周囲はいま、緑一色なのですが、大麦畑だけは別。
ナウシカが青い衣をまとって降り立った野のように金色に輝いているのでした。
自然の中で暮らしていると、毎日、驚異なできごとの連続だったりします。
きょうも驚きの光景を目にしてしまいました。
キジがアオダイショウの幼蛇を襲い、食べてしまう、という話はときどき耳にします。
でも、今回はちょっとそれとは違いました。
こんなこともある、という生態記録のためにネットにあげておこうと思います。
(でも、この先、かなり刺激的な写真があります。苦手な方は見ないほうがいいと思います)。
畑で作業をしていたら、モズの騒ぐ声。
と共に、木がガサガサ揺れていたのでした。
近づいてみたらなんと……、
巨大なアオダイショウがキジを捕まえていたのでした。
このアオダイショウはこれまでも何度か目撃していて、手の腕くらいの太さの巨大なのがいる、ということは知っていたのですが、まさかキジを捕らえるとは……。
畑の脇のカエデの林床を縄張りとしているキジがいて、夕方遅くまで作業をしていると、見通しのいいところに出てきて、テリトリー確認のためか「ケン、ボロボロ」(「ケン」は鳴き声で「ボロボロ」は「ほろ打ち」の音)で周囲の縄張りのオスと鳴き交わしをするキジがいたのですが、捕まってしまったのは、そのいつもの顔見知りのキジなのだろうか……。
⇧よく見ると、キジの胴体のあたりにもヘビが体を巻き付いていたりします。
しばらく見ていたのですが、硬直状態が続き、ときどきキジが羽根をバタバタさせるくらいで、動きはあまりありませんでした。
仕事もあるので、また少ししたら見に来ようと思い、1時間くらい時間をあけて見に行ったのですが、そのときには影も形もなくなっていました。その後、居そうなところをかなり念入りに探したのですが見つかりませんでした。
ところが、夕方になるといつものところで「ケン、ボロボロ」といつもの通りに鳴き交わしをしているキジがいました。
巣を守るために、巣とは違う方向にアオダイショウをおびき寄せ、わざと巻かれていたのか?
それともヘビに捕まっていたのはいつものキジとは別のキジで、すでにヘビに飲まれてしまったのか?
いろいろ探したのですが、見つかりませんでした。
⇧ヘビに巻かれていたときのキジ。何を考えていたのだろうか……。