Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


200円で作れる?蜂球捕獲器とアジャスタブル巣門

なんだかこのところ、ハチの話ばかりでゴメンナサイ!
でも、こりずに今回もまた、ミツバチの話です。ゴメン。

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ミツバチは巣分かれする際、こども(新女王)ではなく、親(母女王)がこどもに巣を託して家を出ます。「心優しい思いやりある行為」と受け取ることもできますが、「理にかなっている」との見方もできます。
ところで、今年の春、巣分かれした女王バチ(母女王であることが多い)が新しく作った巣で再び新女王バチを生み、仲間を連れて再び自分が巣からでていくことを孫分蜂といいます。分蜂する女王についていく働き蜂と巣に残る働き蜂はどうやってわかれるのか、気になるところですが、研究が進んでいると言われるミツバチでも、まだ分かっていないことが実はたくさんあったりします。

そしてなぜか、今年は孫分蜂が盛んで、このところは、分蜂したハチの捕獲と巣箱づくりに追われていました。

ハチを極力傷つけず、うまく優しく捕獲し、巣箱に誘導することができると、その群れは人に慣れた優しい群れになるのですが、捕獲に手間取り手荒なことをするはめになったり、あるいはハチをなにかのアクシデントでつぶしてしまったりすると、その群れは攻撃的な群れになる感じがします。
ハチはある種の記憶力が非常によくて、ヒトの個体の同定とそのヒトがどんなことをしたかをしっかり覚えているみたいなんだよなぁ。

 

というわけで、「ていねいに優しくハチたちをつかまえ、巣箱に誘導するにはどうしたらいいか?」がもっかの課題で、朝から晩まで、起きている間だけでなく寝ているときの夢の中でまで、そのことを考えているという日々が続いていたのでした(バレーボールをしていて私が打ったサーブはもの凄い変化球になりだれもレシーブできないのだけれど、それが実はボールではなく蜂球だということに相手チームはまだ気が付かない、というヘンテコリンな夢をみました)。


そんなわけで(ダイヤモンドヤスリを買いに)100円ショップに行ったときも、ところかまわずあたりをキョロキョロ。あとから考えるとまるで不審者だったろうなぁ。さらには、商品棚とひとり向かい合いながら独り言をブツブツつぶやくヤバいオッサンになっていました(話は違うけど、100円ショップのダイヤモンドヤスリ、あれ、農具などの刃物研ぎに凄くいいですよ)。

ところで蜂球ですが、我が家の場合、すぐ近くに大きなエノキの木があって、蜂球はそのエノキの幹にできます。表面がザラザラな上、凸凹した太枝なので、これまで使っていた志賀昆虫の折りたたみ捕虫網では取りこぼしが多かったのでした。

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⇧分蜂群の第一集合場所にできた蜂球。まさにバレーボール大なのです。

 

で、蜂球ができている枝の曲面にネットの縁をどうやって密着させ、取りこぼし少なくハチをネットの中に取り込むか、それが課題なのでした。 

柔軟性があって、しかもある程度コシがあり、ハチを傷つけにくいもの。素材としてはシリコンあたりが良さそうだなぁ、と以前から思っていたのですが、まさにピッタリなものを100円ショップで見つけました。
そしてそれに組み合わせるネットも。
⇩これらがそれ。

f:id:musikusanouen:20180623222815j:plain⇧シリコン製の洗濯物用バスケットと、背高タイプの扇風機を仕舞っておくときの不織布でできたカバー。いずれも100円(正確には108円)。

洗濯物用のシリコンバスケットは底を切り抜いて使用します(「カエシ」の役もするので底は小さめに切り抜いたほうがいいことがあとで判明)。扇風機のカバーの下から3分の2くらいの位置に、ヒモを上の写真のようにセットします。

不織布のネットに、底を抜いたバスケットを、こんな感じにセットします。

f:id:musikusanouen:20180623222822j:plain⇧水色のヒモは本来は扇風機にカバーを固定するためのもので、ちょうど都合のいい位置に付いていました。

そして、こんな風にして使います。

f:id:musikusanouen:20180623222826j:plain⇧ずっしりと重いくらい。すでにほとんどのハチが、ネットの底に落ちています。女王様さえしっかり捕獲できれば、少しくらいは取りこぼしが合っても問題ないのだけれど(取りこぼしがあって、その一部が元巣に戻ることで、そのハチが次の分蜂のときも同じ第一集合場所に誘導してくれる、という説もあります)。

捕まえたら、こんな感じでネットをセットします。この時点では、不織布に取り付けた白いヒモは絞ったままの状態で、巣箱を上にセットしてからヒモを緩めて開放します。すると、ハチたちはスルスルと上の巣箱に登っていってくれるのです。

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⇩ネットの上に箱をセットし、ネット内でハチの上昇を阻んでいたヒモを解いているところ。

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⇧箱の下にネットをセットできたので、真ん中のヒモをほどいてあげます。すると、かなり素直に巣箱に吸い込まれていくのでした。でもスキマがあるとそこから一部のハチが外に出てしまい、中に入れなくなり混乱するのでした。


そんなわけで捕獲器を少し改良。

スキマができないように、巣箱の底のサイズに合わせて、四角い台を作ってみました。f:id:musikusanouen:20180623222842j:plain
そしてこれがかなりいい感じ。
こんな感じでセットします。

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箱を載せるとこんな感じ。

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⇧ひっぱるヒモの部分にも赤いテープを貼り、あわてて違うヒモを引っ張ってしまわないように改良。
おかげで、手際よく取り残しも少なく捕まえることができるようになったのです、が、ニホンミツバチの世界はなんとも奥深くて、スピーディーに作業ができればそれでいいのか? というとどうもそういうことでもないようなのです。
蜂球をネットに落としたあと、すぐに巣箱に移動させず、数時間のインターバルを置いてから巣箱に入れたほうがいい、という説もあって、そうしないと移動場所のリセットができず、最初にみんなで決めた移動場所(←これがまた面白いところなのだけれど長くなるのでまた別の機会に)に移動してしまうことが多いとのこと。


このところの成績は、2勝2敗1分け。うまく定住してくれたのが2群で、翌日までに逃げられてしまったのが2群。そして箱に取り込んだにもかかわらず、どうも元いた巣に戻ってしまった(と思われる)群れが1群。

大切なのは蜂球の中に「女王バチがいる」ということと、取り込んだ巣箱を「気に入ってくれる」ということのようでした。

とはいえ、いつ女王が蜂球に加わったのか?を見極めるのは初心者の私には難しく、一斉に飛び立たれては大変! とついつい早めに取り込んでしまうのでした(蜂球の外側の温度で見極めるという方法もあるそうで、次回は赤外線温度計でやってみようと思っています)。

取り込んだ後は、巣門の高さを3.8ミリに調整し、しばらく女王バチを閉じ込めます。この高さだと、働き蜂は出れるけれども、体の大きな女王バチは出れない、のです。ただ、このサイズだと働き蜂よりもサイズの大きなオスバチも巣門を通ることができず、同じオスとしはちょっと可愛そうに思えてしまって(オスが邪魔で働き蜂たちも迷惑そうなので)、ぎりぎりオスバチも通ることのできるサイズに調整したりもしました。
それが失敗だったのか、和蜂なのに巣門の表示を英語で書いてしまったのがいけなかったのか、この群れは翌朝までにいなくなってしまっていました。

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⇧顔が真っ黒なのがオスバチ。働き蜂たちは通れるけれども、3.8ミリだと雄は通れないようで、顔だけ出して「出してくれ~」と必死に訴えるのでした。

しかしそれにしても、飼ってみないと分からないことはたくさんあるものです。オスも分蜂する群の中に混ざっていて一緒に出ていくなんて、思いもよりませんでした。どうやって決まるのかなぁ、出ていく人と残る人。

それともうひとつ。雨が降ったり夜露が降りたりすると、木が膨張して巣門の高さが高くなってしまうという話もあって、上下ともに金属でできている調整式巣門も作ってみました。

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準備万端、次は良さそう! と思って待ち構えているのですが、そう思える頃には孫分蜂シーズンも終わりに近づいてしまい、課題は来年まで持ち越しになりそうです。

このところは、ヒマさえあればタイムを株分けし、畑や道のアチラコチラに植えています。「やっとハチから抜け出せた」と家族は思っているのかも知れませんが、クリーピングタイムはミツバチにとっての貴重な蜜源植物なのです。
ヒトはハチをうまくつかまえることができないけれど、ハチたちはヒトの心をしっかりとつかまえなかなか放してはくれません。

 

ニホンミツバチ逃亡か?

朝、起きて、その日に着ようと思っていたチノパンに足を通してみたら、大きなかぎ裂き穴があることが判明。
寝間着であるスエットパンツをもう一度履くのはなんだかモッタイナイ気がして、パンツ一丁でミシンの前に座り、かぎ裂き穴をアイロンテープで仮止めしたあと、ミシンでジグザグステッチをしていたら、なにやらどこからか叫び声が聞こえたのでした。


声の主は、カモミールの収穫で畑に行った娘。
「どうしたぁ~?」って叫び返したら、「エノキに蜂球ができてるよぉ~」とのこと。

とっさに、逃げられた! と思ったのでした。


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孫分蜂したハチの群れを収容した巣箱に、アカリンダニ対策のためのメントールを入れたばかりだったので、その箱のハチたちが逃亡を図った模様。
メントールはアカリンダニ対策として有効なのですが、ニホンミツバチもその強すぎる臭いを嫌うようなのです。
パンツ一丁で階段を降りかけ、こんな格好で行ったらまずい……と、慌ててズボンを履き、霧吹きを持って駆けつけたのでした。
まずは、蜂球に霧吹きで霧を吹きかけます。ハネが濡れてしまうと飛びにくいので、蜂球が逃避するまでの時間を稼げるのです。教えてくれた重田師匠いわく、こんなに濡らしてしまって大丈夫なのだろうか? というくらいに濡らしていいとのこと。蜂球がシットリするほどに霧を吹きかけたあと、捕獲のための作戦を立てることにしました。
まずは、逃げたと思われる箱の内見。
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⇧巣門の入り口に携帯電話をツッコミ箱の中の写真を撮ってみたら、ハチさんたち、ちゃんといるのです。

あれ? と思いつつ、隣の巣箱の巣門を開けてみたら、オスバチが羽化したあとのフタが落ちていたのでした。

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トウヨウミツバチ独特の真ん中に小さな穴の空いたフタが落ちていました。

天井側を撮影して見ると……、
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ハチの数も少なくなっているようで、どうもこの箱の群れが再び孫分蜂したようなのです。右側の少し巣が見えているあたりに王台? 新女王の部屋があるのだろうか?

 

2回目の孫分蜂! これはありがたい、と喜んだのもつかの間、逃去でないとすると巣箱を新たに用意しなければなりません、が、ありません。
サイズは異なるのですが、上原師匠からお借りしていた待ち箱があったので、そこに入居してもらうことにしました。


ところで前回、巣箱の下にネットをセットするのに巣箱を持ち上げなければならずそれが大変だったのでその反省を踏まえ、今回は分蜂群に入ってもらう箱を宙吊りにして下からネットを添える、という作戦で行くことにしました。
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⇧しかし実際に試してみたらこれ、うまくいきませんでした。両サイドを台の肩にかける方法だと、ネットをセットするのに巣箱を持ち上げなければいけないのですが、台と巣箱の間にネットを挟む形になるので巣箱とネットの間にスキマはできなかったのでした。ところが、巣箱を宙吊りにして下からネットを被せると巣箱とネットの間に隙間ができて巣箱の外側にハチたちは集結してしまうのでした。

(このあたり、かなり慌てていたので残念ながら写真はありません)。

仕方ないので、厚手のゴム手袋をした手でハチたちを包み込み、逆さまにした箱に落とすようにして入ってもらいました。
一番大きな塊を入れたら、その中に女王が入っていたのか、周囲を飛びまわっているハチも、最初に蜂球になったエノキの枝に戻っていたハチも10分ほどで巣箱に誘導されていきました。女王バチが集合フェロモンのようなものを出しているのでしょうか?

あらかたのハチが巣箱に入ったところ、巣門に「女王さまゴメン!」(可変巣門すきまプレート)を取付けました。
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⇧どうにか収まってくれた2回めの孫分蜂群。

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スマートフォンで内部を撮ってみたら、こんな感じで天井に止まっていました。

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ということで期せずして、巣箱は4つになりました。
少しすれば継箱もするようだし、巣門や継箱の予備を作って置かなくちゃなぁ。

農作業も佳境に入り、忙しい、じゃなかった、充実した毎日を送っています。

「女王さまゴメン!」の製作と「孫分蜂」

完全に不意をつかれたのでした。
やっとこさユンボのエンジンがかかり、さて明後日のオープンデイの準備(とはいっても主には草刈りですが)を、とちょっと焦っていたところで、なんとなんとの「孫分蜂」。

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⇧気がついたら、巣箱のすぐ上のエノキの太枝にできていたハチ玉。

つい先日、継箱したばかりだし、と安心していたところでのまさかの孫分蜂だったのでした。せっかくの交尾済み母女王様に逃げられては大変、と、必死に取り込みました。
忘れない内にとりあえずの記録のために手順を書いておくことにします。


師匠に電話し、電話であらかたの手順を教えてもらい、念のため、面布と手袋をして作業をはじめました。

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まず最初に用意したのは霧吹き。霧吹きでハチ玉を十分に濡らします。これは、すぐに逃げないための裏技。羽根が濡れていると飛びにくいので、どこに引っ越しするの多数決が早く決まったとしても、ある程度の時間稼ぎができるのだそうです。
その間に、捕虫網と取り込む箱、箱を置く台、ヒモ、などを用意。

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⇧40年くらい使い続けていた志賀昆虫の42口径ネットはこのところのスズメバチとの格闘でそこらじゅう穴だらけだったのでつい先日、ネットの部分だけ新調したばかり。蜂球がネット中に落ちるとずっしり、捕虫網の枠がしなるほどの重さで、古いネットだとそのまま大穴があいて抜けていたかも! 

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⇧1回では取り切れなかったので、網の中のハチが箱の中にあらかた移るのを待って、3回ネットで取り込みました。そこまでしっかり捕虫網で捕獲しなくても、女王と本体が箱の中に入れば、近くに箱をおいておけば入ってくれるのかもしれません。

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⇧こんな感じで底板を外した重箱式巣箱を一斗缶の間に置いて、取り込みました。
42口径のネットだと箱にすっぽり通すことができるので便利でした。
蜂球をネットに落とし、その後すぐにネットを真ん中あたりで縛りハチが出れないようにしてから、底板を外してある巣箱に下から被せるというのが良さそうです。蜂球の入ったネットで巣箱を下から半分くらいまで覆い、ネットと箱の間にスキマができないようにヒモでネットを縛りつけました。
こうすると蜂球から落ちたハチは上に登っていく性質があるので、そのまま箱に入ってくれます。必ずしもヒモでしばって隙間をなくさなくても、入っていく感じでした。

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⇧あらかた入ったら、底板をしてビールケースの上にセット。この状態で、置いておくと近くをブンブン飛びまわっていたハチたちはほとんど中に入ってくれました。

 

強制的に巣箱に取りこんだ場合、その巣箱が気に入らないと逃げてしまうことがあるそうです。
そこで普通は「ハチマイッタ」という(ちょっと不遜な響きの)トラップを巣門に付けます。これは女王さまが他の働き蜂よりも体が大きいことを利用したトラップで、巣門の高さを4ミリ弱にすることで、働き蜂たちはかろうじて出入りできるけれども、女王さまは出れず、数日この状態で女王さまを閉じ込めることで、あきらめてここで巣作りをはじめてもらおう、というもの。

でも、不意打ちだったので「ハチマイッタ」など持っているわけもなく、しかたないのでそこらにあったアルミプレート(サッシの端材)で可変巣門を作ることにしました。

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⇧取り付け穴を長穴にすることで、巣門の高さを調整できるという仕掛け。
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⇧厚さ3.8ミリのシックネスゲージをつくり、それを差し込んだ状態で長穴に挿したナベネジを締め込むことで、3.8ミリの高さで巣門を固定することができるという仕掛けです。名付けて「女王さまゴメン!」。

ちょっときつそうだけど、どうにか働き蜂たちは通り抜けできて、エノキの太枝に残っていた働き蜂たちも「女王さまゴメン!」を通り抜け、箱の中に入ってくれました。

 

夕方になって落ち着いたところで、携帯電話を巣門から差し込み、内部の写真を撮りました。
「はい、チーズ!」
最近の携帯は音声入力でシャッターを切れてとても便利だったりします。

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⇧これは別の箱での写真です。

内部を撮影してみたらこんな感じでした。

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⇧下の黒い針金は二段目の重箱の巣落ち防止針金。一番上の重箱の針金は見えないほどに中にはハチがいることが分かりました。

そしてこちらは、分蜂され、残されたハチたち。もうすでに新しい女王さまはうまれているのか? それともこれから生まれてくるのでしょうか? こちらも予想以上にたくさんのハチがいます。

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⇧上から三段目の巣落ち防止用竹ひごのあたりまでハチがいます。


雄蜂が少なくなっているこの時期に、うまく結婚飛行で交尾できるか? 
孫分蜂は、残された新女王の群れの方に試練が待ち受けています。
さて、この先、どうなるんだろう?

キジとアオダイショウ

周囲はいま、緑一色なのですが、大麦畑だけは別。
ナウシカが青い衣をまとって降り立った野のように金色に輝いているのでした。

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自然の中で暮らしていると、毎日、驚異なできごとの連続だったりします。
きょうも驚きの光景を目にしてしまいました。
キジがアオダイショウの幼蛇を襲い、食べてしまう、という話はときどき耳にします。
でも、今回はちょっとそれとは違いました。
こんなこともある、という生態記録のためにネットにあげておこうと思います。

(でも、この先、かなり刺激的な写真があります。苦手な方は見ないほうがいいと思います)。

 

 

 

 

 

 

畑で作業をしていたら、モズの騒ぐ声。
と共に、木がガサガサ揺れていたのでした。

近づいてみたらなんと……、
巨大なアオダイショウがキジを捕まえていたのでした。

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このアオダイショウはこれまでも何度か目撃していて、手の腕くらいの太さの巨大なのがいる、ということは知っていたのですが、まさかキジを捕らえるとは……。

畑の脇のカエデの林床を縄張りとしているキジがいて、夕方遅くまで作業をしていると、見通しのいいところに出てきて、テリトリー確認のためか「ケン、ボロボロ」(「ケン」は鳴き声で「ボロボロ」は「ほろ打ち」の音)で周囲の縄張りのオスと鳴き交わしをするキジがいたのですが、捕まってしまったのは、そのいつもの顔見知りのキジなのだろうか……。

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⇧よく見ると、キジの胴体のあたりにもヘビが体を巻き付いていたりします。

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しばらく見ていたのですが、硬直状態が続き、ときどきキジが羽根をバタバタさせるくらいで、動きはあまりありませんでした。

仕事もあるので、また少ししたら見に来ようと思い、1時間くらい時間をあけて見に行ったのですが、そのときには影も形もなくなっていました。その後、居そうなところをかなり念入りに探したのですが見つかりませんでした。

ところが、夕方になるといつものところで「ケン、ボロボロ」といつもの通りに鳴き交わしをしているキジがいました。
巣を守るために、巣とは違う方向にアオダイショウをおびき寄せ、わざと巻かれていたのか?
それともヘビに捕まっていたのはいつものキジとは別のキジで、すでにヘビに飲まれてしまったのか?
いろいろ探したのですが、見つかりませんでした。

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⇧ヘビに巻かれていたときのキジ。何を考えていたのだろうか……。

キアシドクガとアゲハモドキ

つい先日まで、ミズキのある林に入ると、カサコソ、カサコソ、風もないのに絶え間なくかすかな音が聞こえていたのでした。
これらはミズキを食樹とするとキアシドクガという蛾の幼虫が、木の上から落とした糞が林床の草や地面に当たる音。とにかく今年は猛烈な数。

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⇧樹高10m以上のミズキがどこも丸坊主。右の木はかすかに花だけが残った状態のミズキ。どうも花は美味しくないらしい……。

キアシドクガの幼虫はなぜか蛹化する際、食樹であるミズキから離れ、人工物を好んで蛹化します。

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⇧廃材置き場の単管パイプには不用意に握れないほどの蛹が付いていました。


そしておとといから(6月1日から)、ついにキアシドクガの羽化がはじまりました。
でもこの蛾、分類学上「ドクガ科」というだけで「キアシドクガ」と命名されてしまったのですが、幼虫も蛹も成虫も毒はもっていません(キアシシロガにして欲しかった)。成虫はどちらかというと、華奢な感じの弱々しさを秘めた蛾で、林の樹冠をヒラヒラ飛ぶ姿は、幽玄な感じさえあります。

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⇧これが羽化直後のキアシドクガ。前足が黄色いのが分かるでしょうか?

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⇧光線の具合によっては、シルバーに輝くパールホワイトの羽根を持った瀟洒な蛾です。


ここのところ発生量の多い年が続いていたのですが、おそらく今年は近年にない大発生。ミズキの大木が丸坊主にされてしまうくらいに大量に発生しています。
白くて目立つ蛾なので、シロヒトリの仲間(特にアメリカシロヒトリ)と間違えられ、かぶれや炎症の濡れ衣を着せられそうだけど、今の時期、何かにかぶれたとしても樹上をヒラヒラ飛ぶこの黄色い足の蛾の可能性はまずないと思います(いつも素手で触っていますが、かぶれたことはありません)。

ところでキアシドクガの大発生でちょっと心配になるのが、アゲハモドキという別の蛾のことなのでした。
アゲハモドキは、キアシドクガと同じく、主にミズキを食樹としています。そのミズキを丸坊主にされてしまうと、アゲハモドキの分の葉っぱがなくなってしまうのではないか?と心配になっていたのでした(アゲハモドキの幼虫は前衛芸術のようで、幼虫もまた素敵だったりします)。
でも、それはどうも取り越し苦労でした。自然の生態系はうまくできています。キアシドクガがミズキを丸坊主にする少し前に、アゲハモドキは蛹になっていたようで(大発生することの少ないアゲハモドキの方が発生サイクルが少し早い)、今年も元気な姿を見せてくれました。

ウマノスズクサという毒草のアルカロイドを蓄え、天敵の鳥から身を護るというジャコウアゲハという蝶がいるのですが、アゲハモドキはそのジャコウアゲハに擬態し、天敵から身を守っている、と言われています。

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⇧この角度からだと、虫好きでも一瞬、ジャコウアゲハの春型(赤紋タイプ)と見間違えるのではないでしょうか? 胴体にまで赤紋があってかなり似ています。

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⇧羽根の動かし方や飛び方もジャコウアゲハオナガアゲハにそっくり。ただし、サイズはかなり小型です。


クサギの花に集まるオナガアゲハ

⇧羽根の動かし方なども、アゲハモドキジャコウアゲハオナガアゲハにそっくり。この動画に移っているのはオナガアゲハで、このときは十数頭が乱舞していました。

ところでウィキペディアによると、「南方系の蝶であるジャコウアゲハが生息しない北海道などにも本種(アゲハモドキ)は生息していることから、(ジャコウアゲハ)への擬態については疑問の声もある」と記載されています。
たしかにこのあたりにもウマノスズクサはなく、ジャコウアゲハもいないのだけれども、その一方、オナガアゲハはたくさんいます。アゲハモドキは、「ジャコウアゲハに擬態したオナガアゲハ」に擬態しているとの見方もできるように思います。それに鳥は「渡り」をするので南方で学習したことを、北に渡ってきても覚えている、という可能性もあるように思います。
さらには、多くの図鑑で「オナガアゲハは毒を持つジャコウアゲハに擬態している」と記載されているのですが、オナガアゲハの食草であるコクサギも、かつては汲み取りトイレのウジ殺しに使われたり、牛馬のシラミ殺しに使われていたりしていて、かなり強いアルカロイドを含んでいるようで、オナガアゲハもそれを蓄積していて、オナガアゲハ自身が鳥が嫌がる毒を持つ蝶である可能性もあるように思うのです。
この種の自己防衛遺伝子は、捕食者である鳥の学習能力に頼るわけだから鳥を殺してしまうほどの毒性ではないはず……、ということで、オナガアゲハをニワトリに食べさせてみてその反応を見たい、とチラッと思ったりもするけど、思うだけで、どちらも可愛くてできずにいるのでした。


耕運機の爪を幸運爪に交換。

「ここまで使い込んだ耕耘爪、初めて見たよ!」と近所の農家の方から呆れられるほどに摩耗し、チビてしまったトラクターの耕耘爪の交換作業をしました。その備忘録です。

 

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はてさて、これ(下の写真)が問題の耕耘爪。
黒くて少し曲がった「ネクタイ」のような形のモノが新品の耕耘爪で、その上下にあるフック船長の「フック」のようなものが、燃える男の赤いトラクター(そんなこと言われてももう誰も知らんよね)にきのうまで付いていた耕耘爪。
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⇧トビや、木まわしや、ログトングを作ろうと思ってここまで使い込んだ、というわけでは(残念ながら)ありません。

ところで、トラクターの耕耘爪は規格統一がされておらず、種類がいくつかあります。コメリで売っている安い耕耘爪(1枚298円税込)が合うといいなぁ、と思いつつもサイズを図ったら、取付部の幅24ミリ、厚み8ミリ、までは合っていたのですが、取り付け端部からボルト穴の端までの距離(下の写真のノギスの位置の寸法)がコメリオリジナルは19ミリ。一方、虫草農園の燃える男の赤いトラクターに付いていた刃は15ミリ前後だったのでした。

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⇧この距離(爪の端から穴の端まで)が付いていたものとコメリの廉価品とは4ミリも異なるのでした。

そんなわけで仕方なしに、ヤンマーのロータリー、RS1300用純正品を購入(正確には純正品と互換性のある社外品を購入)。
そして届いた刃を見て、驚いてしまったのでした。新品はこんな形だったのかぁ、と。

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⇧フック船長のフックとは、まるで別物のように思える形態。

と同時に届いた爪はヤンマーの純正品と互換性のある爪、とのことだったのですが、測ってみたら、端部から穴端までの寸法は19ミリでコメリの格安品と同じ寸法だったので、ここでも驚いてしまいました。
ええー、コリャまずいなぁ、と思いつつ、とりあえず取付部に挿してみたのですが……、4ミリも違うのだから合いません。でも取付部には土やゴミが入っている感じがあったので、マイナスドライバーで掃除してみることに。

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するとどうでしょう! (ボルト穴までの距離)19ミリの耕耘爪でも、ちゃんとに入るではありませんか! 
良かったぁ! ホッとして、なんだか幸せな気持ちになったのでした。 
こんな些細なことでこんなにも幸せな気分にしてくれるなんて、素晴らしい!
さすがは、「幸運爪」。 

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⇧これは結構、ナイスなネーミング。

 

 ところで幸運爪は、ボルトの軸径10ミリ、スパナサイズ17ミリのかなり頑強なボルト&ナットで取り付けられているのでした。その部分にあらかじめ浸透潤滑剤を塗布し、浸透するまで少し時間をおいてから作業を始めたのですが、しかもそれでも2分の1角の普通のラチェットハンドルでは回せないくらいに固着してしまっているものも多く、ラチェットハンドルの柄にパイプを延長して作業を行いました。

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しかしなかには、ねじ切れて折れてしまうものも。
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爪の固定はボルト&ナットで、本体側に六角の溝が切られていてそこにナットがハマり、まわり止めになっている構造なのでボルトが折れても、外すことはできるのですが。
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この部分がスタッドナットだと困るけど、ボルト&ナットによる締結なので、爪がはずれないわけではなく、その点では親切設計と言えそうです。

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⇧こんな感じでボルトが折れても雌ねじ側も外れてくれます。

なぜ、ボルトがネジ切れてしまうのか? 原因はなんとなく分かっています。
コレです。ボルトの首下長さが長すぎて、ボルトのネジ山がナットから出っ張ってしまっているのです(以前の交換の際、汎用の長めの固定ボルトを使ったのではないかと推測)。

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⇧この手のボルト&ナットを外すには、突き出ているボルト軸に浸透潤滑剤をスプレーし、その後、ワイヤーブラシでガシガシやってサビを除去してから作業をするのが定番。しかしこの部分、石などが跳ねて当たるためか、よく見るとネジ山が変形してしまっています。ナットからボルトの軸が突き出てしまっているので、その部分がサビやすく、しかも土や石や草で擦れる部分なので、ネジ山が変形し、雌ねじ部分を通りにくくしてしまっています。クルマの下回りなど錆びやすい部分でもナットからはみ出てしまう長すぎるボルトの使用は要注意です。

で、対策をしてみました。中古品ではあるけれど、軸の短いボルトに変更。

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⇧こうなっていれば、ゆるめる時にネジ切れることはまずありません。

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ちょうどいい長さのボルトが見つからないときには、こんな風にワッシャーを多めに入れて調節するという裏技もあります、が、ロータリーの爪の固定でやると、この部分に草が絡みやすいのであまりオススメではないかなぁ。

閑話休題
トラクターや管理機(小型の耕運機)などの爪の部分に糸巻きのように巻き付いた草たち、これらを取り去る際、「まわし挽きノコ」があるととても便利です。百均でも売っていて、それでも十分。鎌などを使うよりもかなり楽ちんにとれます。

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⇧ノコの背側(ギザギザのない側)を耕運シャフトのキワ、絡んだ草の中に突っ刺し、その後、ノコギリで木材を切断するように外側に向けて切っていきます。この方法だと、ノコ刃とシャフトや爪が接触せずに済むのでまわし挽きノコも傷みません。



ついでにもうひとつ、耕運爪の取り付けナットの角が舐めかかっていて空回りしてしまう場合の対処方法。

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⇧貫通タイプのマイナスドライバーを隙間に打ち込みます。これ、古い車のレストアをやっている人の間ではよくやる方法。なめたナットと六角メガネなどのレンチの間に刺す方法もあります。

耕運爪は取り付け方で耕運の形状を変更することが出来ます。今回は、標準的な平面耕にセットしました。

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追記:
とにかく平らにしたい、という思いばかりが先行してしまい、平面耕しか考えが及ばなかったのですが、「わざと溝を作るこんなやり方もあるよ」と教えていただきました。これでうまく排水路を確保してあげると、稲刈りのときの水切りも効率良さそうです。気が付かなかったなぁ。なるほどねぇ。

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⇧こんな感じで、半分、フックというでもいいのではないか? などとケチくさいことを思いながらも、一応、全部交換しました。

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⇧ある程度緩んでしまえばあとは、こんな感じのアングルアタッチメントがあるとスピードアップがはかれます。

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⇧見違えるような光景。交換前の写真を撮っておくべきだったなぁ。

写真を整理していたら、少し前だけど、爪交換前の写真がでてきたので追加で貼っておきます。

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⇧交換前はこんな感じでした。

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⇧トビや木まわし、ログトング、ティンバージャッキなどがたくさん作れそう。刃物にもいいかも(たくさんあるので欲しい方、さしあげますよ)。

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⇧そして復活した「燃える男の赤いトラクター」天ぷら廃油仕様。
2駆だけど、デフロックが付いているので、畑はもちろん、水を張った田んぼの「代掻き(しろかき)」にも使えます。このくらい古いトラクターだと、10万円以下、うまくすると4~5万円くらいで手に入ります。しかも構造がシンプルなので、素人にも修理もしやすいというメリットもあり、古いディーゼルエンジンなので天ぷら廃油で走らせることも容易、オススメです。
自給的な暮らしは何をやるにもそれぞれに時間がかかる暮らし方で、多くのことに自給的に取り組むには(残念ながら)それぞれの効率を考える必要があって、すでにこの世に存在し廃棄されてしまいがちな中古の機械をうまく上手に使う、ということも、大切というか、重要なことなのかもなぁ、なんていう思いもあります。
うまく機械を使うことで時間が節約できた分、その時間を使って別のことを自給的に行うことができるわけで……。

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⇧公道を走ることもあるので、いちおう(脱税にならないように)2タンクで燃料配管をラジエターの中を通すなどの熱交換器付きに改造してあります。でも、田んぼや畑専用機だったら天ぷら廃油と灯油の混合燃料でOK。
天ぷら廃油仕様への改造に関して詳しくは、こちらを参考にしてください。

musikusanouen.hatenadiary.jp

ユキヤナギとレンギョウの剪定

春一番に花が咲くユキヤナギレンギョウは、花芽の分化が早いので、剪定をする場合、花が終わったらできるだけ早めに切ってあげるのがいい、と言われています。
去年、おととしと剪定ができず大株に生長していたユキヤナギレンギョウの剪定をしました。

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⇧ヒトの背丈ほどにもなってしまったユキヤナギの大株。まずは根本を見ることができるように株立の一部を切り取り、穴をあけます。
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⇧こんな感じで穴が空きました。これでどの枝をどこで切るか見当をつけることができます。

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⇧こうした作業のときに重宝するのがこの手の高枝切り。ロッドによるリモートで竿の先の剪定ばさみを手元で操作することが出来ます。手で握るタイプが多いですが、腕でストロークさせる写真のタイプの方が太い枝を伐ることが出来ます。

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⇧ふと枝切りでザクッと切った後、手ノコで調整します。

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⇧こちらは剪定後のレンギョウ。ヒトの背丈よりも高くなってしまっていて、周囲のワレモコウの日当たりが悪くなり弱ってきていたので、こちらもかなり切り詰めました。



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⇧クズやアケビなどのツル植物が絡みついてしまっている場合は、大鎌(おおかま)が便利。本体の剪定前にまず、絡んでいるツル植物を切り刻みます。

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⇧軽トラの荷台がまるで花器のようになってしまいました。軽トラはいろいろと可能性を秘めています。

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⇧剪定前。
⇩剪定後。

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結局、軽トラの荷台3台分の剪定枝が出ました。
風雨にさらしておくスペースがあれば、細枝や葉は腐葉土になるし、残った枝は焚きつけになります。

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