Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


農的暮らし

ヤママユとアシュラム(3)

話は前後してしまいますが、ヤママユの話の続きです。上の写真はヤママユガ科のクスサンというガのマユ。このマユは地方によっては「スカシダワラ」などとも呼ばれ、太くて頑丈な糸で作られています。かつてクスサンはテグスサンとも呼ばれていました。この…

自分の心を喜ばせる時間を長く持つ……。

ある日突然、とても美しい女性が山の中の我が家を訪ねてきました。輝くような笑顔の、とても素敵な方でした。そのときちょうど体の調子があまりよくなかったりした(不眠症気味だった)ので、それを相談すると、自律神経の話だとか副交感神経などについて科学…

ヤママユとアシュラム(2)

※注意:この記事の奥には、いきものの糞の写真があります。食事中の方やそうしたものに弱い方は注意してください(まあ、そんなひとはこのブログを読まないか?)。 ↑これはヤママユの仲間、ウスタビガのマユ。だいぶ色が落ちてしまいましたが、その年に作られ…

ヤママユとアシュラム(1)

周囲の山々は真っ白。空は晴れているのですが、山から雪が飛ばされてきて、さらさらの雪が雑木林の林床で踊っています。 強い風の日が何日かあって、雑木たちはすっかり丸坊主。そんな林の木の枝先に、かろうじて一枚、葉っぱが残っていたりします。よく見る…

買ってはいけない、廃タイヤの植木鉢

霜が何度か降りました。そろそろ路地植え植物の鉢上げの季節です。路地では冬を越すことができない草花を堀りあげ、鉢に移して家の中に取り込んであげます。すると、真冬でもフレッシュハーブ入りのパスタやスープをいただけたりするのです。で、今回は鉢上…

天ぷら廃油で走るトラクター

我が家では一番最初に、天ぷら廃油で動くようになった機械はトラクターでした。これは天ぷら廃油で走り始めた直後の頃の画像。おー、娘がまだ若い……! (写真は排気管の先端部分に白い布を被せて、軽油の場合との排気の汚れの違いを観測しているところ。ちな…

小麦のタネまきと権兵衛

北からジョウビタキが渡ってきました。ジョウビタキはムギマキ同様、麦播きの生物指標として知られ、「ジョウビタキが渡ってきたら麦をまくといい」と言われています。今年こそは遅れないようにタネをまこう……と、心にかたく誓っていました。昨年はタネまき…

リンゴとハーレーとラジエター

ジープは商用車なので車検が毎年やってきます。でも、車検も自分でやると費用をかなり抑えることが出来ます。最近は1万円台で車検を取ってくれる業者もあるようですが、自分で車検に行けば検査代は1300円。自分でやれば、お金はそれほどかかりません、でも手…

我が家の奇跡のリンゴ

15年前、この地に移り住んだ際、最初に植えたのは果樹でした。果樹は収穫まで、時間がかかるから。さまざまな果樹を植えました。モモ、ナシ、リンゴ、ブドウ、プルーン、カキ、イチジク、ザクロ、サクランボ、ブルーベリー……挙げ出したらキリがないですね。…

10月のトマト

トマトが一番おいしい季節をご存知ですか? 夏だと思うでしょう! 育てたことのある人はご存知かもしれませんね。トマトが一番おいしいのは、「10月」だと思うのです。霜がおりる少し前のトマト、これが一番おいしい……これは近くのトマト農家の嘉山さんとも…

栗三昧

↑スイートポテトの栗バージョン。スイートマロン? 今年唯一、良く出来た小麦、秦さんからタネをいただいたチベット奥地で見つかった黒小麦(注:チベットではなく雲南省です、と秦さんよりコメントいただきました。ありがとうございます)を全粒粉で挽いて、…

簡単だけど意外と高性能な石積み式石釜の作り方編1

材料さえ用意できていれば、ほんの30分で作れてしまうという、かなりいい加減だけど、でも意外と高性能な石釜です。当初、本格的な石窯を作る前のプロトタイプとして実験的に作ったのですが、これが意外と使い勝手が良くて、改良を重ねているうちに性能もあ…

断捨羅ない選択 「一斗缶で遊ぶ」?

モノをため込まず、いさぎよく捨てて、少ないもので気持ちよく暮らす「断捨離」という(片付け術の)本が売れているそうです。でもどうも、我が家の生活はこれの逆、断捨れない生活が続いています。モノやコトに執着し、廃車や廃材、それに粗大ゴミなどのガラ…

クリが落ち始めました……秋です。

薪小屋のトタン屋根の上に、カタタン、コロコロ、ポシュと、クリが落ち始めました。 今年もちゃんとに、忘れずに秋がやってきてくれました。トマトは色付き、この間までおなかが黄色かったアカトンボも、トウガラシのように真っ赤に。 秋はせっせと、保存食…

野良鍛冶の「土削り」

不耕起栽培のタネまきでは「ノコギリ鎌」で草を削り、その後、表土も少し削って、そこにタネを蒔きます。こうしたときノコギリ鎌はとても便利なのですが、でもなぜかどうも好きになれずにおりました。ノコギリ鎌は使い捨てが前提で、研ぎにくいというのがそ…

アオツヅラフジの植木バサミ入れ

写真の「植木バサミ入れ」のつくり方を知りたい、というメールをいただきました。 この植木バサミ入れはアオツヅラフジという野草で作られています。このつる植物は都会の住宅街のフェンスにも生えている、とても身近な植物です。しかもアケビなどよりもしな…

火遊びの季節?

豚肉1kgを得るために資料用トウモロコシがどのくらい必要だか、ご存知でしょうか? 豚肉は比較的効率が良くて7kgだそうです。牛肉の場合は、11kg必要だといわれています。 逆に一反(約300坪)の畑で得られるタンパク質の量で比較すると、豚肉だと5kg、トウモ…

●買ってはいけない? 「トルクレンチ」編

以前問い合わせいただいたので、ついでにこれも紹介します。 スタッドレスとのタイヤ交換で必要となるトルクレンチです。 トルクというのは、たとえば10kgmだとすると、 作用点から1m先に10kgの力を加えたときの力量(力のモーメント)になります。 ↓だから…

●買ってはいけない?、捨ててもいけない、「ちりとりと一斗缶」

竹を曲げるとき、焚き火で炙りながら曲げるのがコツ。 あと、切り口を折り返すときには「D」字型にするのがコツかなぁ。 そうすると、ゴミが折り返した部分に入らなくなります。

油田でお食事?

久しぶりに畑に出ました。しばらくご無沙汰だったので、やりたいことがたくさん。台風の風で倒れてしまったピーマンやグリーンチリを支柱にしばりなおしたり、おいしい秋ナスがたくさん獲れるように枝を切り戻ししたり……。 山から切ってきた竹の支柱は美しい…

天水枡の自動給水システム

銀色に光るススキの穂の向こうに、八ヶ岳がくっきりと広がり、今朝はさわやかな秋らしい朝でした。でも、相変わらずパソコンにかじりついています。さっき、原稿を送信し、やっと18ページ、終わりました。残りはあと、2ページもの2本。でもそのうちの1本は…

ピンチ!……ひょっとして井戸枯れ?

今朝、起きたら、蛇口から水が出ませんでした。 井戸小屋に行くと、ポンプはうなりタービンは回っているのに水があがってきません。ジェットポンプなので呼び水を汲んできて、押し出し側のパイプに入れたのだけれど、やっぱりそれでも水はあがってきませんで…

自給知足「途上国に学ぶ」の写真

いま、発売中のオールドタイマー誌の連載記事「自給知足の楽しみ方」で、『途上国に学ぶ』と題してベトナムのことなどを紹介させてもらっています。で、そのページの写真が小さ過ぎてよく見えない、というご指摘をいただきましたので、ここに写真の一部をア…

蛇口をひねると水の出る幸せ1(河川調査)

さて、これは何をしているところでしょう?実はコレ、川の水の水質検査をしているところなのでした。のぞいているのは透明のアクリルパイプで長さが1mほどあります。底の部分にはテーブルの脚用ゴムがはめられていて、水が漏れないような構造になっていま…

キイロスズメバチの引越し

ニホンミツバチが分蜂することはよく知られていますが、キイロスズメバチが引越しをすることは意外と知られていないようです。キイロの女王バチは、壁の内側だとか、伏せてある大きな植木鉢の中だとか、当初は目立ちにくい場所に隠れるようにして女王ひとり…

土手の草刈りと草残し

私の棲んでいるところは、地元のひとたちから「山つき」(たぶん「山つづき」の意)と呼ばれています。西側はそのまま南アルプスで、ウチから西にまっすぐ歩いていったとしても、おそらく100㎞以上、人家に突き当たることはありません。 そんなわけで、我が…