かなりあっさりと報道されていて、それほど深刻なことではないように受け止める人が多いようだけど、レベル3の放射性物質の流出(広島原爆が撒き散らし放射性物質の量とほぼ同規模)は予想以上に深刻な事態であるように思います。
これがすでに終わったことだったらよかったのだけれど、すでに43万トン(43トンではなく、その千倍よりもさらに10倍多い1万倍)もの汚染水をかかえた上に、明日からも水を使って冷やしている以上、高濃度の汚染水は毎日、膨大な量が発生します。
そしてさらにメルトスルーしてしまった燃料が地中にあって、それを冷やすために水を注入していると同時に、地下水の水位も上がってきてしまっていて、地下水も高濃度に汚染されてしまっているという、フクイチ周囲は汚染された沼地のような状態。
そろそろ、水で炉心を冷却することをあきらめ、イチかバチか金属(鉛)の熱伝導性を使って冷やし、どこにあるのかも分からない燃料を封じ込める、ということを試してみないといけないくらいに切羽詰った状態のようです。
しかも、ここまで追い詰められる前に、東電や政府は分かっていたはずなのに、選挙が終わるまで隠していた可能性も高かったりします。
小出助教がここまで悲痛に、そして切実に訴えるのは、久しぶりなようにも思います。比較的長い番組なので、時間のない方は、10分過ぎ頃からお聴きいただければと思います。多くの方にぜひ聴いていただきたい、ぜひ。