フリーメイソンには興味がないけれど、フリーなメイソンリー、ストーブにはとても興味があります。
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http://www.inspirationgreen.com/masonry-wood-cookstoves.html
上のURLのサイトは、ロケットストーブの本の訳者でもあり、「私はストーブだ!in広島」の首謀者でもある、石岡さんから教えてもらったサイト。
そしてこのサイトが素晴らしいのです。メイソンリー(石積みタイプ)であれば、自由な発想のもと、セルフビルドすることで費用も抑えてフリーに近い感覚で組み上げることができます。
フリーメーソンと言う組織も、元々の出発点は「石積み職人たちの組合」だったと言われています。まあ、それはどうでもいいけど、石組みや石積みは奥が深く、芸術的で哲学的な作業であるようにも思います。
薪を燃料とするメイソンリーなクッキングストーブ、いろいろと夢が広がりますね。レンガですべてを作ろとするとお金がかかりそうだけれど、土や自然石、石灰やセメント、それにコンクリートブロックやコンクリートガラなんかをうまく使いながら、もう少し有機的なデザインのものが作れないだろうか……なんて考えていると妄想はどんどん広がってしまいます。
↑これは穂高養生園のロケットマスヒーター。この美しい曲線、素晴らしよなぁ。
仲間が集まり、自作ストーブについて夢を語り合うのに絶好のイベントがこの秋、広島であります。
「私はストーブだ!in広島」の第二回目が早くも今年の秋に行われるとのことです。前回はゲストを呼んでの公演との併催で少し盛りだくさんすぎた?こともあってか、今回はキャンプインにより実際にストーブを使いながら、参加者でじっくり情報交換をしようとのことです。素敵な時間になりそうですね。
↑↓チラシはクリックすると少し大きくなります。
ところで……自作ストーブを初めとした適正技術のイベントに「私はストーブだ!」というちょっと過激で風変わりな名前をつけられているのですが、名付けの親である韓国のキム・ソンウォン(Seongwon Kim)さんにより、なぜ「私はストーブだ!」なのか? そのいわれが公開され、それがまた素晴らしいのでここで紹介させていただきます。
ひとつには、「私が(薪)ストーブである」ということは、つまり、電気や電力会社から自立した存在である、ということ。
ふたつ目は、「私は(輻射熱に優れた)ストーブである」ということでもあり、周囲の人たちを温めることができる存在であるということ。
そして三つ目は、「私はストーブ(=適正技術)である」ということは、私自身が「技術そのもの」であるということ。
特に三つ目については、お金が最優位になってしまっている現在の社会構造ではあるけれど、でも実は、素晴らしいのは人が生み出す作業や技術であって、お金やモノではない。現在の社会構造の中にあって失われてしまいつつある「適正技術」を取り戻し、「適正技術を抱きしめなおす」ということだそうです。
素晴らしいでしょ! 「私はストーブだ!」というネーミング、このちょっと変わった名前がますます、好きになってしまったのでした。