「ケケケ、ケーン」と鳴いたかと思うと、ブルブルブルっと大きな羽音をたてて「ホロ打ち」、キジがさかんに春の林の中で縄張りを主張しています。近くに卵を抱えたメスでもいるのでしょうか?
そんな中、キノコの駒打ちをしました。正確には居候中の娘がやってくれました。
野中さんがこぶダイニングをはじめるにあたって、カタクリの群落を移動しなければいけない……ということで、薪とともに分けていただいたカタクリが林の中でひっそりと咲いていました。あっという間の一年でした。いまではテレビで紹介されるほどの人気なお店だとか。良かった!
カタクリの咲く林床で、種コマ打ち。適当な長さに切ったコナラの枝に、ドリルで穴をあけ、シイタケの種コマを打ち込んでいきます。
ついでに拾ったコナラの枝でこんなことも。小ぶりのティースプーンになる予定。
と、ほぼ同時に、建築工房藁の杉山さんが車庫の梁用の材を運んでくれたので、家族総出でその丸太の皮むきなんかも楽しんでいます。
まずは削りやすいように、カスガイを使って、製材所で太鼓挽きしてもらった丸太を固定します。カスガイのこんな使い方、知りませんでした。
今回の材料は地元八ヶ岳産のカラマツ。まずはコルク質の樹皮をこそぎ落とし、その後、繊維に沿って白皮の下まで削り落とします。
専用の皮むきも使いやすいのですが、大鎌も捨てがたい。刃渡りが長いので、刃をスライドさせなら使うことができるので、ヤリガンナみたいに削ることが出来ます。また、柄が長いので力を入れやすいという点でも優秀。とにかく刃を横方向にスライドさせながら使うのがコツ。
そしてもうひとつ。
19日に佐久でアースデイがあり、それに参加させていただくことになっています。できたら天ぷら廃油のジープを展示してほしいとのこと。しかしこのところ、ジープは不調でエンジンが掛からないという状態が続いていたのでした。ということで急遽、ポンコツJEEPの修理を始めたのでした。
どうも燃料が来ていないようだったので、配管をひとつずつシラミつぶしに点検。エアを吸ってしまっている箇所がないか不調箇所を探っていったのですが、結局は燃料を噴射ポンプに送るためのフィードポンプが作動していないようでした。分解し、ワンウェイバルブなどを組み立てなおし、再度組み立てて取り付けます。しかしこのフィードポンプ、取り付けも取り外しも、もう二度とやりたくないというくらいに込み入った位置に付いています。手の甲を削りながらやっとのことでナットを緩めたり締めこんだり(とはいえ、こちらは指示をするだけで、込み入った空間の作業はほとんど娘にやってもらいました……)。
日が伸びたにもかかわらず、作業がひと段落した頃は周囲は真っ暗。どうにかエンジンが掛かるところまではこぎつけたのですが、パワーがでない上にアイドリングが不安的で、ブローバイからのガスの噴出がひどくてエンジンをかけっぱなしにしていると、車体下から煙がモクモクと吹き出し、あたかも煙幕をはっているかのよう。ピストンリングでも折れてしまったのだろうか? 残念だけど、この調子だと佐久まで走って行くのはちょっと難しそうだなぁ。