朝の気温は摂氏1度。気温は低いのですが、景色は目が覚めるほどに美しい。きょうの八ヶ岳も見事な姿で、自然は厳しいところほど、その姿は美しい……という言葉を実感させる景観でした。
畑を耕し、肥料を施して……、ヒトが作物を作る、ということまで含めて、生態系のバランスに組み込んだ暮らし方ができないものか? そのためには、畑の中に木が生えたいたりした方がいいのでは? その方が生きものたちは多様性を維持しやすく生態系のバランスを保ちやすいのではないか……と勝手に思いこみ、畑の中に木を植えてみたりしていたのですが、しかしやっぱりどうにも使いにくい……、時間は限られているから効率を無視するとその分、生活の自給率は下がってしまう……、ヒトが作物を作るということを生態系のバランスに含めるということにも矛盾するような気もする……と都合よく解釈して畑の中の木を畑の淵に移植し始めたのでした。
まずはともかく、根の周囲をひたすら掘ります。溝の中に入って掘るわけですが、こうしたときは、ズボンの裾を長靴の中にいれず、外に出しておいたほうが正解です。(7枚こはぜの)地下たび&(藍染めの)きゃはんが一番いいのだけれど。
根っこが出てきたら、太枝切りやのこぎりで切りながら掘り進めます。根が出てくるたびに根鉢のサイズに合わせて根を切っておかないと、スコップが根に当たるたびに土が落ちてしまい、きれいな根鉢を作ることができません。本当は、1年くらい前に根まわし(根鉢のサイズに根を切っておくこと)をして、根鉢を作ってから移植するのが理想的なのですが……。
ある程度の深さになったら太い根を1〜2本残しておいて、それ以外を切り進めながら、スコップを刺すように使って木の真下近くまで掘り進めます。根鉢の形に底部をえぐることができたら、最後に残しておいた太い根を切ると植木は倒れます。
専門店や大きめのホームセンターに行くと造園用スコップと呼ばれるちょっと高価なスコップ(6000円くらい)が売られていて、これ、オススメです。先端に焼きが入っているので、根切りを行うときにはハンドグラインダーで研いでやると刃がつくのです。
移植先にはあらかじめ、少し深めに植え穴を掘っておきます。とりあえず、少し深植えな感じで根鉢をセットします。植物の多くは深植えを嫌うのですが、とりあえず少し深植え気味にし、その後、根の周囲に土を入れては木を左右に倒し、高さを調整していきます。こうすると根も押しつぶされずに広がります。
その後、植穴の周囲に土手を作り、その中に、水と土を入れ、土を崩しながらたっぷり水を入れ根と土を密着させていきます。根鉢に水を使って泥水を大量に投入することで根を密着させる方法で、この方法を「水ぎめ」といいます。
この時期、季節風が強いので、埋め戻しが終わったら、支柱を立てておきます。今回、移植したのはプルーンの木で枝と支柱がこすれるとキズがつきやすいので、支柱との間にススキの茎をたっぷり入れ、クッションとしてみました。ウメやモモ、スモモなどもちょっとこすれるその部分が傷みやすいので、本来はコモなどでクッションを入れます。
葉からの蒸散を防ぐために、最後に強めの剪定を行い、完成。最初に枝を切り詰めてから移植する方法もありますが、それだと移植の途中で枝が折れたり切らなければいけなくなったとき、樹形が乱れてしまうので、移植後がオススメです。また、プルーンは花芽と葉芽が別々で、枝先だけでなく、枝の元の方にも花芽がつくので、この時期に枝先を切り詰めることができます。
そしてきょうは、福島原発告訴の日でもありました。NHKでも、ニュースとして伝えたようですが、なんだかさりげなく流した感じ。
1万人以上の人がひとつの事件に関して告訴を行うなどということは、これまでになかったこと。しかしそういう方向からの報道はありませんでした。記者会見を開き各地区から代表して陳述書も読み上げたはずなのですが、それらも一切、報道されませんでした。
二度とこうした事故を起こさないためにも、そしてそのための検証のための証拠保全のためにも、検察はどうにかせめて起訴ぐらいして欲しい。
多くの人がこの悲惨で膨大な被害の中で、悩みに悩んで書いた膨大な量の陳述書を読んでも、もしも裁判所は不起訴という判断を下すのだとしたら、この国の司法は完全に終わっている、三権分立は保たれていないと判断せざるを得ず、それに向けたなんらかの動きをする必要があるように思います。