株。まずは根本を見ることができるように株立の一部を切り取り、穴をあけます。
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⇧こんな感じで穴が空きました。これでどの枝をどこで切るか見当をつけることができます。

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⇧こうした作業のときに重宝するのがこの手の高枝切り。ロッドによるリモートで竿の先の剪定ばさみを手元で操作することが出来ます。手で握るタイプが多いですが、腕でストロークさせる写真のタイプの方が太い枝を伐ることが出来ます。

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⇧ふと枝切りでザクッと切った後、手ノコで調整します。

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⇧こちらは剪定後のレンギョウ。ヒトの背丈よりも高くなってしまっていて、周囲のワレモコウの日当たりが悪くなり弱ってきていたので、こちらもかなり切り詰めました。



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⇧クズやアケビなどのツル植物が絡みついてしまっている場合は、大鎌(おおかま)が便利。本体の剪定前にまず、絡んでいるツル植物を切り刻みます。

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⇧軽トラの荷台がまるで花器のようになってしまいました。軽トラはいろいろと可能性を秘めています。

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⇧剪定前。
⇩剪定後。

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結局、軽トラの荷台3台分の剪定枝が出ました。
風雨にさらしておくスペースがあれば、細枝や葉は腐葉土になるし、残った枝は焚きつけになります。

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2018年、春

玄関の前のひだまりで、クマバチがテリトリー飛行を開始する季節になりました。

春です。しかも、たけなわ。

実はこの季節、寒冷地であるこのあたりでは、畑に作物がほとんどありません。

でも、大丈夫。山菜やきのこというありがたい味方がいるのです。

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⇧林の中のオブジェでもある旧いスカイラインの前に広がるカンゾウの海。毎年かなりの数を収穫し食べているけど減りません。
今年、娘に教えられて初めて知ったのだけれど、カンゾウは、茎を刈り取っても(長ネギのように)その茎がトカゲの尻尾のように復活するのだそうです。


一番好きな山菜がコレ。ウコギです。

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⇧このくらいの頃が一番美味しい。生で食べると舌がしびれるほどに苦いのだけど、かる~く煮て、お浸しにすると独特の香りと旨味があって、最高の酒の肴。であると同時に、ごはんに載せて食べるウコギめし最強! 

 

意外と知られていないことですが、春はきのこの季節でもあります。
春きのこの代表が実は、シイタケ。
ひと雨降るごとにシイタケが顔を出します。

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⇧菌床椎茸ではありえない大型で厚手のドンコ。お醤油をたらして、炭火で炙り、手で裂いてから、レモンを絞っていただくのがオススメ。
シイタケは焼き過ぎず、中が少しレアなくらいが美味しくいただく大切なポイントだったりします。

最近では原木栽培も、温度や湿度の管理ができる施設栽培(建物の中での栽培)が増えているのですが、虫草農園では、白州産のクヌギやコナラだけを使用し、カタクリの咲く林床に原木を置いて栽培しています。施設栽培と違って天気まかせなので収量を調整できないのですが、いいタイミングで雨が降ると食べきれないほどに、とびきり美味しい大きなシイタケが採れます。

 


ただ……日本では、きのこに関して悲しい出来事がありました。
心配していても仕方ないので、食品用の放射線測定器を持っている種菌会社にお願いして線量を測定してもらうことにしました。
そして結果は……。

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「測定下限値未満」(測定下限値5Bq/kg、ヨウ素セシウム共)でした。
ほっ。
でも、この地が汚染されなかったのはほんの偶然の話。
正直に白状すると、もしも出てしまったら……と思うと、周囲にも迷惑がかかりかねないことでもあり、逡巡する思いがありました。
しかも、原木だったり林床だったり、自然により近い栽培方法で育てられたものほど出やすかったりするのです。

 

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⇧高価な洋蘭も美しいけど、ルッコラの花もそれに負けない可憐さがあります。
しかもエディブル。

しかしそれにしても日本の春は素晴らしい……。
農作業をしているだけで、なんだか心がウキウキ、幸せな気分になれます。
この感動的な春を次世代にも残してあげたい。
それはこの地に暮らすわれわれの義務でもあるように思います。
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お知らせ(宣伝)

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虫草農園の巨大原木シイタケ(林床栽培品)は、白州の道の駅などで雨あがりの翌々日、売っていたりします(より美味しくなるので、半日、天日干ししてから出荷しています)。もし見かけたら、どうぞよろしく!

廃タイヤを使った土留めは露天積みのできるアースバッグ?

種モミを温湯消毒し、きのうから水に浸け始めました。
いよいよ始まりました。

実は農作業が始まる前、冬の内にやっておきたかったこと、というのがいくつかあったのですが、なかなか思うようには進みまないものです。
もっとも「土工事」の類は、土が凍っている間はできないので、できる期間は限られてくるのですが。

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「隣地との間の土留」もそのひとつ。
傾斜地であり、お隣は大型の農業機械で大規模に耕転を行うので、土がだんだん低い方に流れてしまっていたのでした。

当初、土留は、近くで田んぼの圃場整備が行われていて、そこで廃棄物として出る畦板をいただき、それを小端積みにして土留を行う予定でした。

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⇧これが、畦板(あぜいた=ケイハンブロック)の小端積み。

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⇧小端積みであれば、割れた畦畔ブロックも、有効に使うことが出来ます。延板同様、小端積みは十字目地をできるだけ作らないことがコツ。
昔、造園をやっていた頃、小端積みのロックガーデンが好きで、いろいろな材料を使って小端積みを行いました。丹波石のようなさまざまなサイズが手に入る素材の場合は大小、大きさに変化をつけるといい感じに仕上がります。
また、以前、廃アスファルトを使った小端積みなんかもやったことがありました。当初は良かったのですが、夏になって気温が上がったら、端部が垂れてきてしまって廃アスファルトの小端積みは失敗でした。
ということでできれば、畦畔ブロックの小端積みで行きたかったのですが、残念ながら思ったほどには材料が集めることが出来ず、途中で予定を変更しなければならなくなったのでした。
で、畦板に小端積みの代わりに当初考えていたのは、コンクリートガラの小端積みでした。これも面白そうとは思ったのですが、これも材料が簡単には手に入らず、悩んだ末に廃タイヤを小端積みにして土留にしてみることにしました。

廃タイヤであれば、手に入れるのは容易。しかもゴミとして捨てられているものを有効活用できる、という点にも興味がそそられたのでした。


ところで廃タイヤの小端積みは、タオス(北米)のEarthshipなどでも行われていて、使えるという実績はあります。でも、写真では見たことがあったんですが、自分でやってみるのは初めて。試行錯誤しながらの施工になりました。

まず最初やったのは、この方法。タイヤの中に土を入れるのが難しそうなので、タイヤウォール部分(タイヤの側面)を切りとり、土を入れやすく加工してから積んでみました。
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大きめのカッターを使い、なんどがなぞるようにして切り込みを入れていくとタイヤの側面は(接地面と異なり金属ワイヤーなどが入っていないので)比較的簡単に切り取ることが出来ます。コツはカッターの刃が挟まれないように、切断面を広げながら、そして刃を斜めにスライドさせながら切ること。たくさん切ってみると、同じサイズのタイヤでもメーカーによって、ゴムの厚みがかなり違うなどがの発見がありました。

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ただ、このやりかた、土は入れやすいのですが、タイヤの剛性は損なわれてしまいます。

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⇧特に直射日光を浴び、温度が上がるとゴムはダレてきてこんな感じになってしまいました。ただし、タイヤウォールを切って、廃タイヤを利用する方法は他にもいろいろあるので、機会があったら別に紹介したいと思います。

とりあえず今回は作戦変更。タイヤの側面を切り取らなくても土を入れやすい扁平率の低いタイヤをなるべく集め、側面は切らずに積んでみることにしました。
するとこれがなかなかいい感じ。必ずしも扁平タイヤにこだわる必要もなく、土留めに使えそうなので、少し詳しく紹介したいと思います。

■一段目のタイヤの設置■
土を掘って、まず一段目のタイヤをセットします。

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⇧このときタイヤが接地する地面は地平線に水平ではなく、土手側に傾斜させるといいようです。

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⇧こんな感じ。

タイヤをセットするスペースができたら、そこにタイヤを置きます。隣のタイヤと同じサイズのタイヤがベターですが、なかなかいつもそういうわけにはいかないので、そのあたりは土を持ったり掘ったりして調整しました。

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■タイヤに土を入れます■
土はいっぺんに全量入れるよりも、一度目は軽く7分目くらいまでにして、その状態で一度踏み固めるというのが良さそうでした。

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⇧最初はこのくらい土を入れます。

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⇧そして、タイヤの中に長靴を突っ込んでタイヤ内側を中心に踏み固めます。

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⇧しっかり踏み固めたら、さらにスコップ2~3杯、土を入れます。そして踏み固めます。

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⇧最初のときのように踏み固めることはできないので、片側の長靴をタイヤ内に突っ込み、タイヤウォールを左足で上に持ち上げた状態にして、右足の長靴でトーキックをするようにしてタイヤ内に土を押し込め突き固めます。長靴でのトーキックが最大のポイントかなぁ。ハンマーを使ったりスコップやクワなどいろいろな方法でやってみたのですが、長靴でトーキックが一番いい感じでした。慣れてくるとかなりしっかりタイヤ内に土を入れることが出来ます。また、必ずしも扁平タイヤである必要もなさそうです。

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⇧土をさらに入れ、最後もトーキック。手で入れたりもしましたがトーキックが一番のようでした。

■二段目を重ねる■
次に二段目のタイヤを重ねます。半分ずつ重なり合うように交互に組みます。しかしそうなると下の写真のように穴ができます。
この穴に土を注ぎ込み、下から埋めてしまう方法もあるのですが、それだと下の土がなくなると、タイヤ内の土も穴から流れ出てしまいそうので、この穴はコンクリート片で塞ぐことにしました。

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とはいっても、こんな感じ。ただ穴の上にコンクリート片を置くだけ。かなりいい加減です。

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⇧写真左側は穴を塞ぐためのコンクリート片、そして右側はタイヤがずれないようにコンクリート片をタテに挿すようにしてみました。

145~165くらいの幅のタイヤを積んだので、2段で30センチくらいの土留になります。
今回は2段でしたが、土を詰めたタイヤは案外剛性があり重いのとゴムのおかげでズレにくく、もう少し積み上げてもいけそうです。
ただし高く積む場合は、ズレて崩れないように鉄筋を入れたコンクリートを併用したり、単管パイプを刺したりすると良さそうです。
廃タイヤ積みのいいところは、雨にぬれても大丈夫なところで、防水性のあるアースバッグとも言えそうな感じで、もっと高く積んでみたくなりました。

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こんな感じで、矢羽根積みする方法もありそうです。

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ただ、見栄えがあまり良くないのが欠点か? 
今回は仕上げとして、下段のタイヤの側面が見えるスペースには植物を植えてみることにしました。

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⇧ここに植えたのはカモミールツルニチニチソウやアイビーなどのつる植物も良さそうです。

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⇧寒い時、体を温めるにはちょうどいい肉体労働。ヒマを見つけては、こんな感じで作業を進めています。土も大量に必要で、重労働ではありますが、成果が目に見える建設的な作業なので楽しい作業だったりもします。

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⇧土留が必要な総距離は約50m。まだあと残り半分くらいあるのに、近所のタイヤ屋さんの廃タイヤはなくなってしまいました(全部で200個くらいのタイヤが必要そう…)。
ということで、お近くの方で、12インチ80~14インチ55くらいの軽または小型車用廃タイヤ(ホイールなし)をお持ちで処分にお困りの方、無料で引き取らせていただきます(タイヤショップなどにお願いすると処分代として250円~500円くらいかかるそうです)。同時に、(2面の水平がでている)コンクリートガラ(畦板のように薄くなくても可)も募集中です。よろしくお願いしまーす。

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きのこ(エノキ、ヒラタケ、ナメコなど)の短木(原木)栽培の備忘録

ソメイヨシノが咲く頃になると、菌類も活動を始め、空気中を漂う菌類の数が増えてくるそうです。
自然状態に近い、きのこの原木栽培では、他の菌たちが活動を始める前に植菌を終え、ほだ木の中にきのこの菌を蔓延させておくと、他の菌に侵されにくいなどとも言われています。

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でもいろいろとノロマな我が家、本当はサクラが咲き始める少し前に植菌作業を終えていたほうがいいのに、隣町の神代桜はすでに満開、とのこと。
さらには、手に入れていたオガ菌からエノキタケがこんなに大きくでてきてしまい、さすがにこれはまずいだろう、ということで慌てて植菌作業を始めたのでした。

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⇧タネ菌であるオガ菌のボトルのフタをこじ開け、発生してしまったエノキタケ。ありがたくお味噌汁でいただきました。

シイタケなどの原木の長木栽培の方法は、ネットでも多く紹介されているのですが、ナメコやエノキ、ヒラタケなどの原木短木栽培の方法は、ネットにも意外とないみたいなので備忘録を兼ねて紹介してみようと思います(先達のみなさん、もっとこうした方がいいよ、というのがあったらぜひ教えてください)。

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⇧原木の短木栽培は、米ぬか、チェーンソーチップなどをまぜたオガ菌を原木でサンドイッチして菌を原木に繁殖させる方法です。特長としてはコマ菌などよりも繁殖が早く、うまくすると植菌した年の秋から収穫可能だったりしますが、合うキノコと合わないキノコもあったりします。

■原木の玉切り■
まずはそのキノコにあった樹種の原木を15センチくらいの長さに玉切りにします。今回は、ヒラタケはオニグルミ、ナメコはウワミズザクラ、エノキタケはエノキとケヤキとクルミに植菌しました。

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⇧輪切りにした後でも合わせ目がわかるように玉切り前にマーキングをしておきます。

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⇧シートの上で玉切りし、チェーンソーチップを回収します。タネ菌の3倍から4倍のチップが必要になります。

■サンドイッチ用オガ菌づくり■
短木栽培では、オガ菌をベースに作ったサンドイッチ用の培養オガを短木でサンドイッチします。まずはそのための培養オガづくり。

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⇧ポットの口をカッターで切って、タネ菌を清潔なトレイにあけます。

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⇧サンドイッチ用のオガ菌は、タネ菌1:米ぬか2:玉切りした樹種のチップソーチップ3(か4)の割り合いで混合したものを使用します。チェーンソーチップの量はヒラタケは繁殖力が強いので4,エノキやナメコは3がいいと言われています。

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⇧混ざったら、握って水が少し滴るくらいまで、消毒されていない水を加えます。

■菌の接種■

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⇧玉切りにした短木の合わせ目に、周囲を盛り上げ(10ミリくらい)、真ん中を少し凹ませた(5ミリくらい)状態に盛り付けます。その後、玉切りの際にマーキングした合わせ目をあわせ、体重をかけてふたつの短木を密着させます。

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⇧その後、サンドイッチしたオガ菌の部分にラップを巻きます。これをやるようになってから、活着率があがったように思います。

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⇧巻きつけるラップは食品用のラップでもいいと思うのですが、我が家では荷物に巻かれてきた梱包用のラップを段ボールに巻き取っておき、それを適当な幅でダンボールごと切って使っています。

■仮伏せ■
本伏せする前に、ほだ木内に菌を蔓延させるため仮伏せという作業を行います。

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⇧できあがった2個1ペアの短木を常緑樹の下に並べます。

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⇧しっかり冠水した後、湿度を保つためシートで覆います。活着するまで、ときどき冠水して湿度を保ちます。活着すると上下の短木は菌で接着され、上の木を持っても下の木は落ちなかったりします。ウチでは梅雨前まで仮伏せしますが、温度が上がりすぎないように注意が必要で、暖かくなったらシートではなく、葉付きのヒノキの枝などで覆うようにしています。


●ついでにオガ菌の駒打ちに関しての余談●
我が家も当初は、ホームセンターなどから種駒(たねこま)を買ってきて打っていたのですが、オガ菌の方が活着が早く、収穫までの時期も早いので、穴をあけて打つ場合もオガ菌を使っています。

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⇧菌打ち棒というのがあって、大量にやる場合はこれがあると便利。

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⇧棒の先端にオガ菌を詰め、

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⇧棒の上のノッチを押すとオガ菌を穴の中に注入することができます。なんかいい感じなのです。

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⇧でも、こんな感じで、オガ菌を指先で詰めてもOK。

で、その後、普通は封蝋をするのですが、我が家のように野生動物が多いところでは、封蝋は動物や鳥たちの好物で、これがあるとほだ木を突かれ、なぜか穴の中身まで食べられてしまったりすることが多いのです。
ところが、成型菌と呼ばれる発泡スチロールでフタをするタイプのコマ菌を使うと、発泡スチロールは嫌いと見えて動物や鳥にフタを食べられてしまう問題を防ぐことができるのです。

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⇧で、それを真似ています。厚み3~4ミリくらいの発泡スチロールの板を、穴径よりも少し大きめのポンチで抜いてフタを作り、そのフタを使うようになってから、発生も早いし、フタを食べられることもなくなりました。キノコは最初、穴の部分からでてくるので発泡スチロールのフタの回収もそれほど大変ではありません(うまくすると集めてとっておけば再使用できるかも?)。

 やっと、どうにか終了。

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2日目、あたりは暗くなってしまいましたが、どうにか短木栽培の原木たちの仮伏せをほぼ終了。あとは美味しいキノコの発生を待つだけ?

100円ショップの材料で作れる、それでいて案外、具合のいいコーヒー豆焙煎器の作り方。

きのうは雨、そしてきょうは雪だったので、久しぶりの骨休み、でした。
そんなわけで外の雪を見ながら、コーヒーをいただきました。

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市販品も含めいくつか試してみたのですが、コーヒー豆の焙煎は、いま、こんな組合せに落ち着いています。

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以前にもこれに似た組合せを紹介したことがあったかも知れません。以前のものとの違いは、以前はザルを2つ組合せたものだったのに対し、最新型はザルひとつ(上側)と、下側はザルと同じ直径のステンレスのボールの組合せになっています。

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⇧ステンレスのボールは100円ショップで購入。でも、100円ではなく150円でした。
あとは以前から使っていたザルと、文房具用のクリップ、それにロッキングプライヤーです。ウォーターポンププライヤーなどでも良さそうですが、手を離した状態でも固定できるロッキングプライヤーの方が、ザルトボールがズレにくく、扱いやすいように思います(これも百均で売っています、でも、300円くらいだったかなぁ)。

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⇧事務用クリップはボールとザルを止めるため、こんな風に使います。滑りやすい場合は、プライヤーでフチの形を修正します。「コ」の字型の針金はたまたまこのザルについていただけで特に必要はありません。

熱源は、薪ストーブの中の熾(おき)。薪ストーブを炊かない夏は、外でカマドやぬかくどなどを熱源として焙煎します。もちろんガスコンロでもOKですが、たき火の方が楽しいのでオススメです。

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⇧以前のように下側もザルだと、直火(炎のある状態)で使えないのと、熾(おき)であっても焦げ付きやすかったのですが、下側がステンのボールであれば、直火での焙煎も可能、しかも常に持って揺すっている必要はなく火の上に置いておくことができます。
熾の上に焙煎器を載せ、その後20分ほど、10秒に1回くらいの割り合いで、焙煎器の中の豆をひっくり返します。フライパンでチャーハンをひっくり返す容量で、手前から億に鍋肌に沿ってコーヒー豆をスライドさせひっくり返します。1回で天地がひっくり返るわけですが、半回転を3回やるといい感じ。
そして、この20分が、ゆとりのある幸せな時間になります。
球形に近いから豆をひっくり返しやすいのと、上側がザルなので中身の色の具合を常時、見ながら焙煎できるのが特長で、使いやすく、失敗も少なくおいしく焙煎できるように思います。

 いい色になったら、火からおろし、大きなザルに開けて、豆を空中に放り出すようにして表面の熱をさまします。お蕎麦を茹でるときの「びっくり水」の要領で、豆の中側をそれまでの予熱で加熱する上でも表面を急冷します。このときはできれば二人で作業できると手際く冷やせるのでオススメです。ひとりがウチワで風を送り、もうひとりはザルの上でコーヒー豆を踊らせます。
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焙煎を行う場合、香ばしい匂いの広葉樹のオキであること。ただ、サクラだとちょっと匂いが強いので、コナラやクルミ、それにハゼルことがあるけどクリがオススメかなぁ。樹種によって焙煎したコーヒーの香りが少し違ってくるのもこのやり方のいいところ。
それと同時に、焙煎後すぐにコーヒー豆の表面温度を下げること……、これらが、コーヒー豆を美味しく焙煎する際の秘訣かもしれません。

 

今回は、ハンノキの熾と豆はパプア・ニューギニアの豆でした。
こんな感じ、いい感じに焙煎することが出来ました。

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焙煎した豆の中のガスが抜けた翌日、
お彼岸だと言うのに、外はしんしんと降りしきる「なごり雪」。

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落ちても溶けず、しんしんと降り積もる窓の外の雪景色を見ながら、ときどき薪のはぜる音が聞こえる静かで暖かな部屋でコーヒーとカフェオレをいただきました。

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冬の内にやっておきたいことがまだまだたくさんあって、まだちょっと暖かくなってきてもらっては困るけど、久しぶりにやってきた、気持ちをゆったり休ませることのできる、幸せな時間でした。

ディーゼルエンジンを天ぷら廃油で使う一番簡単な方法?

忙しくて急いでいるときに限ってやってしまうのです。
天ぷら廃油から軽油への切り替え忘れ。


精製していないストレートの天ぷら廃油を自動車の燃料として使用するためには、儀式がいくつ必要なのですが、そのひとつに、エンジンをストップさせる前に、燃料を天ぷら廃油から(ディーゼルエンジンの正規の燃料である)軽油に切り替えておく、というのがあります。天ぷら廃油は気温が低いときには粘度が高く、冬の朝などはうまく霧状になってくれずエンジンを始動できないのです。
でも、その切り替えを、忙しくて急いでいるときに限って、忘れてしまうのでした。

今朝もそう。朝、突然のお客さんがいらして、でも道の駅に出荷に行かなければならず、グローもそこそこにセルをまわしたところ、初爆がありませんでした。そのうちセルの回転も悪くなり、一度、キーを戻して確認したところ、昨晩クルマを使った際、燃料を軽油に切り替え忘れていたのでした。
春の気配がかなり濃くなって暖かくなってきたとはいえ、まだ朝晩は涼しくてさすがにこの時期、天ぷら廃油では、エンジンはかかりません。

仕方なく、電動軽トラで道の駅の出荷へ(娘が)。

こうしたときのために、ユンボやジープ、ディーゼル発電機、それにトラクターにはエンジン始動用の追加インジェクターを取り付けてあります。
などというと、たいそうな高度な装置が付いているように思えてしまいますが、かなりアナログな低級な装置です。

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⇧このところ、大活躍中のわが家の天ぷら廃油ユンボ。停車させているときはできるだけロッドがシリンダーの中に入った状態で止めておくのがいいそうです(排土板はだんだん下がってきてしまうけれど)。

始動用追加インジェクターなどというと大袈裟な装置を連想しますが、実際には「軽油を入れたシャンプーボトル」だったり、「MonotaROの格安浸透潤滑剤スプレー」だったり……。

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⇧このユンボの場合は、缶スプレーとそれにつながる白いホースが始動用の追加インジェクターです。

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⇧緑の矢印の部分から、ホースはエンジンルームに入り、エアクリーナーの先の吸気配管につながれています。

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⇧ついでに紹介すると、この黒いヒモは、エンジンをストップさせるときに引っ張るヒモ。スロットルのワイヤーケーブルが不調で、直接ヒモで引っ張ってストップレバーを引くといういい加減仕様。

 

ということで、今回、切り替え忘れに懲りて、セレナにも始動用の追加インジェクターを装着することにしました。

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⇧5年くらい前に13万円で手に入れた古い型のセレナ。でも、この形は結構気に入っています。そしてなにより、燃料代がほとんどかからないところが公共交通機関が少ない田舎で暮らす上ではありがたかったりします。

ところでこれだけだったら作業自体は至って簡単です。作業に要する時間も1時間もかかりません。
エアクリーナーとシリンダーヘッドとの間のパイプに穴をあけ、そこに細いホースをつないで、反対側の端に浸透性潤滑剤の缶スプレーを接続させるだけです。

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⇧セレナはシートの下にエンジンがあるので、エンジンのメインテナンスをするのがちょっと面倒だったりします。そのため、シートをあげずに燃料を噴射できるインジェクターがあると、バッテリーの力がある内に早めに対処できるのでつまらないトラブルに悩まされずにすみます。
上の写真の黒い太い配管の左側がエンジンの吸気用配管。そこに細いホースが通る穴をあけ、ついでにエンジンルーム側壁にも穴をあかて、細い耐油性ホースをつなぎ、一方の端に浸透性潤滑剤の缶スプレーを接続します。

 

たったこれだけの作業ですが、霧化性に優れた浸透性潤滑剤をセルを回す直前に吸気パイプ内にちょこっとスプレーしてやるだけでエンジンはあっけなくかかってくれます(スプレーしすぎるとディーゼルノックを起こしエンジンを壊すことがあるので注意は必要です)。

助手席とはいえ、足元にいつも缶スプレーがあるのは煩わしいので、普段は缶スプレーをはずしておくことにしました。
このとき大切なのは、缶スプレーを外したあとのホース端に栓をしておくこと。これ案外、大切。さもないとこの部分、エンジンがかかると常に負圧がかかった状態になり、掃除機のようにカーペットのゴミを吸い取ります(エアクリーナーの先だからこれもエンジンを痛める可能性があります)。

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⇧缶スプレー接続用のホースはシートの下にセットし、先端には木の枝で作った栓をしました。

一度、エンジンが掛かってしまえば、たとえ天ぷら廃油が冷えていても、たいていはそのままエンジンは回り続けてくれます(エンジンによってもそのあたりに違いはありますが)。
つまりは、この装置さえ付けてあげれば、2タンクにしなくても、純正の燃料タンクに天ぷら廃油を入れ、始動用の缶スプレーでエンジンをかけることで天ぷら廃油エンジンは可動できるということです。
わが家では、発電機はこのやりかたです。純正の燃料タンクに天ぷら廃油(冬は灯油を混ぜて少し緩くする)を入れ、インマニにあけた穴から浸透潤滑剤を吹き込み、それでエンジンを掛けたらその後は天ぷら廃油(+灯油)燃料で可動させています(発電機は道路を走らないので灯油を混ぜることができるので熱交換器は必ずしも必要ではありません)。

でも私は「自動車の場合は」このやり方をしていません。軽油を入れた純正の燃料タンクとそれとは別に、天ぷら廃油を入れた自作の燃料タンクを別々にセットして、2タンク切り替え方式で走らせています。

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⇧燃料の切り替えは、エンジンルームの中につながるヒモを引っ張り、水道用三方弁のレバーを操作するという原始的な2タンク方式。


このやり方だと、燃料フィルターなどもそれぞれの経路に別々に付けることができるので、もしもどちらかの配管ラインにトラブルが生じた場合も、トラブルのあったラインからもう一方に切り替えることでとりあえずは家まで帰ってくることができます。天ぷら廃油カーを家族が使う可能性がある場合は特にこの方式がオススメです。一番多いトラブルは燃料フィルターの詰まりで、完全独立経路型の2タンク方式であれば、たとえ出先でフィルター詰まりを起こしたとしても家までは帰ってくることができるわけです。

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⇧詰まりやすい天ぷら廃油用の燃料フィルターはすぐに確認できるように車室内の見やすい場所に設置しています。ちなみに現在一般の乗用車に使われているガソリンは乙4第一種危険物(引火点が21度未満)ですが、天ぷら廃油は引火点が250度以上なので、乙4第4種(引火点が250度未満)どころか危険物でもありません。だからこそスーパーの食品売り場で大量に販売することができるわけですが。


また、公道を走らない重機、農機、それに発電機などは、天ぷら廃油に軽油や灯油を混ぜることが許されていますが、自動車の場合は道路税が加算されていない違法軽油を作ったことになってしまうので、燃料の混合が認められていません。
そのため寒い冬は冷たい走行風で燃料配管なども冷やされてしまうので、化石燃料を混ぜないストレートの天ぷら廃油では、ハンチングを起こしたりして、エンジンのためにもよくなさそうなので、自作の熱交換器を取り付け、天ぷら廃油を暖めて使っています。

熱交換の方法も、ワンボックスカーならではの新しい方法を試しているのですが、これまでのところかなり快調です。そのあたりも、また機会があったら紹介させていただきたいと思っています。とりあえずは長くなってしまったので、今回はこのあたりで失礼!