Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


いくつか気になるニュースがありました……。


 クリタケが最盛期を迎えるというのに、いくつか気になるニュースが入ってきました。鳴沢村(山梨県)のショウゲンジシロナメツムタケセシウムの基準値を超えてしまい、その周辺地域、富士山麓のきのこを急遽測定したところ、富士吉田のアカモミタケ(150ベクレル/kg)、チャナメツムタケ(150)、カヤタケ(140)、キヌメリカサ(340)、それに河口湖のシロナメツムタケ(160)もセシウムの基準値を超えてしまったとのこと。
 きのこによる放射性物質の凝縮は、朽木をエサとする腐朽菌よりも、樹木の根と共生している菌根菌(たいていの場合、雨水がたまりやすい湿った地面から発生)の方が凝縮されやすいと言われています。今回の結果もその傾向があるようです。まれに原木栽培や菌床栽培のシイタケからも検出されますが、原木や菌床がどこのものかも含めて公開して欲しいものです。
 ところで、今回山梨県が発表した数値はセシウム134と137の合計値で、その割合が気になるところなのですが、それは公表されていません。なぜか今頃、ヨウ素が不検出であることをひとつひとつ発表していますが、いま山梨で半減期8日のヨウ素が出ることはありえないこと。
 なぜセシウムの割合が気になるのか?というと、1996年にやはりこの地域のきのこの放射線量を調べたデータというのがあって、それを見るとこの時点でセシウムの濃度が案外高いのです。
 たとえば1996年、富士山5合目で収穫されたというショウゲンジセシウム137の値は489ベクレル/kg。1合目のアカモミタケは108ベクレル。他にもカノシタ332ベクレル、キシメジ333ベクレルなどという数値が記録されていたりします。これらの数値はいずれもセシウム137で、セシウム134はそれぞれ測定時の検出限界以下です。
 山梨県の担当部署に問い合わせしたところ、割合は発表していないのでここで公開はできないけれども厚生労働省には細かなデータを送っているのでそちらで知ることができるかもしれません、とのことでした。そこで厚生労働省に問い合わせしたところ、林野庁にまわされて、そこでデータを仕入れることができました。
 今回(2012年の10月に)富士吉田で採取されたアカモミタケの測定値は、(セシウム134)39.8ベクレル/kg+(セシウム137)108ベクレル/kg=150ベクレル/kg(以下表記順序と単位同じ)
同カヤタケは48.8+89.6=140
同キヌメリガサ 97.9+246=340
同チャナメツムタケ 56.4+91.4=150
河口湖町シロナメツムタケ 54.8+104=160
 また、河口湖町産のクリタケも測定していて、8.51+27.6=36ベクレル/kgとのことでした。セシウム134の半減期は約2年ですから、やはり今回、富士山麓のきのこから検出されたセシウムは、福島由来である可能性が高いことになります。
 また、林野庁の担当者は、杉山英男他による1996年の測定結果のことを知っていて、以前から高かった可能性はあるが、測定したきのこの水分量によって(重量・容積比が)大きく異なる可能性がある、また、残念ながら国では311前にこの地域のきのこについて検査したデータはない、とのことでした。


 もうひとつ、気になったのは、10月23日に放送されたという福島テレビのニュース。下の映像の2分過ぎからなのですが……。

 福島第一の1号機で、今年の4月頃からクリプトンの値が上昇したり下降したりしているので、窒素を圧力抑制室に充填し、爆発のリスクを抑える、とのこと。東電によると「いまのところ臨界や爆発の恐れはない」としていますが、クリプトンの値が上昇したり下降したりしているということは、少なくとも、制御できないところで核分裂反応が起こってしまっているということ。
 さらにここで言う爆発はこれまでのような建屋の爆発ではなく、圧力容器あるいは格納容器の爆発であり、1号機は中性子による脆化が最も進んでいる原子炉でもあり、もしも圧力容器や格納容器が爆発してしまったら、今度こそ首都圏放棄が現実のものになってしまう、というくらいに深刻なニュースのはずなのに、なぜか地方ニュースの真ん中あたりでさりげなく報道されています。メディアはこうして、深刻な事故を故意に風化させてしまっているのではないか?とさえ思えます。NHKなどはこのニュースをどんな風に伝えたのだろうか?

■追記:ウラン核分裂を起こした際には、キセノン(ゼノン)135のような半減期が9時間程度と比較的短くて検出が容易な放射性元素もでるはずで、それが検出されていないということは、いまもどこかで核分裂が起こっているというのではなく、311直後のメルトダウン時に発生したクリプトンがサクセッションチャンバー内のどこかに貯まっていてそれが圧力容器内に流動した可能性が高いのではないか?というご指摘をいただきました。確かにその可能性が高いように思います。ご指摘、ありがとうございました。