完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


トイレットペーパー、怖い!

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⇧我が家のトイレにも一応トイレットペーパー、あることはあります。

 
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我々日本人はね、「紙でお尻を拭くから、ないと困るんだよ」ってインドで言ったら、「ウンコを紙で尻にこすりつけて始末するのか? なんと不潔な!」と笑われてしまいました。
インド料理は激辛スパイシーなものが多いので、紙で拭くと端的に症状が現れます。
お尻のしまりがなんだかオカシイ感じで、周囲も辛さでヒリヒリしたりするのでした。そんなわけで我々もインドを旅するようになって少しして水で洗うようになりました。


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⇧ドイツ人とキャラバンを組み、ラクダに乗って二泊三日の旅に出たジャイサルメールでは、遮るものがなにもない砂漠の真ん中で、朝、皆でそろって用を足しました。そんなときでもドイツ人は、トイレットペーパーを使っていたのが印象的でした。我々はすでに(貴重な)水を使わせてもらっていました。

夫婦して2か月ほどインドを旅したあと、日本に帰ってきてトイレットペーパーに戻した途端、夫婦で痔になりました。体の中にまだ強烈なスパイスや強力な腸内微生物たちが残っていたようです。
私の方は深刻で、緊急の応急手術が必要なくらいの状況でした。「痔ろう」という恐ろしい病気で、お尻に穴がもうひとつできてしまうといういま思い出しただけでも身の毛がよだつ悲惨な病気でした。
親友の結婚式にも行けず、雑誌も発売予定日を延期してもらい、痔の専門病院として有名な松島病院(横浜)で、若い看護婦さんに剃毛していただくという、恥ずかしくも楽しい人生初の大部屋入院生活を送っていたのでした。痔になるだけあって、大部屋の連中は皆アルコールが大好きで、ひと足先に退院した先輩が、お見舞いにやってきて、密かにウイスキーのボトルを差し入れてくれて、こらえきれずにみんなで飲んだら出血が止まらなくなってしまったり、麻酔が効かなくなってしまったり……先生や看護師さんに怒られたなぁ。


松島病院では手術の翌日から、お風呂の底から泡の出るお風呂(いまでいうジャグジー)に入り、お尻を清潔に保ちます。病院で勧められたこともあり、それ以来、もうかれこれ30年くらいトイレットペーパーは使わず、用を足した後は、水(正確にはウォシュレットだから多くの場合、お湯)で洗っています。

まず、ウォシュレットの水流で穴付近の汚れを落とします。その後、(インド人曰く)不浄の左手で周囲をゴシゴシよく洗います。ジャブジャブ十分に洗った後、専用のタオルで水気をしかり拭き取ります。もしもタオルが汚れるようであれば、それは洗い方が足りない証明。しっかり洗えばタオルも汚れません(でも、一回使ったらその都度、洗濯機で洗ってはいます)。
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⇧我が家のトイレの壁面。扉がたくさんあって、お尻拭き用のタオルだとか、いろいろ収納できるように成っています。

 

これは扉の中にある備品のひとつ。

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⇧インド人御用達の水入れです。
かつてインドの田舎では、これに水、またはお湯を入れ、タオルを手に、朝、おもむろに景色のいいお気に入りの場所に向かい用を足していました(インドは悠久の地だからたぶん田舎は今もそうだと思う)。
そうそう、この水入れは、比較的最近、マハさんに買ってきてもらいました。いまもあるということは、使っている人がいまもいる、ということですね(マハさん、その節はありがとうございました)。

でも、いまの日本にはウォシュレットがあります。
外が気持ちのいい季節は、水入れとタオルを持ってお気に入りの場所に向かうのですが、冬はボタンを押すとお湯のでる快適さに負け、いまの季節はウォシュレットを愛用させてもらっています。

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⇧1万円前後の後付タイプの安いウォシュレットなので、センサータイプの瞬間給湯式ではなく、トイレに人がいない間もずーっとお湯を作り続けてしまうので、トイレに入るたびにお湯を最高温にセットして使っています。

 

そして、トイレットペーパーは浄化槽に棲む微生物たちも苦手だったりするので、もし使う場合も、トイレに流さず、お客さんにもこの箱の中に捨ててもらうことにしています。

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⇧トイレットペーパーを浄化槽に流さなくなってからというもの、もう20年以上、浄化槽の汲み取りをしたことがありません。トイレットペーパーさえなければ、濾過槽の詰まりもなく、浄化槽の微生物たちは雑排水をかなりきれいに浄化してくれるのです。
浄化槽に棲む微生物だけでなく、土壌の微生物たちもトイレットペーパーの分解が苦手なので、できれば外でする場合も、水やお湯で洗うことをオススメします。

ということで、まかり間違うと、お尻の穴がふたつになってしまうこともある恐怖のトイレットペーパー、最近は日本のスーパーでも見かけることが少なくなっているようなのですが、インドでもかつてはあまり見かけませんでした。
それでもどうしてもこすりつけたい、という人には、桐の葉がオススメですよ。