Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


予定より一日遅れてしまったけど、我が家はきょう、孤立解消しました。

 ありがとうございます。きょう、ウチは孤立解消しました。

↑軽トラの屋根よりも高い雪の壁。しかもローダーで押し固めてもこのボリュームです。この量の雪をポンコツユンボで、しかも何100メートルにも渡って処理する、というのには無理があります。プロの方に助けていただき助かりました。

 自給的な暮らしをしているので、薪も食料も、天ぷら廃油で稼働するユンボや発電機も、そして天ぷら廃油のストックもたくさんあって、籠城中は1か月くらいは籠城できると自負していたのですが、孤立が解消してみると、思いのほかホッとしていることに驚きました。ツイッターでも書いたけど、我が家は国道20号線からほんの2キロほどの距離にあります。でも、やっときょう、外の世界と通じました。ウチよりも奥にはいまもなお孤立している人たちがまだなおたくさんいます。


 キツかったことも少しはあったけど、今回は素晴らしい出来事もたくさんありました。ひとつには地域で協力して除雪に取り組むことができたこと。重機を持っている人たちが、機転をきかせてそれぞれに動き、地域の除雪を行うことが出来ました。ただ、基幹となる道路の内のどの道を行政が最初に除雪されるかがわからずロスが生じたので、次回は行政とのそのあたりの調整が必要に思いました。
 また、印象的だったのは、柏崎刈羽原発再稼働に慎重である新潟の泉田知事が、ことの重大性をいち早く感知し、世界最強とも言われている除雪軍団&除雪機材を山梨に向けてオーダーししてくれたこと。八ヶ岳南麓で「新潟県」と書かれたロータリー除雪機の目撃例の報告が相次ぎました。

 その一方で、積雪があったのは14日だと言うのに、利害関係から政権を支えている支援者の皆さんに天ぷらを振る舞うことに没頭していた方が18日になって慌てて立ち上げた豪雪非常災害対策本部の18日16時の報告書には、北杜市白州町には孤立者はいないことになっています。
 311の際には民主党政権の対応を口を極めて罵倒していたけれども、当人の危機管理能力のなさにも驚かされました(多分周囲の官僚から裸の王様扱いされていてそのことにも気がつかないのでしょう)。このひとがあのときの首相でなくて本当に良かった、と心の底から思いました。力のあるものには逆らわない彼が、もし当時の首相だったら、東電のいいなりで退却を認め、今の東京はなかったように思います。


 自然は厳しいほどに美しく、そしてそれが厳しいほどに人は心優しくなれる? 世界有数の豪雪地帯と言われる新潟やシリアからの難民を手厚くもてなしている北欧のことを知るとそんなことを思ったのでした。


 それともうひとつ、新潟から派遣された世界最強の除雪団を見るにつけ、やっぱり日本には災害救助を専門とする災害救助隊があったらいいのになぁ、と思いました。日本人はこうした技術や能力に長けているだけに余計にそう思います。災害復興費用でビルより高い防波堤を作るのではなく、災害救助隊のような組織を作ったら、素晴らしい組織ができるように思います。(人の命を守るという純粋な気持ちから自衛隊に入った人には申し訳ないけど)自衛隊の場合は人の命を奪う練習もしなければいけません。「人の命を助けること」と「人の命を奪う行為」は正反対。これでは純粋に、人の命を助けることだけを仕事としたいという人はその組織に入ることができなくなってしまいます。
 また海外では日本の自衛隊は軍隊との認識ですので、災害が起こった時に派遣されることを好ましく思わない国も多くあります。特に紛争の危機を抱えている国はそれがたとえ災害救助の目的であっても拒まれることが多くあります。一方、純粋な災害救助隊であれば、拒否されることもなく敵対する(と言われている)国と災害救助を通じて友好関係を作ることができ、自衛隊以上に祖国の安全に寄与するのではないでしょうか?(近隣の人たちと困難を共有することで今回しみじみそう思いました)。
 日本にも災害の救助に特化した、サンダーバードのような国際災害救助隊つくろうよ! 日本発のその組織に将来的には世界中の人たちが集まって、組織が世界の各地に分散し、国なんていう枠が必要なくなるとさらにいいなぁ。