隣町(長野県)の病院まで行って帰ってきました。父親が透析を受けているので送り届けてきました。私の場合はクルマの燃料が天ぷら廃油なので、それほど問題はないのですが、そこにいらした透析患者の人たちは、今後の送迎のための燃料の不安を訴えていました。また、長野は60ヘルツなので停電はなく、それほどの影響はないようですが、山梨側では食品や燃料が少なくなっているようです。
でも、冷静に考えてみると、このあたりの人が餓死するほど食料が足りなくなったり、生活できなくなるほど燃料がなくなったりすることはまずない、ありえない、と思います。流通は確保されているわけですし、日本は食べ物も燃料も外国からの輸入の比率が高いのですから、一時的に品不足になったとしても、個人が極端な買いだめに走らなければ、少なくとも困窮する前には復活します。私のようなメタボ気味の人間は、少し食べものの量が少なめなくらいの方が、体のためにも良い、かもしれません。
こうしたときは買いだめをすればするほど、困る人が出てしまいます。どうにかやっとクルマの運転ができるという高齢な方がクルマを運転して、透析が必要な連れ合いの方を病院に連れてきている、というケースもあります。残念ながら現在のシステムでは健康なひとが自衛のための活動を活発にすればするほど、それは障害がある生活弱者や深刻な被害を受けた人たちのしわ寄せになってしまうのです。最悪なのは買いだめをしすぎて、食料などが無駄になってしまうこと。……被災地以外にいる健康なひとに今できることのひとつに「必要以上の買いだめをしない」ということがあるようにも思います。
帰りに寄ったスーパーでは、地域通貨わくわくの仲間に会いました。カートにたくさんのモノを積んで運んでいました。宅配便は動いていないので、とりあえず、行けるところまで自力で運んでみようと思う、とのことでした。お子さんはいないはずなのに、紙おむつなどをたくさん買って、なんだかちょっとうれしそうでもありました。こちらまでうれしくなってしまいました。たいへんなことが起きてしまったわけですが、時間を逆戻しすることはできません。でも、これからの時間をどう過ごすかは選択が可能です。
■被災地と少しずつ連絡が取れ始めています■15時15分
それまでツイッターで被災状況を一方的につぶやくだけしかできなかった宮城の友人から待望のメールが届きました。やっとこちらから送ったメールやツイッターも読めるようになったようです。その中に以下の内容がありました。
「今やっと電気がつきました。」「そしてそのとたん近所であちこち煙があがり火事に」
■停電あけのブレーカの入れ方■
①メインのブレーカー(一番大きなスイッチ)をまずいったんオフにします(スイッチをパチとしたにします)。
②次に、子のブレーカーも全部いったん落とします(オフにします)。
③その後、メインのブレーカーをあげます。
④つぎに子のブレーカーをひとつずつ、確認しながら通電してみます。
⑤通電した子のブレーカーですぐに落ちてしまったところがあったとしたら、その回路内のどこかで短絡(ショート)しているので、その子ブレーカーはスイッチをオンにせずオフにしておいてください。
⑤全部の子ブレーカーがダメだとどうしようもないけど、
ひとつくらいは落ちないブレーカーがあるのではないかと思います。
そのブレーカー内のコンセントから電気を使う、というのがいいと思います。
■かすかな吉報■18時30分
山口県知事が中国電力に対して上関原発の工事中断を要請しました。詳しくは日経のこの記事を。
■米軍による支援と放射性物質の検出■21時20分
米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)は14日、災害救援のため東北沖に派遣した艦船と航空機について、福島第一原発の近海から一時退避させたと発表した。大気中や展開中の米軍の航空機のほか、災害救援に携わったヘリコプター搭乗員らから低レベルの放射性物質が検出されたためという。
空母ロナルド・レーガンは福島第一原発から北東約185キロの洋上に展開していたが、他の艦船群とともに原発の風下から逃れた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、試料の採取は福島第一原発から約100キロ離れたところで行われており、放射能汚染が風でかなり広がっている可能性を示唆している。
(情報ソース、朝日新聞・朝日コム)
もしもこれが本当であれば、東電および原子力保安院は情報を隠していることになります。少なくとも100㎞圏内の人は、屋内から出ない、外出する際は必ずマスクを着用し、皮膚をできるだけ露出させない、外出した際のレインコートを室内に持ち込まない、などの措置をとった方がいいと思います。
■ガイガーカウンターのライブ映像■21時56分
都内のモニタリングポストは見つからないのですが、個人の方(東京都江東区)が、自作のガイガーカウンターをユーストリームでライブ発信してくれています。通常は10〜20CPMとのことです。http://www.ustream.tv/channel/geiger-counter-tokyo
■山梨県北杜市の明日15日の停電予定■22時35分
明日の北杜市計画停電は、午前6時40分〜9時40分という防災無線が流れました。
■明日15日の福島県大熊町の風向き■
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/7/3620/7545.html
おおむね北よりの風(海へ抜ける風)ですが、時間帯によっては東よりの風、風力2m/sという時間帯もありそうです。2m/Sは、1秒間に2メートル、1時間だと7.2mのスピードの風ということになります。
■福島第一原発二号機■15日0時50分
内部の圧力が高まってしまったので、冷却水が注入できないという。そのため内部を減圧するためにリリーフバルブをあけるらしい。リリーフバルブは決して安全弁ではない。つまりその分、放射性物質は外部に放出されるのだ。
しかも、内部が空焚き状態で温度がかなり上がっているとすると、注入された冷却水はすぐに水蒸気になってしまうのではないだろうか? そのため内圧は再びあがってしまうのではないだろうか? 水は水蒸気になると1000倍以上に体積が増える。それを利用したのが蒸気機関で、原発も核分裂の熱で水蒸気を作り、それで発電タービンを回しているのだから、一種の水蒸気機関とも言えなくもない。
内部が高温になってしまっているとしたら、供給された水は瞬時に水蒸気になるだろうから、たとえ圧力をリリーフバルブから逃がしたとしても、内部に冷却水を入れることはかなり難しいことなのではないだろうか……。
推進派の学者が掲げる圧力容器のイラストを見ていると、それがなんだかナウシカにでてくる巨心兵のように見えてきてしまうのだ……。