↑定番、栗鹿の子。今年も、親指の爪が痛くなるほど栗が落ちてきたのでした。ありがたや。
↑安いアイスだけど、アイスに栗の甘煮、クッキー、それにほおずき、がとても合います。白州では、栗の実が落ちる頃、ようやく食用ほおずきの実が熟します。
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この先、虫が嫌いな人はちょっと注意が必要です。
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↑美味しかったかどうかはちょっと微妙だけど、キンモクセイの香り、と称する人の多いタガメ(の焼酎漬け)。確かに合成香料のようなちょっと危なげな臭い、じゃなかった香りでした。ナンプラー漬けもいただきました。林さん、ありがとうございます。ちなににタガメはカメムシの仲間で、日本では絶滅危惧種でもあります(写真のものは日本産ではなく台湾産とのこと、念のため)。
↑娘が作る料理の定番化しつつある南インドのベジカレー&フィッシュカレー。ベジカレーにはマンゴのピクルー、フィッシュカレーにはクベバとかいう大粒のサンショの実のような香辛料が入り、それらが決め手とか? この中にはタガメは入っていません、念のため。
↑紅葉し始めたコリアンダーリーフ&花がたっぷり入った黒米&ドライカレー。この中にもタガメは入っていませんが、少し似た香りがします。
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この先は、さらに注意が必要かも?
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↑キイロスズメバチのバター&醤油炒めライス。
炒めるのに順番があって、まず最初はマユの中にいた色の付いた成虫(たぶん女王)、その後、色がまだ白い、けれどももう形は成虫と同じ蛹、次に、前蛹(ぜんよう=脱糞してマユの中にいる白い幼虫)、わたを抜いた幼虫、そしてご飯の順。写真はご飯を入れる前の状態。あっ、炒める前に一度湯通しして、ゴミを取り除いています。
これまでキイロやオオスズメバチの幼虫はヘボ(クロスズメバチ)と比べると味が劣る、と言われてきました。でも、ちょっと手間はかけると(もしかしたらヘボよりさらに)美味しく食べることができます。
で、その方法はというと、まずは巣から出すときに選別します。これが重要。
↑そのまま食べられて一番おいしいのは、写真の白い蛹。ソフトシェルクラブのような感じです。ちょっと可哀想だけど駆除だけして食べてあげないというのはもっと可哀想かも? それに駆除に殺虫剤を使うなんて卑怯だし、アドレナリンを最大限分泌させながら、刺される恐怖と闘いながら薬など使わずに対峙しなければいけません!
羽化したての成虫と前蛹(ぜんよう)もそのまま美味しくいただくことができます。マユの中にいる幼虫や蛹、それに羽化したての成虫(←これらはすでに蛹化の準備段階ですでに脱糞ずみ)とは違って、ちょっと手を加えなければいけないのは、内蔵にまだ未消化物が残っている成長盛りの幼虫たちです。これらの幼虫たちのはらわたをとってあげると、より美味しくいただくことができます。
↑量を消化しないといけないので手間はかかるけど、個々の作業自体は簡単。お腹に(お尻に近いあたりがベター)に新品のカッターの刃でスッと切れ目を入れ、楊枝などで引っ掛けるようにしてはらわたを取り出します。写真の左がキイロスズメバチの幼虫のはらわた(内臓)。かなりしっかりしていて、カッターでお腹を切るときに傷つけなければ、全体に剛性があって比較的簡単に取り除くことができます(なんとなくイカのわたのような感じ)。これを取り除いた後の幼虫たちで作るバター醤油ライスは絶品。
スズメバチを初めとした成虫のお腹のくびれたハチ類は、たんぱく質を成虫自身で分解させることができず、肉団子を作って巣には運び、幼虫の消化器を使って分解してもらい、幼虫からエサ(甘露)をもらっているといいます。そのシステムにより、(羽根の大きさに比べて)大きな体なのに、弾丸のようなスピードで飛ぶことが可能になっていると言われています。そしてその幼虫が消化した甘露を分泌する器官は内臓とは別のところにあるような? 甘露には特別なアミノ酸が含まれていて、マラソンランナーの高橋尚子もそれを愛用していたとか?
↑お口直しに最後はちょっとキレイな映像を。
かみさんの誕生日に娘が作ったケーキ。庭や畑にあるものが中心。ボリジの花とミントの若葉のコントラストが美しかった。甘さ控えめで、完熟ブルーベリーや自家製オレンジピールの美味しさが引き立つケーキでした。