首の据わっていない赤ん坊を激しく雨漏りのする(1963年製の)スポーツカーに乗せて連れまわすのはあまりに可愛そう……ということで手に入れたのが、屋根があって、ドアも4枚もついているこのクルマでした。
ということでこのクルマを手に入れ修理をはじめてから、もうかれこれ20年以上の月日がたってしまいました。底の抜けていた床をFRPで作り直したり、墓石の上にコンパウンドを敷いて面研したり、ハンドドリルの先に砥石をつけ何日もかけてボーリングをしたり、鉄板の溶接を行うのに溶接機から作り始めたり……。
今回も三歩進んで十歩さがる、というくらいの大きなトラブルが発覚し、まだまだ問題山積みではあるのだけれど……数日前、山里の静かな夕暮れにポワンと、あの丸いテールランプが灯りました。
でもまた、ミッション降ろすことになりそう……、クラッチが切れなくなったみたいで、ギアを入れようとすると静かな夕暮れにガリガリガリという音が響きます。クラッチペダルを踏み込むとかなり大きな摺動音。レリーズベアリングがいってしまったのでだろうか? あー。