完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


エネルギー自給自走号に乗って、山口から宮木先生いらっしゃる。

はるばる山口からの旅の途中、宮木先生が我が家に寄ってくれたのでした。

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しかもソーラーパネルを載せた、自給自走の電動軽トラで。


いやぁ、こんな物理の先生と学生時代に出会っていたら、物理のことをもっと好きになっていただろうなぁ。
宮木さんと出会った学生たちは、幸せものです。


これまではネット上でのお付き合いだったのですが、実際にお会いしてみたらモノ凄いパワフルな熱血漢!

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⇧竹炭で作ったキャパシターに電気が貯まることを実演するため、食事のテーブルで発電機のハンドルを回し始めた宮木先生。いやぁ、面白かった。



圧巻は、尾白の湯の露天風呂でした。
22年もたつのにウチのお風呂はいまだに建設途上なので、近くの温泉に行くことになったのです。
クルマはもちろんEV。やっと走るようになったけど、でもまだフロントガラスは割れたままの我がポンコツi-MiEVでお連れしたのですが、ウチでも(燃料)自給自走カーを作ろう!という計画があって、その道すがらは質問攻め。

あっという間に尾白の湯に着き、露天風呂にでもゆったり浸かっていただこうと思ったのですが、でも、このお湯にはどうもストロンチウムが含まれるらしい、ということから放射線の話しが始まってしまったのでした。

 

「太陽からの紫外線も放射線も赤外線も、すべて電磁波(つまりは「波」)なわけです」
夏休み最後の日曜日で、渋滞を避けるためゆっくり温泉に入り、食事をしてから夜遅くに東京に帰る人も多く、尾白の湯の露天風呂は足を伸ばすとさわってしまうほどの満員状態。そんなみんなが注目する中で講義は熱く始まったのでした。

「波はね、媒体(伝えるもの例えば地球の場合は空気ですが)がなければ伝わらないのです!」

アゴまでお湯に浸かり、目を閉じ、でもときどき目を開いてはこちらをチラッと見る人の目などいっこうに気にすることなく、宮木さんは、茶色く濁った尾白の露天風呂のお湯の表面を叩きます。
「ほらね、こうして波が波紋となって次々に同心円状に伝わっていくでしょ!」
目をつぶっていたその人の口元にもその波は伝わり、鼻にも波は押し寄せ思わずむせてしまったのだけれど、宮木先生はそんなことにもまったく気が付くことなく話を進めます。
「ここにはこんなふうに茶色い水があるから、波はこうして伝わるわけです」。

「ところがですね、宇宙空間には何もないと言われているわけです。
そこをどうやって紫外線が伝わってくるのか? ねっ、不思議でしょ!」
この調子でその場にいた見ず知らずの人たちが引き込まれるようにして面白い話が続いたのですが、少ない脳みそをフル回転させていた私は完全にのぼせてしまいました。の時間にしたら15分くらいだったのだけれど、もしかしたらランダムに飛んでいたであろうストロンチウムに打たれたのかも知れません。
その間、途中で入ってきた人はいたけど、途中で出た人は誰もいなかったような。
私たちよりも前から浸かっていた人も何人かいたわけで大丈夫だったかなぁ? ちょっと心配、でも久しぶりに脳みそが沸騰しそうな楽しい時間でした。

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⇧途中で、引いていたトレーラーが故障してしまい、電トラ一台だけになってしまったけれども、それでも無事、ほぼ時間通りに到着した宮木自給自走電トラ。

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⇧今回屋根の上に載せてきたのは、125Wパネル4枚。この他にもトレーラーや展開式で停車時には125W×6直×6並列、なんと合計4500出力で電気を自給できるというシステムなのでした。

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⇧充電方法は、大型のチャージコントローラーで、中継用のリチウムイオン電池(鉛蓄電池に比べて同じ容量であれば20倍の放電率←これ放電率ではなく充放電速度でした。文末、訂正あり)に電気を蓄え(写真真ん中上のビニール袋に入った水色の物体)、そこから単相200Vで最大5000W出力可能な大容量インバーター(写真左上の水色/グレーの機械)で200V3000Wを出力させて三菱純正の充電ケーブル(200V15A)で200V充電する、というもの。また、走行中も中継用バッテリーがあるのでそこに蓄電が可能、というリッチなシステムでした。
一方、ウチで考えていたのは、100V6Aから充電できるというトヨタの緩速充電ケーブルを流用し、パワコンの停電時の自立運転モードを流用するというショボいプラン。まずは車庫の上にパネルを並べ、それで充電できるか試してみようと思っています。

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⇧MAX4800Wという巨大なMPPTタイプのチャージコントローラー。

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インバーターも200V5000Wという大容量の正弦波インバーター。昔に較べて安くなったらしいのですが、それでも……。

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⇧トレーラーが来れなかったので今回は少ないパネルでのデモンストレーションでしたが、それでもチャージランプが点灯。中継用に十分なバッテリーを積んでいるので少ない量のパネルでも一旦そこに蓄え、クルマの駆動用バッテリーにそこから充電することも可能だったりします。また中継用リチウムイオンは18650(普通は3.7V)の13直(48.1V)ではなく、14直51.8Vで組んでいるとのこと。48Vを超えてしまうけれども48Vシステム用にはこれがベストマッチとのことでした。

■追記■この記事を読んだ宮木さんからfacebookにコメントをいただいたので、ここにも付け足しておきます。

正確に伝える為に付け足しコメントです。
・『…波はね、媒体(伝えるもの例えば地球の場合は空気ですが)がなければ伝わらないのです!…』
→ これは、地球上で伝わる“音”の話しだったから正確には、「音波は空気を媒質として伝わる縦波です。」
くれぐれも地球上では、“電磁波”が空気を媒質とすると誤解しないように。
それで改めて太陽からの電磁波は、真空の宇宙を何を媒質にして伝わってきているのか?という問いをしたのです。この機会にじっくりと考えてみて下さい。

・『…中継用のリチウムイオン電池(鉛蓄電池に比べて同じ容量であれば20倍の放電率)に電気…』
→ 放電率の話しなら全体の容量に対して、鉛蓄電池100%→50%までの放電で、リチウム蓄電池なら100%→20%までは使えるよという話しでした。だから20倍の放電率ではありません。あえて言うと、20倍の充放電速度で出し入れ可能です。
鉛が1/20Cで、リチウムが1C充放電が可能と言う話しだったから、同じ容量の電池でも単位時間当たりに充放電できる電力量が、リチウムが20倍ですと言う話しをしたのです。