完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ユンボの油圧シリンダー修理と徴兵制……。

 きのうの修理の続き、次はユンボです。
 点滴装置を取り付けた結果、エンジンは快調になり、これなら作業もはかどる……と思っていた矢先、油圧シリンダーから作動油が噴水のように噴出してしまっていたのでした。
 さて、どうしよう? 一番手っ取り早く、スマートで確実なのは、重機修理の専門店に連絡して直しにきていただく方法。しかしこの方法は我が家の経済状況を考えると、残念だけど却下せざるを得ません。とりあえずできるところまで自分でやって、最悪、シリンダー単体を外し、修理工場に持ち込むという方向で作業を始めたのでした。

 まず最初につまづいたのは、油圧シリンダーのヘッドナットの取り外しでした。オーバーホールするには、ユンボに固定されているうちに、このナットと、内部のピストンロッドのナットを緩めておきたいのですが、ヘッドナットを緩めるのに苦戦。手持ちのパイプレンチではどうにもかかりが浅く力が入らないのです。

 その日の夜、魔が差したのでした。おもむろにパイプレンチを検索していたら、今使っているレンチの倍のサイズのものがアマゾンで売られていたのです。これさえ手に入れば、油圧シリンダーは直る、と錯覚し、それに今度同じ故障が起きても直せる魔法の工具と勘違いして、1万2800円もする工具をポチってしまったのでした。

 でも、ひとりで作業をすると、もしもパイプレンチがずれて外れた際、大切なピストンロッドを傷つけてしまう可能性がありそうなると致命的です。そんなわけで、だれかお客さんがやってくるのを、密かに、てぐすねを引いて待ち構えていたところに、(それを承知で)心優しい岡さんがやってきてくれたのでした。とはいえ、そのままでは緩まなかったのですが、レンチの柄をアングル材で延長するなどしたところ、どうにかナットを緩めることができたのでした。岡さん、ありがとうございました。

↑ヘッドナットを外し、シリンダーを抜くと、中からピストンロッドのメインパッキンが現れます。このロッドナットもユンボのアームにロッドが固定されているうちに緩めておきます。

↑油圧シリンダー自体はシンプルな構造で、オーバーホールはそれほど難しくありません。ただ、ワイパーシールと呼ばれるロッドシールの取り外しに苦戦しました。4輪用のオイルシールリムーバーなどの工具では力不足で、結局タガネで(内壁を傷つけないように注意しながら)叩き切ったのでした。

↑破損していたのは、ヘッド側のロッドパッキンでした。これらの部品は、すべての部品がキットとしてパッキングされている純正のオーバーホールキットというのもあるのですが、親切な分、高価だったりします。今回は、それぞれのサイズを計測し、パッキン屋さんの優しいおねえさん(けれどもとても詳しい)に電話で相談にのってもらいながらそれぞれ単体で取り寄せました。ロッドパッキンやメインのピストン用パッキン2個、それにワイパーシールや各種Oリングをあわせて送料&出庫手数料込みで3000円弱でした。

 パッキンの選び方や計測方法などは、次号130号のオールドタイマー誌(4月26日発売)で紹介していますので興味のある方はそちらをご覧いただけるとありがたいです。


 ユンボの油圧シリンダーは鉄製です。大きさの割りに意外と重かったりします。足場も悪く、ひとりで作業をしていてもしもロッドを傷つけては元も子もありません。そんなわけで娘とたまたま来ていた娘の友達に組みつけは手伝ってもらいました。

 結局、彼女が担ぎ上げ、私はカメラマン。なんともたくましくなったものです。それでも露出を変えて何枚も撮影しているうちにだんだん彼女の顔から笑顔が消えていったのでした。
 ところでこの日遊びに来ていた娘の友達は自由の森のクラスメイトの韓国人でした。夜は彼からいろいろな話を聞くことができました。
 そのひとつは徴兵制度でした。お隣り韓国にはいまも徴兵制度があります。
 徴兵はその期間だけ行けばいいのではなく、徴兵後、どこかで戦争が起こると戦地に出動を命じられるのだそうです。市民をあらかじめいつでも兵隊として使えるように若いうちから訓練をしておく、というのが徴兵なのです(そんなことも知らなかったのか?と言われそうだけど)。
 どこに配属されるかは健康状態や特殊技術の有無などによってある程度、決まってくるのだそうですが、基本的には誰を前線に派遣するかは、(抽選や無作為ではなく)軍部や国が任意に決めることができるそうです。そのために情報の統制が可能になるとのこと。国や軍にとって都合の悪い情報を流す人を最前線に送ることも可能なのです……知らないことばかりでした。
 また、日本にいる韓国人の多くは日本のことが好きなのだそうです。だからこそいま日本にいるともいえます(たしかに! そんなことさえ韓国の人に面と向かって言われないと気づかないほどに迂闊でした)。
 しかしそんな彼らも、韓国人である以上、徴兵には行かざるを得ません。領土問題をはじめとしてこのところ政府間ではギクシャクしていて紛争ネタもあるわけですが、もしも大好きな日本との間で戦争が起きてしまったら、極端な話、クラスメイトを敵として殺し合いをしなければならない可能性もある……それが徴兵制であり、戦争なのです。

↑なんだかふたり似ているけど、兄弟ではありません。自由の森のクラスメイトなのでした。
 韓国は同盟国アメリカの要請によりベトナム戦争のとき、たくさんの兵士を派兵させられました。韓国の若者から見ると日本の平和憲法は本当に羨ましい憲法のようにうつるようです……。

 岡さん、ソンイル、沙羅、それに犬の散歩のたびに声をかけてくれた元コマツの技術者の小野田さん、大阪出張中にもかかわらずパイレンの情報をくれた吉倉さん、多くの人に助けられ、ユンボ、復活しました。そして人とつながることによって多くの学びがありました。みなさん、どうもありがとうございました。

ところでユンボ(バックフォー)のパッキン修理、このときは無事にうまくいったのですが、失敗編もあります。もし修理に取り組む、という方は、ぜひこちらも御覧ください。

またユンボの修理で、キャタビラ(クローラー)が外れてしまった場合の直し方に関しては、こちらのページでいくつか紹介しています。良ければ参考にしてください。