Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


韓国・自作ストーブ&オンドルの旅④ 「無煙かまど」

韓国・自作ストーブ&オンドルの旅③の続きです。

 というわけで韓国に来て、最初に手作りのストーブと出会ったのはHaja Center(ハジャセンター)でした。そしてドラム缶と大型羽釜を組み合わせた「연기 없는 화덕=無煙かまど」と呼ばれるタイプが手作りストーブとして韓国では普及しているということを知りました。
Drawn by 이재관(イ・ジェクァン I・Jefan)
↑これがそれ。韓国では秋、白菜が凍る前に大量のキムチを漬けるとのこと。その際、白菜の下葉などを茹でて干すのだそうですが、そのとき白菜の下葉を茹でるときなどに使われとのことでした。
 内部はどんな風になっているかと言うと……、
Drawn by 이재관(イ・ジェクァン I・Jefan)
 L字型の燃焼筒があって、燃焼温度が下がらないように(←燃焼効率をあげるポイント)その周囲をしっかりと断熱。つまりこのストーブ、日本でいま流行っているロケットストーブ(キッチンロケット)と似た構造をしています。
 ただそれに加えて異なる点がひとつ。L字型の四角い管に沿って小さなパイプがさらにふたつ添えられ、そこから二次空気を導入することで、未燃ガスを再燃焼させる仕組みが盛り込まれているのです。また、燃焼筒の周囲には隔壁があって、羽釜の底の部分にほぼ密着した構造なので、燃焼筒をアップドラフトした熱い燃焼ガスは羽釜の底にあたり、その後、フロント側に出て、その後、隔壁の外側を通って煙突に抜けるという構造。熱をなべに伝える構造もなかなか良くできています。

↑これはHajaCenterにあった無煙かまどの一段目。トマト缶は断熱のためのパーライト(珪藻土などを焼いて作った発泡石)を節約するための工夫と思われます。

↑そしてその上に、二段目が載ります。イラストのタイプよりもさらに迷路になっていました。二段目はドラム缶の周囲にも断熱材が使われていて、燃焼温度を下げず熱交換の効率をあげる工夫が見られます。
 その上に、写真左にチラッと写っている羽釜(写真のものはアルミ製ですが、鋳鉄のものもありました)が載ります。
Drawn by 이재관(イ・ジェクァン(I・Jefan)
↑手作り無煙かまどは、今もなお進化していて、こんなタイプもあったりします。滝口をJ字型にすることで、薪を自動給仕する仕組み。
Drawn by イ・ジェクァン(이재관 I・Jefan)
↑J型の場合も、二次燃焼空気を予熱していることが分かります。
Drawn by 이재관(イ・ジェクァン I・Jefan)
↑なんだか楽しそうなイラスト。でも、なんて書いてあるのだろう? ソンイル、見てたらヘルプよろしく!

韓国・自作ストーブとオンドルの旅⑤「ドラム缶流用ストーブ」につづく。