きのう(5日)、きょう(6日)と測定したところ、山梨(北杜市白州町)の空間線量はとりあえず増えてはいません。BG160cpmの測定器で、154cpm前後(6日)のカウント数です。5日は1780秒での平均値で136.91cpmでした。
しかし、武田邦彦氏のブログや@niftyニュースによると、
1月4日午後2時時点の測定結果によると、福島市内で1月2日午前9時〜1月3日午前9時までは、セシウム134が180MB(メガベクレル)/平方キロ、セシウム137が252MB/平方キロ。その前日の1月1日午前9時〜1月2日午前9時までは、134、137ともに、ND(検出限界値未満)で、また、それ以前と比べても、2日〜3日の値は軽く10倍以上となっています。
12月27日から放射性降下物に関しては1ヶ月間連続採取した後の濃縮測定に変わっているのですが、それの換算ミスだとしては訂正をすぐに行わないことが不自然だったりします。
それともうひとつ。上記は今回の事故の際の3月の群馬県の放射性降下物のデータです。上の表から分かるように、311の事故による放射性降下物の特長としては、セシウム134と137がほぼ1対1の割合で検出されることにありました(たとえば3月20日から21日かけては134も137も共に320Mベクレル/平方㎞。セシウム134は半減期が約2年で、一方セシウム137は半減期約30年なので、これまではセシウム134に対応するセシウム137の量で、検出されたセシウムが福島由来であるか? あるいはかつての核実験由来であるかをある程度、見当をつけることができたりしました。
しかし今回の観測値では、セシウム134が180Mベクレル/平方㎞に対して、セシウム137が252Mベクレル/平方㎞で、1対1ではありません。これがなにを意味するのか? 原子炉本体ではなく、4号機の使用済み燃料プールに関することなので、こうした差が出てしまう可能性があるのか?
それよりも何よりもなぜ、メディアはこのことを取り上げないのか? 武田邦彦氏が指摘するように、今回の降下量は、3月よりも少し少ないけれども、5月とは比較にならないほど多い、群馬にもっとも多く降下した際と同じくらいの量のセシウムが降っていることになります。そしてもしこれが事故に由来するものであるならば、今回もまた「SPEEDI」はすぐには公開されなかった、ということ。個人が自分で判断することができるように「SPEEDI」の予測値をすぐに公開して欲しい!と強く思うのです。
風による影響ではないか?という説もありましたが、どうもそうではなさそうです。以下、ここに続きます。