いまの季節、このあたりの雑木林では、モンシロチョウに似た白い蛾の乱舞が見られます。ゼフィルスなどと違って、晴れた日の昼間からミズキの木を中心に、こずえの比較的高いところを乱れ飛んでいるのでいるのですが、この蛾のことをこれまでずーっと、シロヒトリだと思い込んでしまっていました(尋ねられて「シロヒトリだと思う」と伝えてしまったこともあったと思います……スミマセン)。
いつまでもずーっと高いところを飛んでいて、なかなかとまらないので勝手にシロヒトリの仲間だと思っていました。ところが先日偶然、ヒラヒラと舞い降りてきて観察しやすいところにとまってくれたのです。そしたらなんだかシロヒトリとはだいぶ違う。
調べてみたら、キアシドクガという羽根の薄い瀟洒な美しい蛾でした。成虫の足が黄色いドクガ科の蛾なので、キアシドクガという名称だそうで、でもこの蛾は毒は持っていないそうです。こんなに美しい蛾なのに、ちょっと可哀想なネーミング。写真をクリックして拡大してみると、足が黄色いことがわかると思います。
ミズキを食樹としていているとのことで、ミズキを探したら蛹も見つかりました。
近くのエノキを見てみたら、オオムラサキもだいぶ大きくなっていました。