Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


薪ストーブの灰の計測結果

 きのうのブログで紹介した薪ストーブの灰の測定結果です。1時間の値をグラフにするとこんな感じになりました。残念なことに伐採地によって明らかな差が出てしまいました。
 里山よりもコンクリートジャングル(放射性物質が海に流れやすい)、雑木林を管理し林の中で大切に育てたの原木栽培のキノコよりも工場で菌床栽培されたキノコ、そして……カーボンニュートラルな薪ストーブよりも石油ストーブや電気ストーブの方が安全、などという世の中になってしまったようです。この怒りをどこにぶつけたらいいのか? 本当に悔しい……! 

立科311後アルミ(青いライン)
近所の方から提供を受けた長野県北佐久郡立科町で311後に伐採された薪を燃やした灰を、計測したデータです。測定に際してJ408GM管を外径32mm、厚さ1.5mmのアルミ製パイプに通して測定しています。●測定値201.27±0.71cpm(計測時間3時間))

立科311後ステン(赤いライン)
近所の方から提供を受けた長野県北佐久郡立科町で311後に伐採された薪を燃やした灰を、計測したデータです。測定はJ408GM管を外径32mm、厚さ1mmのステンレス製パイプに通して測定しています。●測定値200.37±1.09cpm(計測時間1時間)

白州311前プラ1(ウグイス色)
わたなべの家に保管されていた白州町産の薪を燃やした灰で311より2年以上前の灰を、計測したデータです。測定はJ408GM管を外径30mm、厚さ2mmの透明なプラスチック製パイプに通して測定しています。●測定値101.17±0.77cpm(計測時間1時間)

白州311前アルミ(黄色)
わたなべの家に保管されていた白州町産の薪を燃やした灰で311より2年以上前の灰を、計測したデータです。測定はJ408GM管を外径32mm、厚さ1.5mmのアルミ製パイプに通して測定しています。●測定値99.87±0.48cpm(計測時間3時間)

白州311前ステン(あずき色)
わたなべの家に保管されていた白州町産の薪を燃やした灰で311より2年以上前の灰を、計測したデータです。測定はJ408GM管を外径32mm、厚さ1mmのステンレス製パイプに通して測定しています。●測定値91.08±0.78cpm(計測時間1時間)

白州311後アルミ(水色)
近所の方から提供を受けた白州産の薪で311後に伐採された薪を燃やした灰を、計測したデータです。測定はJ408GM管を外径32mm、厚さ1.5mmのアルミ製パイプに通して測定しています。●測定値82.96±0.43cpm(計測時間3時間)

 ふと、ナウシカのことを思い出したのでした。考えようによっては、ヒトが拡散してしまった放射性物質を植物たちが集め、凝縮してくれたものがストーブの灰、とも言えます。悔しいけれども、放射線量が高かった地域の灰は、畑などにまかない方がいいように思います。地下水などにしみださない安全な場所に保管しておく必要があります。
 廃炉のための石棺用のコンクリートなどに使ってもらえないものでしょうか? 放射性物質は「無主物」とのことです。こんなことがおきてもまだ原発推進を唱えている人の家の上空から東電がやったように、撒き散らしたくもなります。それでも放射性物質は無主物であり、東電の場合のように罪は問われないのだろうか? 
 こんな悲惨な事故があったにもかかわらず、目先のお金に目がくらんで「いまだにまだ原発を新たに受け入れる」などと言っている自治体があったとしたら、その原発から生じた放射性物質&廃棄物は「必ずすべて引き取る(それが不慮の事故で拡散した場合であっても)」ということにしていただきたい! 都会にこれ以上、電気を送る必要なんてないのだから! 

 GM管をなぜ金属パイプに通したのか、質問をいただきました。灰にはカリウムが多く含まれています。カリウムは主にベータ崩壊をしてベータ線を出します。ベータ線は2mm厚のアルミ板で減衰させることが出来るといわれています(ただし遮蔽板とGM管が近いと減衰した際に放出されるX線の影響を受けてしまうとのことですが)。そこで放射性カリウムによるベータ線の影響を少なくするために、GM管を金属製のパイプの中にセットしたらある程度ベータ線を遮断することができるのではないか? 金属パイプで遮断しても違いは出るのではないか?ということを調べてみたかったのです。
 予想通り、プラスチック→アルミパイプ→ステンレスパイプの順で遮断効果はあがり、違いは出ました。でもそれはグラフで見る限り、思いのほか小さめでした。というより、産地による違いが大き過ぎる結果になってしまいました。

 それともうひとつ、ペットボトルとコーキングガンの空き筒を使って液体を測る方法も紹介させていただきたいと思います。八ヶ岳には仙人が何人か住んでいらっしゃるのですが、自称、ヨレヨレ仙人さんから教えていただきました。
 
 少し大きめの中筒を使い、中筒の底の一方をふさいで、GM管に接続するコードをUターンさせてやればいいのです。液体を入れるときには中筒を外しておいて、適当なところまで液体を入れたら、その後中筒を挿入する、まさに画期的。こうしたことは言われてみると気が付くけど、なかなか思いつかないんだよなぁ。