韓国・自作ストーブとオンドルの旅⑦「私はストーブだ」その2の続きです。
「私はストーブだ」の去年のチャンピオンはなんと女性、でした。それに刺激されてか、日本から来た女性陣も、自作ストーブに興味津々。韓国語や英語で、さかんに質問をしていました。日本に帰ったら溶接も覚えたい! だってさー。
↑こちらはフードコートで美味しい「トゥクック」(お餅の入ったスープ)を提供してくれていた韓国の女性陣。副菜もトッピングもたっぷりで、濃厚な出汁と共にとても美味しいトゥクックでした。しかしそれにしても、みなさん満面の笑み、そして洋服の色調が素晴らしい!
↑トゥクック、出汁がとても美味しかった! と伝えたら、出汁用スープの中身を見せてくれました。大根や昆布がたっぷり。そして大根の下にあるのが、干したミャンタイ(=めんたい=タラ?)の頭(漢字の音読み系の日本語と韓国語とは、音の響きが似ているるものが多かったりします)。
韓国には唐辛子を使わない料理もあって、それらはそれらでまた独特の優しい味だったりしました。唐辛子をたっぷり使った韓国料理も好きだけど。
自作ストーブの紹介に戻ります。
煙突部分に膨張室?を設けたタイプも多く見られました。気圧を下げて、流速を稼ぐのかとも思ったのですが、熱交換器的な役割が大きいようです。
↑煙突部分で室温との間で熱交換をすることで、排気ガスの温度はかなり下げることができるとのことでした。写真は放射温度計で測定しているところ。チャンバー下部は100度Cオーバーだったのに、上部は80度前後でした。
↑薪を4本、縦に挿入しておいて、下から順に燃えてくれるというストーブ。角パイプより丸の方が良さそうだったことと、4本独立させるメリットがちょっと分からないけど、独創的と言えば独創的。
↑こちらは、TULDの一種、二次燃焼システムを取り入れたDeom Turbo式ストーブの発展型。平らな調理プレート部があって、チヂミを焼いたり、やかんをかけたりすることができます。
↑なんともユーモラスな形のストーブで、薪のほか、ペレットや石炭も燃やすことができるというハイブリットなストーブでした。デベソのような引き出しはオーブンになっていて、そこで焼き芋などを作ることができます。
↑代表的な熱交換器は「ヤカンだ!」ということを思い起こさせてくれるストーブ。燃焼室にパイプを仕込んで熱交換というのがオーソドックスな発想だけど、これだったら後付けで簡単にできそうですね。ヤカンの口からお湯が吹きこぼれるということは、それを使えばポンプは不要?
↑プロパンボンベを使ったストーブも多く出展されていました。プロパンボンベは鋼板の肉厚も厚く、畜熱効率が良さそうです。そしてそれを推進するためか、イベントでは「LPGボンベ流用賞」などという賞も設けられていました。ストーブの製作にしても、イベントの運営にしてもそう!いいと思ったことをどんどん進めていく感じがあります。
と、ここまで見てきたのだけれど、残念ながら、昨年のチャンピオン、Haja Centerで徹夜していた彼女のストーブがなかったのでした。なにか大きなトラブルでも起きてしまったのでしょうか……?