完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


太陽光発電が田舎暮らしのベーシックインカムになる?

 業者が施工するタイプの太陽光発電設備は猛烈な勢いで増えているようですが、興味があるのは、自分でセルフビルドするタイプの系統連結型太陽光発電所でした。そしてついに「自分で作るマイ発電所キット」なるものが登場しました。ただ、値段がまだ若干高いような気がします。
 これまで調べてきたものだと、単管パイプで空き地に設置するタイプだと、もう少し安くできそうな感触でした。円高ということもあって、いま単結晶のパネルは1ワット当たり130円くらいで手に入るので、パネルだけだと、10キロワットで130万円くらいで調達することができます。系統と連結するためのパワーコンディショナーの設置はプロにお願いしたとしても、パネルを自分で施工しコーディネイトすれば、少なくともさらに100万円くらいは安く作れそうな感触でした。
 最初に紹介した12キロワット315万円の自作キットとは別に、そうしたDIYタイプの太陽光発電を普及させている方が八ヶ岳にいて、ちょっと面白そうなので取材をさせていただきました。

 写真は、単管パイプで作った架台にパネルを取り付けているところ。屋根に載せようとすると施工はなかなかたいへんなのですが、土地のある田舎であれば地上に設置する方法もあるわけで、これならちょっと器用な人なら(お金のかかる)パネルの設置は自分でできて、うまくすれば廃材などの利用も可能ではないかと思えました。

↑そして、作業者数人で二日ほどで完成したのがコレ(ノウハウを教えてもらう代わりに、労働を提供するというワークショップ形式で行うのが良さそうです)。個人所有(家庭用)としてはマックスに近い9KW(キロワット)の太陽光発電施設です。一枚のパネルの発電量は185W。そしてサイズは1580㎜×808㎜のパネルが48枚なので写真のように4列で横に並べた場合、約20m×3..3m。それだけの日当たりのいいスペースがあれば設置可能なわけです。パネルの設置を自分でやれば、売電のためのパワーコンディショナーを含めて200万円くらいで9KWくらいの発電設備を作ることができそう、とのことでした。そして八ヶ岳南麓のような日照率の高いところだと、売電によって毎月5万円くらいの利益が見込める、とのこと。
 お金を極力使わない自給的な田舎暮らしで、毎月5万円の収入があるとかなりリッチに暮らしていける可能性があります。都会に居るうちにどうにか200万円を貯めて、10KW弱の太陽光発電所を自作しそれを収入源の一部にする、というのも悪くないように思います。
 もし200万円で作れるとすると元が取れるまでは200万円÷5万円=40か月≒3年半。月日の流れるのは早いもの、3年半で元が取れてしまうと思うとこれは正解なのではないかと思えてきます。そして4年めからは毎月5万円の利益を生み、しかも、一番電気が足りなくなる夏の昼間のピーク電力時に地球に優しい自然エネルギーで電力供給できる。あるいはこうした田舎暮らしが増えれば、都市への人口集中も解消されるし、休耕地の有効利用ににもつながりそうだし、環境負荷の大きな農業ではなく、自給的な農の普及にもなるのではないかと……。


取材協力:山梨自然エネルギー発電(株)  http://www.yamanashigreenenergy.jp/index.html ウエップサイトには電話番号も載っていますが、社長は現役の歯医者さんでもあり、お忙しい方なのでなるべく電話ではなく、メールでの問い合わせにご協力ください。


 でも、どうも貧乏性のわたなべは、パネルのためだけに土地を使ってしまうのがなんだかモッタイナイような気がして、どうにか車庫や倉庫の屋根にパネルを設置できないか模索中です。単管パイプの架台に折板を組み合わせることで屋根付き車庫(農業用倉庫?)との兼用が可能そうなのですが、先立つものと、農地での系統連結設置許可で苦戦中(どなたか、農地で個人の系統連結の前例、ご存知ありませんか?)。

↑(傾斜に対して)縦方向はパネルの継ぎ目の下には雨どいを設置し、横のスキマはヨロイ張りにすることでパネルを直接屋根材として使えないか?とも思ったのだけれど、温度膨張によるたわみの吸収などを考えるとパネルの下に大波の折板を構造材として設置し、大波の上面にパッキンを介してパネルを折板の下から固定するというのが良さそう……。
あるいは万里の長城のような薪棚を敷地の周囲にめぐらせ、その屋根をソーラーパネルにするとか……少しずつパネルを足していくとか……、仲間を募ってパネルの所有&設置をそれぞれが行うとか……、自作であれば楽しそうなことがいっぱいあったりします。

↑実はこの車庫、将来的にはパネルを載せられるようにと思い夏と冬とで屋根の角度が変えられるように作ってあるのだけれど、普通の波板だと接触面の剛性が少し足りなそう。もし新品の屋根材を使って屋根を張るなら折板を使うと良さそうです。

 追記:お金の回収ではなく、エネルギーペイバック(ソーラーパネルを製造した際に使用されたエネルギーは何年で回収できるか?)などに関して質問をいただきました。それに関してはこちらをご覧いただければと思います。
 また、製造時に危険物質を使われている、というご指摘もありましたが、自動車やあるいはパソコンなどの電化製品を製造する際にも各種危険物質は使用されています。しかも自動車や電化製品は使用の際、エネルギーも消費します。そのエネルギーをたとえば原発で作っていたとすると、何十万年にもわたって安全に保管しなければならない放射性廃棄物を大量に生み出してしまいます。ソーラーパネルは少なくとも発電する際は、有毒物質も二酸化炭素も放出しません。