コスモスが咲き乱れ、その間を少しせわしない感じでヒメアカタテハが飛んでいます。白州はすっかり秋。林の中にマイタケを見つけ、夢中で収穫していたら、こんなそで口になっていました。
ヘクソカズラだとか、オオイヌノフグリだとか、植物の和名には不名誉なものが多いけれど、ヤブジラミというのはなんとも、可哀想。でも、極めつけは、ママコノシリヌグイだろうか?……。
今年は、菌打ち、どうしようかなぁ……。北杜市でもハナイグチ(ジゴボウ)などの野生のキノコから放射性物質が検出され始めました(暫定基準値以下ではありますが)。まさか、手間ヒマかけた原木栽培のマイタケよりも、菌床栽培の方が安心……なんて時代が来ようとは! マイタケ用に玉切りしたコナラを煮出した液で染めるマイタケ用原木による染色、娘が楽しみにしていたのに……。
でも、福島で農的な暮らしをしてきた人のことを考えると、こんなことで悩んでいるだけでも申しわけないような気がしてきます。
しかしそれにして……、原子力発電所は、たかだか電気を作る発電所のひとつ。塩化ビニールの廃材がたくさん出たからって、それを燃やして発電しようなどと考える人はいない。たかだか発電所なのに、発電なんて他にもいくらでも方法があるのに、しかも電気は足りているらしいのに、その上でこんな事故が起こってしまったというのに、電気を発電するくらいのことにこんな危険を冒す必要があると考えてしまう人がいる、ということがとても不思議。
安心して生きていくことができれば、電気がなくて暗くても、暗ければ暗いなりにそれを楽しみに変えていく方法はたくさんあるのに……。月見ダンゴの奥のお月さまがそう言って笑っているようにも見えました。きょうの月はなんだか、とっても優しく感じられます。