Facebookの「I Fucking Love Rocket Stoves」というサイトで見つけたのですが、このイラストのロケットマスヒーター、かなり画期的ではないでしょうか?
©I Fucking Love Rocket Stoves
ロケットストーブの改造遊びをしたことのある人はわかると思うのですが、吸気を薪の下あたりから入れてしまうと、火は上に燃えてしまうので、逆流してしまいます。
↑奥(セットされているフタ)は小さなスライドバルブを付けてみたところ。でも、これだと逆流しやすくなってしまいます。
一方、手前のようにパイプで延長してあげれば逆流しなくなり、吸入空気を過熱することもできるけれども、これだと二次燃焼用になってしまいます。
ちなみに、一斗缶との間に巻いてあるバンテージは、エキゾースト遮熱ラップと呼ばれるレーシングエンジン用のアイテムで、これをエキゾーストマニホールドに巻くことでエンジンの出力が上がる(燃焼温度をあげ燃焼効率をあげる)というもの。キッチンロケットでもこの部分での放熱を少なくしてあげると、引きが良くなるようでした。
そんなわけで、これまでのロケットストーブでは薪の焚口側、上方から吸気を入れる必要があるのだけれど、上のイラストのように薪の焚口をこんな風に底の抜けたペール缶のようなもので囲ってしまえば、エアインテークを任意の位置や大きさに調整することが可能で、シャッターを付けることで、吸気の量を調整可能になるのでは?
つまり、これまでのロケットストーブでは薪の加減でしか火力の調整ができない、という短所があったのですが、これだったら、ガンガンに燃やしたりチロチロ燃やしたりを吸入空気量で調整が可能なように思われます。
ただ、上記のイラストの場合、エアインテークをどうしてあの位置にセットしているのかなど、分からないこともあって、焚口のフタに底の抜けたペール缶を使った場合、ペール缶部分にシャッターを付けてしまう方が簡単だし、あるいは吸気をあらかじめ加熱しておきたいということであれば、ヒートチャンバー側から入れたほうが良さそうにも思えます……。
そういえば、韓国「私はストーブだ!」の会場にあったロケットストーブは吸気を室外から入れていました。薪の上に切断されたプロパンボンベの上部がフタとして乗っていて、意匠的にも美しいものでした。
詳しくはこちらを。
というわけでこれは、キッチンロケットにも応用できるアイデアなのではないかと思ったわけです。あー、でも、もうすでにやっている人もいるかもなぁ。