完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


美味しい豚骨スープ(白濁型)の作り方。

 ウチには冷蔵庫が4台あります。一番古い冷蔵庫は木製のもので、氷を入れて冷やすタイプ。これはまだレストア前の状態で、現在はまだ使用していないのですが、レストア後もこの冷蔵庫の場合は電気は必要ありません。次に古いのは、昭和30年代のモノで、これもコンプレッサーが外されていて、いまはモノ入れとして使っています。残りの二台は現役。一台は、25年ほど前、結婚したときに(珍しくも)新品で買った冷凍冷蔵庫で、もう一台は友達からいただいた比較的大きな冷凍庫です。
 311以降、できるだけ東電から電気を買いたくない、とソーラー発電などで電気を自給することを試みてきたのですが、実際に太陽光パネルを手に入れ発電してみると、発電するよりも節電するほうがより効率がいい、ということを思い知らされることになりました。エコワットで測ってみると、古い冷凍庫がかなり電気を食っていることが判明。そこで冷凍庫を一台、辞める決断をしました。そんなわけで、急遽、冷凍庫の中に大事にしまってあった豚骨で、スープを作ることになったのです。

■豚骨スープ(白濁型)の作り方■

↑今回のかまどは、コンクリートブロックを使った亜流のキッチンロケットもどきを使いました。まずは、スターター(かんなクズに廃食油を染み込ませたもの)に火を付け、その上に小枝を乗せていきます。

↑火が安定してきたら、太目の薪を入れて燃焼室内をほぼ薪で埋めてしまいます。どうしてこんなに薪を詰め込んでしまっても炎がたつのか?というとこれにはちょっとした仕掛けがあります。

↑二枚並べられたコンクリートブロックの真ん中に穴があけられていて、そこから吸気を拾っているからです(ダイヤモンドのディスクを使うとコンクリートブロックは簡単に穴をあけることができます)。何日か前に紹介したベンチローターを使ったシステムと違って、このタイプだと(手前のレンガをスライドさせることで)吸気の量で火加減を調整することができます。

↑さて、豚骨スープです。豚骨スープには、透明型と白濁型の二種類があるのですが、今回は(かまどにつきっきりでいることができないので)白濁タイプを作ることにしました。白濁タイプは連続して沸騰させることがコツですが、透明タイプは中火でコトコト、火加減や差し水などで調整しながら沸騰させないように煮込みます。いずれの場合も、最初10分ほど豚骨を煮込んで下茹でし、表面のアクを取り除きます。これが臭みを抜くコツのひとつと言われています。大鍋の中に水切り用のザルをセットし、それごと引き上げ、下茹での際の煮汁は捨て、別に沸かした熱湯を豚骨にかけてアクを洗い落としました。

↑その後、火をしっかりと炊いて、スープをグツグツ沸騰させます。

↑沸騰すると再びアクが出てくるので、こまめにアクをとります。

↑アクが出なくなってきたら、ネギ、ショウガ、ニンジン、玉ねぎ、セロリなどを入れます。今年はセロリを作っていないので、ニンジンの葉っぱで代用してみることにしました(これがなんだか良かったみたい)。沸騰状態を維持し、今回は約3時間煮込みました(その間に部屋で仕事をします、でも気になってなかなか進みません……)。

↑このキッチンロケットもどきのいいところは、燃費がよくて火持ちがいいこと。レンガに畜熱し、燃焼室の温度を高く保つことができるので、写真のように薪は炭化し、その後、オキになり、燃焼ガスを発生させながら燃えてくれます。
 そしてもうひとつ、豚骨スープを美味しく作るコツは、鍋にフタをかぶせず、湯気をもうもうと出しながら、臭いを鍋の中に閉じ込めないようにして炊くということ。つまり、これは室内ではできないことで、外のかまどで炊く、というのが一番のポイントではないかと思っています。