このところ山の天気はめまぐるしく変わっています。さっきまで晴れていたかと思うと、雨が音を立てて突然やってきて、通り過ぎると、またカッキリと晴れ。空気が澄んで、ガビチョウがさえずり、なんだか南の島のようだったり……。
↑トラクターを修理していたら、雨が通り過ぎて行きました。そしてその後には、きれいな虹が。写真だとうっすらとしか写っていませんが、かなりはっきり色のついた虹でした。最近なんだか虹を見る機会が増えているような気がします。
梅雨の晴れ間の雑木林では、チョウたちが続々と羽化しています。少し前にはゴマダラチョウがエノキのこずえを舞いだし、きょう、初めて羽化したてのテングチョウとヒオドシチョウを見ました。
写真はクヌギを食樹とするウラナミアカシジミ。きのうから飛び始めました。この種のゼフィルスはたとえクヌギの木があっても人の手が入っていない天然林には少なく、薪炭林として人が植栽し、管理しているクヌギやコナラに多く発生します。薪や刈り敷き用に強剪定した台木のひこばえを特に好むのです。人の農的な暮らしのリズムに、チョウがその生態を順応させている……原子力や化石燃料によらない再生可能なエネルギーは人だけでなく、実は虫たちも切望しているのです。