完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ガビチョウのさえずりと共に

昔、シンガポールを旅行した時のこと。
宿は現地で探すのが楽しいので、普段は予約をしないのだけれど、そのときは家族旅行だったし着いたその日にホテルを探すのがちょっと億劫だったので日本から予約ができる少しいいホテルの予約をしてでかけたのでした(とはいえ5000円くらいの部屋にエキストラベッドを入れてもらって家族三人で泊まったのですが)。


オーチャードストリートから少し入った裏通りにあるそのホテルには飛行機の関係で、宿泊客が寝静まった真夜中にこっそり着いたのでした。
そして翌朝。目が覚めるとそこは、南国の明るい抜けのいい光の中。
緑の中にブーゲンビリアが垂れ下がり、小鳥たちはさえずり、そんな朝のテラスで食べた朝食に、みずみずしてく美味しいスイカがたっぷり。
いまだにそれが忘れられずにいます。


そんなわけで、夏の朝食に美味しいスイカが食べたい、と思って、それ以来毎年、スイカを育てています。スイカのウネにはビニールトンネルをして水を切り、丹精込めて育てるので甘くてみずみずしくて美味しいスイカができてくるのですが、でもこの地だと、スイカが熟す最盛期はちょうど今頃。
もう秋なのです。

それでもせっかくだから、朝食にスイカを! と、いただくのですが、秋風が吹き、天は高くうろこ雲が広がり、アキアカネたちが飛び交う朝、あの日のあのテラスを思い出しながら、冷えたお腹を両手で暖めながら、いただくのでした。
ガビチョウ、ありがとう。君は素晴らしいよ!