Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


ハヤトウリ=センナリ=サヨーテ

 外国産果物の段ボール箱をスーパーマーケットからもらってきて、根菜類の保存箱として使っています。日本の段ボールと違って、外国の農産物の段ボール箱はデザインが美しく部屋に置いておいても目障りにはならない上に、通気性に優れ、野菜類を保管する上でかなり機能的だったりするのでした。
 そんな根菜類のストック場所が洗面台の前にあって、段ボールがタワーのように積み重ねられています。
中に入っているのはてっきり、ジャガイモだと思っていたら、どうも違うみたい。

↑巻きヒゲを伸ばしながら、つかまるものを探しています。中を見たらハヤトウリでした。

ハヤトウリは、たくさん実ることから「センナリ」などとも呼ばれ、日本ではそれほど人気がないようなのだけど、フィリピンではサヨーテという名前で呼ばれていて、とてもポピュラーな野菜とのことです。
娘によると、巻きヒゲも美味しいらしく、フィリピンのローカルマーケットでは束ねて売られているとのこと。

↑こんな感じで洋梨のような美しい緑の果実が実ります。

↑キュウリを押しのけ、キュウリの支柱を占領し、それでも足りなくて、虫草農園のシンボルツリーであるエノキに這い登るハヤトウリ。


ときどきイベントなどでフィリピンの家庭料理として屋台出店させてもらっているチキンティノーラにも欠かせない野菜。

↑奇跡の植物などとも呼ばれるマルンガイ(=モリンガ)(ピカレからもらったタネが発芽して育った)の葉とフィリピンの魚醤「パティス」で味付けされたチキンティノーラ。ハヤトウリの若芽も入っています。

↑フィリピンの家庭料理で、優しい味の汁かけご飯。緑色の大根のような具がサヨーテです。
チキンティノーラに関しての詳しくは、こちらからどうぞ。
musikusanouen.hatenadiary.jp

■ハヤトウリを使ったその他のレシピ■


↑こちらはハヤトウリを容器に見立てた創作料理。
お肉やきのこ&チーズがたっぷり入ったミートソースを投入。美味しかったです。

レシピの検索は「ハヤトウリ」より「サヨーテ」の方がエスニックなレシピがいろいろヒットするので正解のように思います。


こちらはサヨーテ入りのポテトサラダ。
このあと、芽が出た果実は、土を入れた鉢の上で春まで室内で保管し(根も出ます)、暖かくなったら露地植えにしてあげると、猛烈な生命力で成長し、千個とまではいかないけれどもたくさんの実を着けてくれます。
収穫した実は冷暗所におけば日持ちもいいし、ジャガイモや白菜、大根などと共に我が家では、冬にいただくことのできるとってはありがたい果実なのでした。