Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


外国製の蛇口のいい加減修理と洗面台

「いつの日か家を建てることがあったら、この蛇口を使おう!」と決めていた、お気に入りのデザインの蛇口があったのでした。約20年前、念願叶い、家を建てることになり、その蛇口を使って洗面台を製作。

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ところがその蛇口がこのところ不調で、水が止まらなくなってしまったのでした。
この蛇口はかなり前にアメリカに行ったときに向こうのホームセンターで買ったものなので規格が日本のものと異なり、しかもアメリカの場合はこの部分の規格がいろいろあるようなのです。ネット上で探したのだけれど純正部品が見つからず困っていたのでした。でもまあ、壊れてしまったのは水の方だけで、お湯の方はとりあえず使えるので、水の元栓を締めてしまうことでどうにか使っていたのでした。

ところが最近になって、水側の元栓を締めておいても、お湯を使うと水側の蛇口基部から水漏れが起こってしまうようになり、さすがにこれには困り果て、合いそうなものをいくつか米国の通販ショップから取り寄せてみたのでした。

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⇧写真の右の部品が壊れてしまった部品。セラミックバルブカートリッヂと呼ばれる部品で、真ちゅうのケース部分が腐食し欠けてしまっていました。
左のふたつはもしかしたら使えるかも?と、アメリカから取り寄せた違うメーカーのカートリッヂ。フォーセットにハマる部分のネジサイズは同じだったのですが、台座が少し小さく、またハンドルがハマる部分のセレーションもかなり小さくそのままでは流用できないことが判明。ハンドルを固定するためのネジのサイズも異なっていました。

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⇧こんな感じでカートリッヂはフォーセットにハマっています(こちらはお湯側)。

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⇧台座の大きさの違いは、太く大きなOリングを抱き合わせることで、どうにかこの部分からの漏れは止めることができるようでした。

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⇧ハンドル取り付けネジのサイズはインチなのでインチ用のダイスでネジを切り、合うボルトを作ってしまうことにしました。お湯側が壊れたときのためにサイズを記しておくと、KOHLERのウォーターカートリッヂの取り付けボルトはインチ規格で、流用したのはミリ規格のM4ボルトにインチ用のピッチ32のダイスで雄ネジを切ったボルトでピッタリでした。

そして問題は、セレーションのサイズの違い。流用するKOHLERのウォーターカートリッヂの方がかなり小さいのです。
ところでKOHLERのカートリッヂには、違うサイズのセレーションに合わせた樹脂製のカラーが付属しています。残念ながらこのカラーも、わが家の蛇口の純正カートリッヂ(のセレーション)には合わなかったのですが、このカラーを下の写真のように割り、その破片をスペーサーとしてKOHLERのセレーションに瞬間接着剤で仮止めし、その状態で強引に押し込むことでどうにかいまは使えています。

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⇧隙間にエポキシ接着剤を流し込もうかとも思ったのですが、それだと外せなくなる可能性もあり、とりあえずはそこまでやらなくても、KOHLERのカラーの破片をスペーサーとして貼り、強引に押し込むことでハンドルは操作できるようになったのでした。

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⇧ようやく復活した洗面台。とはいえ、20年もたつのにまだ未完成で、左側の物入れはまだできていないし、シンク下のゴミ箱も将来的にはペダル開閉式を考えています(いつになることやら)。

ところでこの洗面台、ワークトップはウッド。いまでこそ木製のワークトップもときどき見かけますが、当時は水まわりを木で作ったりしたらすぐに腐ってしまう、と言われたものでした。そこで念のため、POR15という水の遮断性の高い塗料をニスのような感じで上塗りしたのですが、20年間、ほぼ毎日使っているのですがとりあえず木でも問題なしです。POR15ではなく、天ぷら廃油によるオイルフィニッシュでもOKだったかも。

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システムキッチンもそうですが、水まわりを市販の出来あいのもので揃えると大変高価。でも、木だったら素人にも作りやすいし、木で作っても全然問題ありませんでした(昔は風呂桶なんかも木だったわけだし)。しかも、こうした機能部分は生活しながら自分で使いやすいように作ると便利だし、作っていてもとても楽しかったりします。

ところで上のワークトップですが、4枚のツーバイエイト(2✕8材)を重ねて作ったかのように見えますが、実は材をケチって、下の二枚は突板仕様。

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⇧丸鋸で薄くスライスして、側面だけを枠につけただけで、実際にはツーバイエイトは2枚しか使っていなかったりします。
また、洗面台の引き出しは、デンタルリンスのボトルやブラシやハサミ、チューブなどが縦に収納できる深い引き出しが便利で、深い引き出しには引き出し用の金属製のスライドレールを使うと重くてもスムーズに引き出すことができて便利だったりします。当時はこうした材料は日本では手に入れにくく、アメリカに行ったときに持って帰っていたりしたのですが、最近はamazonでも手に入り、ポチると翌日には届いてしまったりするようです。

下の引き出しは、底の部分に車輪を付け、床を転がる方式。この方式は便利でわが家では古新聞入れとか色々な引き出し(の最下部)に使っています。

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⇧バケツが入れられると便利かなぁ、と思って20年前に作ったのですが、いまは湿布薬が入っていました。

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⇧車輪には、戸車を使っています。普通のキャスターよりも安いし、埋め込む分、木を彫り込む必要がありますが、その分小さなスペースに大径の車輪を仕込むことができて動きがスムーズだったりします。


かなりいい加減なやりかただけどとりあえず、水漏れも直ったし、朝、気持ちよく、井戸水で顔を洗える日々が復活したのでした。……なんて思っていたらその翌朝、今度は井戸のポンプが止まらなくなる、というトラブル発生。というわけで修理人生、爆走中。ホントは修理ではなくて、新しく作ってみたいものがたくさんあるんだけどなぁ……。