Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


ぐうたら農園の殺虫材!? 毛虫と、どうお付き合いしていくか?

今年、もしくは来年はマイマイガとコメツキムシの大発生の年になりそうです。 ある年、虫が大発生すると何かの前兆現象でもあるかのように異常なこととして騒がれがちですが、でもこれはとても正常なこと。17年ゼミが17年ごとに大発生を繰り返したり、セミの…

オオムラサキの幼虫って、実はとってもチャーミング!

この冬、虫草農園のシンボルツリーであるエノキを剪定しました。そこで暮らしている虫たちの命の連鎖を断ち切らないように……と思いながらもかなり強めに剪定しました。とはいえ、春一番の芽吹きが遅くなってしまわないように、と、枝先を残して剪定したので…

世界に誇れるこんな首相のいる国に暮らしたい……

生態系ピラミッドの頂点に立つといわれるスズメバチですが、でも、スズメバチにもスズメバチネジレバネという寄生虫がいます。そしてこのネジレバネという寄生虫、とても不思議な能力をもっているのです。宿主から栄養をもらうだけでなく、宿主の性格を変え…

オオムラサキのためのエノキの枝の剪定方法

新月になる前に、エノキもかなり強めに剪定しました。新月の頃は、養分が根っこの方に移動しているので、その頃だったら地上部を強剪定しても木の負担が少ない、といわれています。植物は新月や満月のときの月による引力の変化がどうも感じとれているみたい…

新月伐採とひこばえ、シロスジカミキリの成虫越冬

今月は22日の朝が新月でした。2月の新月を逃すと次は3月。3月になると落葉樹は根から水をあげ始めると言われています。そんなわけで、22日の新月までにこの冬、伐採しようと思っていた木をできるだけ伐りました。 ↑直径約20cm。10年前に苗木を植えたクヌギが…

黒豆と空五倍子色

丹波篠山の黒豆作りの名手「くまたく」さんから「黒豆、おいしそうに炊けてますね」と褒められ、とてもうれしい、とのことです。さとみさんからの伝言でした。「でも、もう少し食べものらしく写して欲しい……」とのことなので、写真撮りなおしました。 ↑でも…

秋の日、秋の虫

1年に1、2回、朝、目を覚まして窓をあけた瞬間、「あー、きょうは秋だなぁ」という日があります。そしてきょうがその日でした。 雨が空気中のチリを洗い落とし、空気は澄んで南の島のような抜けの良さ! なかなか思うように仕事が進まず、本当は外に出て秋…

音楽が好きなハチのこと

シャロムのToshiさん、コメントありがとうございました。なんだかこのところ、竹風鈴、人気です。 ↑キュウリもヒゲを伸ばし、どうにかして巻きつこうと必死です。 ところで、きのうの富永さんのお話では、ハチは一般に、音(振動)が嫌いで、巣の近くで振動を…

ハチにハートを刺された男・富永朝和さんのお話

いま、家中が甘い香りに包まれています。きょうは原村で富永朝和さんによるニホンミツバチの講演会があり、参加させていただきました。富永さんは、小学校のとき「ハチ追い」に参加されたことがきっかけで、以来64年間、ハチ一筋の人生を送ってきた、とのこ…

雷の襲来と独立電源

かなり切羽詰って仕事をしている最中に、八ヶ岳に入道雲がそびえたち、少しすると猛烈な雷が襲来。どうも近くに落ちたようです。停電にはならなかったけど、家が揺れるほどのが3発くらいありました。 これはまずい! いまデータが飛んだら悲惨……とばかりパソ…

カブトムシよりも大きなスズメバチの秘密

Twitpicでつぶやいたら、画像が見られない、という問い合わせをいただいたので、こちらにも貼り付けておきます。我が家の畑に植えたクヌギの木にやってきたカブトムシとスズメバチです。 ↓そしてこちらは、羽根を広げてカブトムシを威嚇するオオムラサキ。畑…

雑木林のある幸せ「ウラナミアカシジミ」

このところ山の天気はめまぐるしく変わっています。さっきまで晴れていたかと思うと、雨が音を立てて突然やってきて、通り過ぎると、またカッキリと晴れ。空気が澄んで、ガビチョウがさえずり、なんだか南の島のようだったり……。 ↑トラクターを修理していた…

田んぼの幸せ 「イトトンボ」

25日は、みんなで福島支援米のお田植え! 最上流部の田んぼで、完全無農薬だから、生きものたちも豊富。もしかしたら、こんなきれいなイトトンボたちに会えるかもしれません。 止まっている葉っぱは早苗。だから本物はかなり小さいです。上はモートンイトト…

田舎暮らしの喜び「アサマイチモンジとオオゴマダラ」

ボルネオ島の北部にブルネイという小さな王国があります。昔、造園の設計を仕事としていた頃、その国の宮殿のテラスのデザインをする、という仕事をさせてもらったことがありました。細い柱にブーゲンビリアを絡ませ、上部でそれを球状に茂らせ、垂れ下がっ…

ヤママユとアシュラム(3)

話は前後してしまいますが、ヤママユの話の続きです。上の写真はヤママユガ科のクスサンというガのマユ。このマユは地方によっては「スカシダワラ」などとも呼ばれ、太くて頑丈な糸で作られています。かつてクスサンはテグスサンとも呼ばれていました。この…

ヤママユとアシュラム(2)

※注意:この記事の奥には、いきものの糞の写真があります。食事中の方やそうしたものに弱い方は注意してください(まあ、そんなひとはこのブログを読まないか?)。 ↑これはヤママユの仲間、ウスタビガのマユ。だいぶ色が落ちてしまいましたが、その年に作られ…

キイロスズメバチの引越し

ニホンミツバチが分蜂することはよく知られていますが、キイロスズメバチが引越しをすることは意外と知られていないようです。キイロの女王バチは、壁の内側だとか、伏せてある大きな植木鉢の中だとか、当初は目立ちにくい場所に隠れるようにして女王ひとり…

土手の草刈りと草残し

私の棲んでいるところは、地元のひとたちから「山つき」(たぶん「山つづき」の意)と呼ばれています。西側はそのまま南アルプスで、ウチから西にまっすぐ歩いていったとしても、おそらく100㎞以上、人家に突き当たることはありません。 そんなわけで、我が…

梅雨あけ?と穂発芽

やっと雨があがりました。きょうからニイニイゼミの合唱に「ジー」という野太い高周波のエゾゼミが加わりました。ルリボシカミキリもいっせいに羽化。足を広げたユーモラスな格好でアチコチを飛びまわっています。 エノキやサクラの薪を温存するので、家人に…