「私はストーブだ!」in 白州?

 友人のトシさんから、長野の朝日村に、ペール缶を使って面白いストーブを作っている山田さんという人がいるんですよ、という話を聞いていて気になっていたのでした。
 その山田さんがストーブを携えて、遊びに来てくれたのでした。

↑トシさん自作の初期型ウッドガスストーブと共に、まずは3つの小型ウッドガス系ストーブの競演。手前のふたつはTLUDタイプ(最初に薪を入れ、その後、上から着火)。奥は、酸素(空気)を絞った還元方式で、まず火を付けてその上に小枝を重ねていく方式。



↑そしてこのメトロン星人のような、ペール缶三段重ねストーブが素晴らしく画期的なのです。メトロンを彷彿させるハナレグミの丸い目は、パイレックスのプリンカップ。燃焼状況を確認しやすい大きな口は100円ショップから調達したらという耐熱ガラス製のお鍋のフタ……。でもこのストーブ、流用品使いに長けているという以上に素晴らしい画期的なアイデアが随所に施されているのです。

↑点火は、一番下の燃焼筒に薪を入れ薪の上から火を付けます。この一番下のペール缶も二重になっていて、暖められた一次空気と二次空気が導入されるようになっています。

↑そしてこのストーブ、3次空気まで導入し、完全燃焼を行う仕組みなのですが、それらの空気導入口がまたよく出来ていて、スリットをななめに開口させることで、渦流を起こさせていたりします。

↑TLUD方式は追加で燃料を足しにくいのですが、これは追加の燃料投入口。下側が蝶番で、宇宙人がエサを欲しがっているような感じで開きます。

↑そしてここは最上部のペール缶。ここで一度、炎は頂上部にその後、ロケットマスヒーターのヒートライザーのような構造でダウンドラフトさせています。しかもその部分にもトルネードするようにフィンが加工されています。ペチカやコントラフローのように、排気をあげたりさげたりしながらできるだけ熱交換し、薪の発する燃焼エネルギーをできるだけ無駄なく熱エネルギーに交換してやろうという寸法です。

↑今回はこのヒートライザートップの部分で、スリランカカレーを作ったり、コーヒー豆を焙煎したりしました(鍋用にはナベに合わせてセンター部分が丸く切り取られた釜輪風のフタもあったりします。ペール缶のフタに穴を開けてナベに合わせた釜輪を作るとうい発想も素晴らしい!)。



↑そしてこちらはまた別の画期的なストーブ。生の竹を投入し焼きながら竹炭の作れる構造だったりもします。TLUDとウッドガスストーブを混合させてたようなデザイン。
 右のペール缶で部分でTLUD方式(上から点火し薪を蒸し焼きにしてウッドガスを発生させる)で点火し、左のヒートライザー(パーライトで断熱されている)で上昇気流を発生させ、ペール缶内をダウンドラフトさせるという仕組み。

 ペール缶内をダウンバーストさせるためには、ある程度の流速が必要なので、最初の点火時には、ヒートライザー上部に煙突を追加し、排気の流れを導きます。

↑で、ある程度、排気の流れができてしまえばこんな感じ。ヒートライザー部分で、ウッドガスが二次燃焼しこの部分にはかなりの熱が発生します。

↑てなわけで、五徳を置いてヤカンをかければ、すぐにお湯が沸きます。
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↑気がついたらあたりは真っ暗。メトロンストーブ?でスリランカカレーを作り、ペール缶ぬかくどでご飯を炊いて、チキンティノーラをいただきました。化石燃料を使わずに、こうした廃物利用のストーブで美味しい料理がいただけたりすると、なんだか心が豊かになるような気がします。