「小屋大全」の西野弘章さんが訪ねてきてくれたのでした。
いやぁ、小屋大全も面白いのだけれど、西野さんも素敵な方でした。
初めてお会いしたのに初めてとは思えないほどいろいろなことが分かり合える、というか似たようなことをやってきているので、なにか伝えたいことをちょこっと口にしただけでもその奥の奥までわかりあえる、なんというか、別々に生きてきた分身のような感覚でした。
単管パイプにツーバイ材をしっかりと安価で固定する方法に、ここまで共感してもらえる人がこの世にいたことに嬉しくなってしまったのでした。
いま手づくりキャンパーフェスがとても面白いことになっているのですが、それと同じくらいに魅力的で面白そうだと思ったのは、「小屋大全」に出てくる「3畳小屋」。
構造用合板3枚をプラットフォームにして2バイフォー工法でつくるというもので、それだったらDIY初心者や女性にも作れそうで、独立した籠もり小屋としてウチにもひとつ作ってみたくなったのでした。
過疎化が進む地域で安く土地を手に入れ、あるいはお借りして、とりあえずは3畳(あるいは4畳)程度の小屋を作り、不便とミニアムを(人口密度の低い場所で)楽しむというのは、もしかしたらいまの地球の生態系の流れにも沿っているといえるかもしれません。
⇧こちらが3畳小屋。
ホームセンターで簡単に手に入る市販の材料を使用することで(コストは少し掛かってしまうけれども)、なにより誰にでも作れる、そしてとりあえずそこに泊まれるようになれば、その先、発展性も秘めたミニマムおもしろハウスなのです。
一方、コストをしっかり意識したこんな取り組みも紹介されています。
⇧小屋づくりをより楽しくするものに「アルモンデ」あるいは「片付け建築」という手法があります。材料が不均一だったりするので時間はかかるけれども、その分それは楽しみの時間であったり、市販のものだけを使ってつくるのとは違って、その人のセンスや個性が引き出されるのが、廃材建築の奥義でもあるように思うのです。
⇧そして、作業工程を追ったページには、アイディアチップとも言えるような囲み記事があって、それらがまたとても魅力的な情報なのでした。
言われてみればなるほどなのだけれど、ツーバイ材を2枚重ねて使用する場合は、木表を合わせるといいなんて知っていましたか?
いやぁ、長く生きるといいことたくさんあります。楽しみましょう!
■追記■
目次ページのテキストが合ったので以下にコピペします。
ようこそ! セルフビルドの世界へ!
第1章 スモールハウスからはじめよう!
「ツーバイ構法」なら簡単! 3~10日で作る小さな家の5つの実例
第2章 「軸組み構法」でセルフビルドに挑戦!
プロの大工も顔負けの技術を簡単にマスターする方法
第3章 10万円でつくる12坪のマイ工房
限りなく“安く、速く"つくる「掘っ立てスタイル」のマルチ小屋
第4章 憧れのログハウスを作ってみよう
「ハンドカット」も「マシンカット」も魅力たっぷり!
第5章 100万円で作る憧れの「木の家」
軸組み構法のログハウスを家族と仲間だけで作ってみたぞ!
第6章 仕上げ工事を楽しもう!
天井、壁、床、階段、下屋の仕上げ術
第7章 関連工事マニュアル
キッチン、風呂、トイレ、給排水、浄化システム、電気配線、ほか
第8章 家づくりの計画と施工管理術
土地の法律、素人でも描ける設計術、工具と部材の運び方、用語事典、ほか
■追記2■
⇧ちなみにこれが単管パイプにツーバイ材を固定する方法。垂木止めクランプは手軽だけど強度はコーススレッドの強度に依存してしまいます。そこでツーバイ材にボルト穴をあけ、固定に普通の直交クランプを使うと安価でしっかり固定できるのでした。しかも廃材にありがたいな「ひねくれた材」も、クランプを2個使用し、万力などで矯正しながら固定することでヒネクレを修正することができるのでした。
詳しく知りたければ、こちらも損耗にして下さい。