完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


知恵比べ1

 数日前の夜のことです。犬の散歩で外に出ると、いつものように、「ほー、ほほ」と近くでフクロウの声。そして遠くでは「きょ、きょ、きょ、きょ」とヨタカが鳴いていました。コナラの幹をヘッドライトで照らすと、コクワガタが迷惑そうに慌てて樹皮の間に隠れます。洞の中からこちらをジッと見ているのはヒメオオクワだろうか……?
 定期的に「ちゅ、ちゅ、ちゅ」と発せられるコウモリの超音波?に周囲を囲まれながら、圃場の上の道を歩いていたそのときでした。
 突然、犬が猛烈な勢いで鳴き始め、その後、数秒したら近くの麦畑がガサゴソ揺れたのでした。普通、野生動物はライトがあると見つめてしまうので、目が光り、遠くにいてもすぐにその存在を察知できます。ところがそのイノシシはライトを見ず、犬と人が通り過ぎるのをジッと待っていたのでした。しかしあまりに近かったので臭いを消しきれず犬に見つかったものと思われます。
 その後の行動は素早く、チラッと見えたのは猪突猛進する後姿だけでした。でも、あの方角に逃げても畑を囲ったバリケードがある、しめしめ、と思った次の瞬間、「ガッチャ〜ン」という大きな音と共に、戸板と鉄筋メッシュで作ったバリケードはあっけなく破壊され逃げていったのでした。


 イノシシとの知恵比べは春先からはじまっていました。

↑不順な天候の中、やっと育ってきたジャガイモをひと晩でやられたのでした。

↑でもこれならとりあえず、イノシシが鼻を突っ込むことができません。腐葉土を追加して入れてやることで普通の三倍くらいの収量を得ることもできたりします。

↑でも、イノちゃんもハッカー同様、脆弱なところを見つけてはそこをついてきます。ネットだけだと簡単に切られてしまうので鉄筋メッシュで補強します。

↑しかし、それでも次から次へと作物を荒らされるので、一大決心のもと本格的な柵で畑全体を囲うことにしたのでした。それまではあり合せの材料でどうにか柵を作っていたのですが、今回は材料を新たに購入。下部は線径5㎜の鉄筋メッシュで防御し、アナグマが入れないように防獣ネットを併用。さらにはシカが飛び越さないようにネットの上にコードテープを張ります。コードテープは写真のようにねじった状態で使うと夜光るので効果的と地元の方に教えていただきました。

↑↓特に厳重にやったのは、土手の立ち上がりの部分。以前はこの部分の下を掘って突破されたことがあったのでした。

↑鼻を引っ掛けるきっかけを作られないように、鉄筋メッシュを廃材の波板でサンドイッチし、そこを土盛りし波板を30センチほど埋め込みます。
 しかし、このお借りしている畑、広さが5反(1500坪)もあります。短い横方向でも使用した鉄筋は19枚。長が手方向はなんと51枚。一枚400円としても、鉄筋メッシュだけでも400円×70枚=2万8000円もかかってしまいました。あー。しかも長辺50枚ということは一枚が2mだから100mもあるのです。来る日も来る日も柵作りという日々が続いたのでした。
 知恵比べ2に、続きます。