6万人以上の人が集まり(ドイツのテレビ局の集計では10万人近くと紹介)、明治公園や表参道、公園通りなど、渋谷のNHKを取り囲むようにして行われた脱原発デモ……デモね、NHKはその日の夜7時のニュース(全国放送)では、このデモのこと、ほんのチラッとも紹介しませんでした(全世界のほとんどの国のテレビ、新聞が報道したにもかかわらず、です)。そのことを含めてひとりでも多くのひとに知ってもらいたいと思い、ここでも紹介させていただくことにしました。それと、311前の出来事ではありますが、「新聞社がなぜ思うような報道ができないのか?」に関しては、こちらも見ていただけるとありがたいです。
特に今回のデモには福島から多くの方たちが(中には牛を連れて)参加してくれています。報道機関は福島の現状を伝えたいと思うのであれば、これは格好のチャンスであったはず。福島からの参加者のひとりとしてステージに立った武藤類子さんのスピーチ(上記動画の37分頃からです)を、ぜひ報道機関の人たちにも聞いて欲しいと思いました。言葉を選んだていねいな話の中に「東北の鬼」という言葉が飛び出します。でも、最後に言い放った「地球に生きる生き物として、軽やかに朗らかに生きていきたい……」素晴らしく素敵な言葉だなぁ。
話は変わりますが、先日より悪戦苦闘していたガイガーカウンター、ようやく完成しました。写真はそれぞれ自作した測定器に固体誤差がないか、同じ場所で計測し比較測定しているところ。計測器を手に入れたことでいろいろなことがわかり、多くのことを知ることができました。
最近、廉価な放射線測定器での計測は意味がない……という趣旨の報道がメディアによって拡散されつつありますが、実際に計測器を手に入れ自ら測ってみるとそれによって知ることがものすごくたくさんあることに気づかされます。逆にメディアの報道には、放射線に興味を持って欲しくないという意向があるのではないかと勘ぐってしまうほど。もっとも今回作ったガイガーカウンターは標準的な自然放射線感度が80cpm管(J408)×2本=160cpmで、市販されている廉価なカウンターは15cpm程度とのことなので、10倍以上の感度だそうで、相対値ではあるけれどいろいろなモノの比較測定ができそうです。
放射線を出しているものが身近なものでも意外とあって、ガイガーカウンターを電球型蛍光灯に近づけると値が4000cpmくらいまで急激にあがります(2m離すと160cpm前後まで落ちる)。グローランプからの掃射の可能性もありますが、点灯後、しばらくたってからでも結果は同じで、どうもそれだけではなさそうです。夜寝るとき、電球型蛍光灯を枕元で使い本を読むのが日課で、それが至福の時間だったのですが、ちょっと恐ろしくなりました。というわけで、折にふれ測定結果なども紹介したいと思います。
■追伸■
電球型蛍光灯に近づけると、カウントが急上昇する件ですが、可能性として蛍光灯からのノイズを拾ってしまっているということがあるのではないか?とご指摘いただきました。そこで、電気を消した場合と比較してみたところ、電気を消すと160cpm弱くらいまで数値が落ちます。50ヘルツの電灯線はノイズとして拾いやすいとのことなので、その可能性があります。また電気をつけた蛍光灯の周囲で、もっとも高いカウントをする場所(ソケットの根元近く)を探して測ってみたら、7502cpm(10秒かける10回の平均値で)でした(10秒かける10回の平均値で)。ただ、50ヘルツの場合だと、60秒で3000回の振動なのでちょっと高過ぎるようにも思いますが、でもインバーターが使われていると必ずしも3000回ではないとのことなので、ノイズの可能性が高いように思われます。
最近、モノ忘れがひどいのが気になっていて、ひょっとしてこれが原因(放射線によって脳細胞がダメージを受けていた)のではないかと一瞬、思ったのですが、ちょっと安心。こんなことでもかなり気になるのだから、福島の人たちは本当に大変な毎日だと思います。
■追記2■
4月3日の広場の平田さんから、藤原信也のブログが面白いと、教えていただきました。今回の集会をどう紹介しているか? で新聞各紙のスポンサーとの関係がよく分かるというのです。
藤原信也ブログ「原発集会報道は各紙の踏み絵である」
朝日はまだましだったのですね……。