Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


和歌山の満月屋さんという自動車屋さんのこと

 和歌山に満月屋さんという、少し変わった自動車屋さんがあります。シトロエン2CVが群れていたり、天ぷら廃油を燃料とするクルマがいたりします。妙なクルマが多いというだけでなく、自動車屋さんなのになぜか、暖かな人と人とのつながりが生まれる拠点だったりもします。でも、そのお店、実はいま本業がなかなかできない開店休業状態になってしまっているようです。まずは満月屋の岩本さんからいただいたメールを紹介させてください。

 満月屋、岩本です。4月の初めに「やまの号」(=震災直後から、燃料不足の東北で天ぷら廃油を燃料に被災者支援に活躍してくれている車両)のメンテナンスに行ったことがきっかけとなり東北から離れられなくなってしまいました。
 今、被災された方々は自身の生活を取り戻す為、心を奮い立たせる段階に達しています。ところが、田舎生活の必需品たる移動手段である車が23万台(新聞発表)も流されてしまいました。そこに目を付けたブローカーがやってきて、全国から本来ならタダ同然の車を買い漁り、東北に持ち込んで高値で売りさばいています。
 自動車屋としてはこの状況は許せません……そこで、車検つきのクルマをできるだけ安く提供する(30万円以下)という活動を行うことにしました。
 まだまだ使えるけどいまは使っていない、というクルマ、ありませんか? それらをいただくことはできないでしょうか? 整備や名義変更はこちらでします。私自身も車屋で、これまで車の売買で利益を得てきたわけですが、この状況は黙認できません。どうか、皆さんの力を私に貸して下さい。
■具体的な活動内容■
●コミコミ30万円以下(含、今年の自動車税・登録料)の車両を現地NPO、ボランティア団体に預ける。購入希望者が現れたら連絡いただき直接面談。名義変更・納車を行う。(今のところの平均では20万円くらいで提供できているとのことです)。
●被災車両の処分手伝い。抹消手続き、自賠責、重量税の還付手続きの代行(無料) 車体の処分(これは状態により買取または頂く)被災車両は最悪でも鉄としての価値があるので正常の価格で買ってくれる業者(なるべく現地に近い所)にて換金。ただし今のところ知ってる業者は大阪なのでそれも募集中
●当方で初期出資できる費用は約200万円(借金大魔王なのでこれがやっと)。家から現場まで1300Kmあるので、効率よく動かないと経費がかさんでしまう……。衣食は適当に済ませる。住・滞在費はキャンプ嫌いじゃないからタダ。日当は考えてないけど車両の販売、回収で経費くらいはまかないたいと思っています。と言うか出資金はしっかり回収させていただく予定です。
以上、転載終わり。

●このところの岩本さんはどんな感じで動いてくれているかというと……。 
5月30日 ボランティア活動に本腰を入れるため車が必要となったHさんに車引渡し。新幹線にて花巻に戻る。夜営。
5月30日 遠野市NPO山・里ネットの車両名義変更のため盛岡往復。花巻野営。
5月31日 石巻にて車修理。
6月1日 愛知・知多の天野さん紹介の車屋さんより格安車2台ゲット。2人で東北まで搬送……。

 最近いただいた連絡では……今回の災害はあまりにも規模が大きく、はたして自分ひとりでどれだけのことができるのか?ということにも悩んでいるご様子でした。ある程度、効率を優先する必要を感じ、3台積みの積載車を手に入れようと探したけれども見つからず、いまは変わりに手に入れた重機運搬用ユニック付トラックを車積用に改造中とのことでした。
 譲渡のベースとなる車の情報はもちろんのこと、輸送のお手伝い(駅伝のたすきリレーみたいな感じでいい方法があるといいですね)や、移動の際の宿泊場所、食事の提供、それに資金的な援助(お金に余裕があればプロの運送サービスを利用することも可能になったりもすると思います)などなど。どうかお力添えをいただきたく、わたなべからもお願いします。
●満月屋・岩本拓也さんの連絡先(メールアドレス): ○ya@yahoo.co.jp
アドレスのロボット収集防止のため加工をしてあります。○をmangetsuに置き換えて使用してください。

↑ストレートの天ぷら廃油で走るレッカー車と岩本さん。どうです?このいかにも人が良さそう!というのが体全体からにじみ出ているご容姿。大塚愛さんにしてもそうだけど、この地球上には、ひどい人(永田町付近に多い)もいるけれど、その一方で、素敵な人もたくさんいる、ということに勇気づけられます。ありがたいです。