Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


韓国・自作ストーブとオンドルの旅⑧「私はストーブだ」その3

韓国・自作ストーブとオンドルの旅⑦「私はストーブだ」その2の続きです。


「私はストーブだ」の去年のチャンピオンはなんと女性、でした。それに刺激されてか、日本から来た女性陣も、自作ストーブに興味津々。韓国語や英語で、さかんに質問をしていました。日本に帰ったら溶接も覚えたい! だってさー。

↑こちらはフードコートで美味しい「トゥクック」(お餅の入ったスープ)を提供してくれていた韓国の女性陣。副菜もトッピングもたっぷりで、濃厚な出汁と共にとても美味しいトゥクックでした。しかしそれにしても、みなさん満面の笑み、そして洋服の色調が素晴らしい!

↑トゥクック、出汁がとても美味しかった! と伝えたら、出汁用スープの中身を見せてくれました。大根や昆布がたっぷり。そして大根の下にあるのが、干したミャンタイ(=めんたい=タラ?)の頭(漢字の音読み系の日本語と韓国語とは、音の響きが似ているるものが多かったりします)。
 韓国には唐辛子を使わない料理もあって、それらはそれらでまた独特の優しい味だったりしました。唐辛子をたっぷり使った韓国料理も好きだけど。


 自作ストーブの紹介に戻ります。

煙突部分に膨張室?を設けたタイプも多く見られました。気圧を下げて、流速を稼ぐのかとも思ったのですが、熱交換器的な役割が大きいようです。

↑煙突部分で室温との間で熱交換をすることで、排気ガスの温度はかなり下げることができるとのことでした。写真は放射温度計で測定しているところ。チャンバー下部は100度Cオーバーだったのに、上部は80度前後でした。

↑薪を4本、縦に挿入しておいて、下から順に燃えてくれるというストーブ。角パイプより丸の方が良さそうだったことと、4本独立させるメリットがちょっと分からないけど、独創的と言えば独創的。

↑こちらは、TULDの一種、二次燃焼システムを取り入れたDeom Turbo式ストーブの発展型。平らな調理プレート部があって、チヂミを焼いたり、やかんをかけたりすることができます。

↑なんともユーモラスな形のストーブで、薪のほか、ペレットや石炭も燃やすことができるというハイブリットなストーブでした。デベソのような引き出しはオーブンになっていて、そこで焼き芋などを作ることができます。

↑代表的な熱交換器は「ヤカンだ!」ということを思い起こさせてくれるストーブ。燃焼室にパイプを仕込んで熱交換というのがオーソドックスな発想だけど、これだったら後付けで簡単にできそうですね。ヤカンの口からお湯が吹きこぼれるということは、それを使えばポンプは不要?

↑プロパンボンベを使ったストーブも多く出展されていました。プロパンボンベは鋼板の肉厚も厚く、畜熱効率が良さそうです。そしてそれを推進するためか、イベントでは「LPGボンベ流用賞」などという賞も設けられていました。ストーブの製作にしても、イベントの運営にしてもそう!いいと思ったことをどんどん進めていく感じがあります。
 と、ここまで見てきたのだけれど、残念ながら、昨年のチャンピオン、Haja Centerで徹夜していた彼女のストーブがなかったのでした。なにか大きなトラブルでも起きてしまったのでしょうか……?

韓国・自作ストーブとオンドルの旅⑨「私はストーブだ」その4に続く。