Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


白龍と地蔵大橋、精進ヶ滝の謎?を探る ←ちょっと大げさ

 きのう、雲の切れ間から姿を見せたハクリュウがどうも気になっていたのでした。そして今朝起きたら雲ひとつない快晴。
 あまりの天気のよさに誘い出され、ハクリュウと地蔵大橋の謎?を探るため精進ヶ滝に行ってみることにしました。あの渓谷は台風の影響でかなり荒れている、という情報がある一方で、よく整備されていて快適、との情報もありました。
 ウチからクルマで林道の入口まで12〜13分。精進ヶ滝林道は、途中、景色を眺めたりしながらゆっくり走ったのですが、それでも20分で終点の駐車場に到着。林道はなんと、終点まですべて舗装されていました。というわけで、30分ちょっとで歩き始めの起点となる駐車場まで家からたどり着けてしまったことになります。なんだ、こんなに近いのかぁ。
 ところで、フェイスブックのコメントで教えていただいたのですが、地蔵大橋と精進ヶ滝とは隣り同士の別の沢、とのことでした。林道の途中から眺めでもそれが確認できました。

↑逆光で不鮮明ではありますが、左の白い水平ラインが地蔵大橋で、右の垂直の白い線が精進ヶ滝です(クリックすると少し大きくなります)。地蔵大橋の方が全体には若干高いけれども滝口の標高はほぼ同じくらいのようです。

↑駐車場を出発するとすぐ、大きなつり橋で石空川(いしうとろがわ)を渡ります。しかしそれにしても立派なつり橋。(砂防系の事業はお金あるんだよなぁ)。

↑つり橋からの眺め。正面の沢の奥に地蔵大橋がかかっています。砂防ダムは砂が溜まりにくい分割タイプで、しかも自然石を積み上げた外観。なかなか凝ったつくりです。これなら浚渫(しゅんせつ=溜まってしまった砂を掘り出す工事)にお金を使わなくてもすみそうですね。

↑少なくとも歩き始めてすぐのあたりは、よく整備されていて快適でした。

↑断層が分かる形で地表に露出している部分を「露頭」というのだそうですが、フォッサマグナが露頭しているという部分がコースの途中にありました。崩れてから時間がたってしまっているので少し分かりにくいのですが……。

↑この露頭に関する解説はここに記載されています(クリックすると大きくなります)。

↑しばらく歩くと一の滝。写真だとスケール感がつかみにくいのですが、近づくとこれでも結構な迫力でした。ここが魚止めの滝だそうです。

↑一の滝を超えるとすぐ二の滝。鉄の橋で対岸にトラバースします(これもかなりお金がかかってます、貧乏性ゆえ、気になる気になる)。

沢登りで滝に遭遇すると普通は遠巻きにして超えるのですが、滝の脇の岸壁に直登できるハシゴが掛けられていました。素晴らしい! 人が二人写っているのが分かるでしょうか?

↑こんな看板もあって、とても親切です。
よくあるのが、つり橋の裏側にスズメバチが巣を作っていて、橋を揺らすのが面白くて、子供たちがバタバタ地団駄を踏んでいる内にスズメバチの堪忍袋の緒が切れて集団で襲われる、という事故。橋裏にスズメバチの巣がある場合は、そーっと渡りましょう!

↑今にも転がってきそうな大きな石……でも、木の棒でつっかえ棒がしてあるので大丈夫! なわけがありません。スケールが分かりにくいけど、左側に人が歩いているのが分かるでしょうか?
 そして歩き始めて1時間ほどで突然、巨大な滝が目の前に現れたのでした。

 と言っても、人間の目ではどうにか滝の姿が見えるのですが、逆光が強過ぎて、カメラだと、どうしても写らなかったのでした。かすかに滝の下の方が見えているのがわかるでしょうか?
 普通に歩いて駐車場から40分とのことでしたが、写真を撮ったり、水晶を探したり、石や流木やゴミを拾ったりしていたので1時間くらいかかりました。でも、スリリングながらもとても気持ちのいいコースでした。後半、沢沿いを歩く際は、浮石やコケの生えた石などに気をつけないと、足を雪解け水に浸すことになります。
 鳳凰三山の北側斜面のため日が当たらず、いまの季節は歩みを止めるとかなり寒いけど、夏は気持ち良さそうです。ただ、大雨がひと雨降ると地形が変わってしまう可能性があるのが深山の沢です。来年の夏まで、大きな土砂崩れや鉄砲水などがないといいのですが……。

↑などと思っていたら、一瞬、日が隠れて、滝の全容が明らかになったのでした。凄いでしょ!

↑東日本、最大級の滝だそうで、そのあたりの詳しい解説はここに書かれています。

↑そして帰り道。水が浸みだしている岩の周囲がえび茶色をしているところが何箇所かありました。今度来るときはGMカウンターを持ってきたい場所でもあります。

↑行きはヨイヨイ、だったのですが、滝を直登しているハシゴの上から見下ろすと、一番下までかなりの深さがあります。高所恐怖症の人はちょっと辛いかも?

↑そしてここが地蔵大橋の沢との分岐点。矢印のところにあるのが地蔵大橋です。かつては自動車であそこまで行けたらしいのですが、土砂崩れでそこにつながる林道は廃道になり、いまでは孤立してしまった幻の大橋だそうです。
 ここまで来てみて分かったのですが、ハクリュウ(白龍)は、地蔵大橋の沢ではなく、隣の精進ヶ滝の沢の上方部。春遅くまで雪の残るハクリュウの雪解け水や伏流水が、精進ヶ滝として落ちてくるということのようでした。

↑また、地蔵大橋と精進ヶ滝とは、最初の写真で示したようにほぼ同じ標高にあります。そしてさらに沢の深さの位置もほぼ同じ。廃道を遡り地蔵大橋までどうにかたどり着ければ、そこから先、尾根をひとつ超えることで、「お立ち台」と呼ばれる精進ヶ滝の滝口近くに行くことができる、らしいのです。そしてそれは素晴らしい景観だとか。地蔵大橋は精進ヶ滝を滝口側から見るために作られたものという可能性もあるように思います。廃道をスーパーカブで遡りながら、そのうち一度は訪れてみたい場所のひとつになりました。
 田舎には「ねずみーランド」のような娯楽施設はないけれど、楽しみ方次第で、結構楽しめる「場」がたくさんあります。心の持ちようと楽しみ方、次第のような気もします。行列に並んで、しかもお金まで払って、スリルを味わうよりも、もしかしたら壊れているかもしれないハシゴを注意しながら昇り降りする方がスリルがあって、私は好きです。しかしそれにしても、実際には「千葉」にあるのに、「東京」と名乗ってしまうのは今はやりの偽装には当たらないのだろうか? 

精進ヶ滝に関しての友人たちによる追加情報はこちらからどうぞ。